パルムの僧院(上)(新潮文庫)
イタリアの大貴族デル・ドンゴ家の次男ファブリスは“幸福の追求”に生命を賭ける情熱的な青年である。ナポレオンを崇敬してウァテルローの戦場に駆けつけ、恋のために殺人を犯して投...
パルムの僧院(上)(新潮文庫)
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商品説明
イタリアの大貴族デル・ドンゴ家の次男ファブリスは“幸福の追求”に生命を賭ける情熱的な青年である。ナポレオンを崇敬してウァテルローの戦場に駆けつけ、恋のために殺人を犯して投獄され、獄中で牢獄の長官の娘クレリア・コンチと激しい恋におちる……。小公国の専制君主制度とその裏に展開される政治的陰謀を克明に描き、痛烈な諷刺的批判を加えるリアリズム文学の傑作である。
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パルムの僧院 上
2022/01/28 19:57
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
オーストリアに服属するイタリアの諸邦、そんな中、自由主義者たちはフランスのナポレオンを歓迎し、イタリアの独立を望む。本作の主人公もナポレオンにあこがれる一人で、オーストリアと通じる冷酷な父に反発する。ワーテルローの戦いに徒手空拳で加勢する、地位を放り投げて恋人の為に殺人を犯すなど向こう見ずな性格だが、そこが愛されるのかもしれない。
最初は少し我慢も必要
2021/08/22 09:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台はイタリア。いきなりナポレオン軍に従軍してした挙げ句に主人公ファブリスは無鉄砲に次々に失態をやらかす。混乱したままの冒頭100ページぐらいまでは挫折しそうだった。それでも塔に幽閉されて以降のクレリアとの恋愛関係になっていくあたりから俄然おもしろくなる。それに平行して流れるジーナとモスカの大人の関係が地下水脈のようにこの小説を支えている。スタンダールