紙の本
もっとゆるやかに生きたい人へ
2012/09/13 16:28
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のびる - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分ができることで、しかも人の役に立つこと。生活の糧を得ながら自分の生活も充実させる仕事を作り出そう。
筆者は新しい生き方を提案しています。それは、少し前まで続いていた、より自然な生き方を見直すことでもあります。
私はこの本を読んで仕事に対する考えが少し変わりました。
同時に、ナリワイをつくり、そして続けるには、自分から行動できる働き者でなくてはいけないと思いました。その点では、勤め人より厳しいでしょう。
でも、それは世界規模の競争社会で生きる厳しさとは、全く別のものです。
読み物としても面白い本なので、興味を持った方には一読をお薦めします。
紙の本
ワクワクしてくるっ♪
2012/08/27 00:14
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Fukusuke55 - この投稿者のレビュー一覧を見る
休日の午後、自宅そばのスタバで一気読み。本当にあっという間。息もつかせぬほどの魅力満載。オビのキャッチが何とも魅力的。
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「ビジネス」でも「ワーク」でもなく、「趣味」でもない。
DIY・副業・お裾分けを駆使した「ナリワイ」で、現代社会を痛快に生きる。
ポストグローバリゼーション時代の滋味溢れる働き方
非バトルタイプのためのゆるやかな作戦
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面白いな・・・と思ったのは、銭湯は浴室の、カフェは書斎の「クラウド」利用である・・・という視点。そうそう、私にとっての週末カフェは、街なかの書斎ですもんね。著者は問いかけます。「全部自分でもつ必要があるの?」
仕事は本来自分で作り出すものであり、クライアントワークには限界がある。(そもそも、クライアント自身にリテラシーが無いことが多い)
だから、苦労の次元を変える。ナリワイ3万円×10の仕事。
人生における支出をカットすること(これをケチとは言わない!)
住居費のために働くことは間違ってる!
「プロ」ではなく、自分たちがやるからこそ、そこにストーリーが生まれる。
仕事をしながら・・・という考えは、悪くはないけれど、そこには罠がある。固定概念・価値観ができあがる。それって本当に自分たちがやりたいことだった?
世界中の人が手助けしてくれるし、独りでやっても面白くない。みんなでやればもっと楽しい。
・・・ざーっと、こんな感じですね。
30代の著者のこの考え方って、むしろ今の50代の人にビンビンと響くのではないでしょうか?
50代の人が持っている「全体感」って、むしろこの「ナリワイ」的ゆるい働き方にはとても必要だと思うのです。
本書で刺激を受けたワタクシとしては、ぜひ自分の「カフェ化」プロジェクトを発足させたいと思います。私が考えるカフェ候補は・・・
「軽いノリの社会派カフェ」
「中堅歌舞伎大好き人カフェ」
「臆面もなく歴史によりそうカフェ」
「三度の飯より本・本・本のカフェ」
考えるだけでワクワクしてくるっ!
電子書籍
楽しくなってきます!
2015/03/20 21:05
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投稿者:eri - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み進める内に、自分ならナリワイとして何ができるだろう、とワクワクした気分になりました。すべてを外注し、任せてしまうことは、実はとてももったいないことなのかもしれない、と感じられる本でした。また、それならできるかも、と思わせてくれる本でした。人に頼むことや、既製品を購入するのが当たり前だと思っているものでも、よくよく考えたら自分でできるかもしれない、という気づきがたくさんありました。とても面白い本だと思います。
電子書籍
まずは自分でできることをふやす
2017/12/20 16:21
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投稿者:atom1955 - この投稿者のレビュー一覧を見る
それからですね。なりわいにするかどうかは。ほんとに、自分では何もできなくなっていて、そのためにお金を稼がなくてはならないという恐怖心に煽られている自分。
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ナリワイ:生業:個人レベルで始められて、頭と体が鍛えられ技が身につく仕事のこと。
著者のイトウさんは、このナリワイの実践者にして実験者であり、
ご自身の経験・ナリワイの考え方をまとめている。
自分の時間と健康をお金に交換するという感覚で働いていることは
ないだろうか?そして、なんだかそれが不自然で不健康だと感じることが。
ナリワイは、
例えば梅の収穫、季節的に大きな繁忙期がある一面でそれだkを仕事(農業)にするのではなく、その時期だけ行う。
例えば、自分が行っていて案内ができるところ(伊藤さんの場合はモンゴル)に、ツアーコンとして参加するとか。
また、人生における大きな支出を内製化するのもナリワイの代表的手法。
例えば、家。家を全部作らなくても、床の張替え・ブロック塀の破壊等、そんなに難しくなくて、何とかなるところを探して、それをしなやかに、自分ではじめ、そしてそれを小ビジネスにしていく。
公私一体。
ビジネスいわゆるお金を貰うという行為を公とするなら
そこと一体になって私生活も楽しみたい。
というより、私の延長線上に楽しみながら「公」があればよいなぁと思う。
皆、専業になって1つのやり口でお金を貰う必要があるのだろうかと。
これまで効率を求め、専業化してきた働き方に対しての1つのアンチテーゼであり、とても面白い。
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何か自分の働きをしようとしたことが過去にある人ならきっとまたエンジンがかかるし、したことなくて興味がある人なら一歩踏み出せるようになる気がするとてもいい本。
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ビジネスでもワークでも趣味でもない。DIY、複業、おすそわけを駆使した「ナリワイ」でこの世を渡っていく、非バトルタイプのためのゆるやかな作戦。
帯に書いてあるんですが、非バトルタイプのゆるやかな作戦っていいなあ。
これからいわゆる会社、の働き方が変わっていくだろうと思うけれど、自分の価値を高めて稼げるように~みたいなバトルタイプだけじゃないでしょーっていう提案です。
大きな仕組みのビジネスモデルよりも、具体的なナリワイの種を生活の中から見つけて1つ1つを自分の小規模な自営業として機能させようという発想。
実際に著者の伊藤さんがされてるものとしてはモンゴル武者修行ツアー、住居の自給(解体、床貼りなど)だそうで。
ナリワイをつくるための基礎的な鍛錬は大きくわけて2つ、1つは未来を見ること、もう1つは日常生活の違和感を見つけること。
まず何ができるかを考えてみる、そして考えた仕事がどういう価値を持つかという視点で考える、それからこの価値が実現すると言う証拠をそろえる。
まあ、ナリワイじゃなくっても商品開発全般そんな感じだけど、それをもっと足元からやるって感じかな。
ざっくり言って、ワイワイちょっと学祭みたいなノリで充足感とちょっとした小金を稼ごう。でもそれ1つだけじゃ食べていけないから複数持つ事と、そもそも暮らしていくコストを少なくしよう、って主張です。
向き不向きがあると思うけれど、ありっちゃあり、かな。
ただ育ち盛りの子供がいたりすると、まあ公教育に頼る前提としてもそれって大丈夫??って気もしますが。。。
これ、むしろこれから大量に出る引退世代にすすめたらどうなんだろうねえ。あの世代はまだ余裕あるし、こういうところで発掘して消費に回したり若者に投資してくれたら社会にもいいし、自分達もハリがあっていいんじゃなかろうか。
って、中途ハンパな私ら世代はどうしましょうかねえ。。面白そうなのでやってみたいと思いつつアイデアがないなあーうーん、です。
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「プロ」と呼ばれる人になりたかった。自分の中で理想とする「プロ」はひとつの道を極める人で、でもなかなか理想通りにはいかなかった。
ひとつの道に集中しなきゃいけない、と思ってたからキツかったんだな。
この本読んでるとそんな気がする。
ひとつの道に100%注ぐよりも、いくつもの道に60%注げばいい。2つでも120%。3つなら180%。そそぐ力に対して、得られるものはきっと多いから。
昔ハローワークのひとに言われた言葉を思い出した。
きっと今の自分にフィットするのはこの考え方。
家を自分で建てられるようになりたい!とはまだ思わないけど(笑)少しずつ自分の出来ること増やして生きたいと思う。
お弁当つくれるようになりたい、と思ったらできたし、一人暮らししたい、と思ったらできた。きっと今がんばってる英語もなんとかなるでしょう!
人間、コツを学んでちょっとがんばれば出来ないことなんてないらしいからな。
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これからの時代の働き方について、暗い観測ばかりではない、希望的な観測ができる本。おもしろかったです。
長いので感想はブログにアップしました。
http://rucca-lusikka.com/blog/archives/3820
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普通と思っている一般的な働き方が、実はそうでもないないんだなぁと思わせてくれる一冊。仕事は作れるもんだ。
ちなみにお金につながるものではないけど、自分なりにナリワイっぽいことを始めてみたら、なかなか楽しいです。きっかけを与えてくれる本ですね。
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103
「ナリワイをつくる」とは、個々人が自力で自分の小さい仕事をつくることだ。その過程では、自分の身の回りの人たちの力を借りることになる。
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常日頃から常識的な働き方以外に選択肢はないのだろうかと考えているため、本書を購入。
すばらしい。
ちょっと新しくてすばらしい考えがありすぎて、消化不良気味。
もう一度読もう。
昔はコミュニティで家を建てることもなんでも協力的にやってきたし、生活を自分で組み立てて、そんなにお金は必要なかった。
何か困ったことがあればお金で解決ではなく、周囲で協力して楽しくやっていたのではないか。
現代は、そういう意識が薄れ、何か困るとお金で解決しなくてはいけない。
だからお金がないと困る。
お金を得るためにはサラリーマンにならなければいけない。
サラリーマンになったらそれ専業になり、それ以外には何もできない。
結果理不尽な環境にも耐えなければいけないし、会社の状況が悪くなれば自分も人生終わりのようになってしまう。
そう考えると会社勤めもそれなりのリスク。
リスクを小さくする方法として、お金がなくても自分の身の回りのことは自分でできるという自信をもつこと、これはすばらしいリスク回避策と言える。
やはり何事も常識にとらわれていてはおもしろくないな。
常識は常に疑って生きていこう。
自分もこういう生き方を目指したくなった。
そのためにはコミュニティだな。
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「独立国家のつくりかた」や「ぼくはお金を使わずに生きることにした」に近い考え方だと思った。
生活費の中で大きなウェイトを占めるのは住居に関する支出だが、本書では床張りやブロック塀の撤去など、自分で行うことにより支出をコントロールすべしとの考えである。
個人的には興味がある内容だが、いまの生活を変え実践するとなるとやっぱり難しいかな。最後の手段的な位置付けで覚えておきたいと思う。
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「個人レベルではじめられて、自分の時間と健康をマネーと交換するのではなく、やればやるほど頭と体が鍛えられ、技が身につく仕事を「ナリワイ」(生業)と呼ぶ。
これからの時代は、一人がナリワイを3個以上持っていると面白い。」
こんな出だしで始まる本書はかなり面白かった。
「娯楽の自給というのもナリワイの重要なテーマの一つである。ディズニーランドのように、お金を払って得られるエンターテイメントは多いが少々「テンション」が高すぎる。そしてまた「憂鬱の月曜日」がやってくる。
かたや、自分の努力と工夫で得られる娯楽がナリワイの得意とする分野である。
やればやるほど、遊びの種類が増えて気の合う仲間が増えていく。無駄にハイテンションにはならなくてすみ、じんわりした楽しみがある。」
納得。与えられたものよりも自分で作ったほうが面白いもの。子供にもそうさせたい。
「自分の努力の結果が実感しにくい、というのは人間には厳しい環境である。仕事に意義を実感できなければ、あとは売上などの数値を目的化するしかない。
「ナリワイをつくる」というのは、実感を健やかな形で取り戻していく、小さな試みである」
今の仕事が面白く感じられないのはこんなところにあるのかもしれない。ますます、ナリワイを始めたくなってきた。
今、思いつく僕のナリワイは、カツラで悩む人の相談、使っていないキャンピングカーのレンタル、犬の散歩代行、家庭教師、フリマの参加などである。
転職を考えている人、今の仕事に疑問を感じる人などにオススメの本である。
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これまでの価値観での働き方に、ギモンを感じたことはありませんか?
大手企業に就職しても安泰とは限らない現代。
終身雇用の保障もなければ、給料も上がらず、それ以前に正社員になるのだって厳しい。正社員になったらなったで、人件費削減でぎりぎりまで減らされた人員の中、ひとりで抱えきれないほどの仕事を毎日くたくたになるほどこなし、自分をすり減らして行く日々…。
著者の伊藤さんは、もっと、気持ちが豊かになる働き方をしようと提案します。
その方法が「ナリワイをつくる」ということ。
伊藤さん自身が、「ナリワイ」をつくりながら生きている様子や、そう思うに至った理由が書かれています。
具体的にはぜひ、この本を読んで欲しいのですが、私の印象では、"自分自身ができることを増やし、いろいろなことをゆるくかけもちながら、消費社会に踊らされない生き方をする"…というスタイルのように見受けられました。
もし、どうしても就職先がみつからなかったら、もし、就職してみてもどうしても現代の働き方に納得ができなかったら、こういう生き方もあるのだと知っておくと、きっと苦しくありません。
就職活動で鬱になる、就職したもののあまりの負担に病気になるなど、せっかくの「仕事」が人の心を壊してしまう現代。これまでのように、みんなが同じ価値観で働くことが困難になっている時代だからこそ、こういう選択肢が必要になってきたのかもしれません。
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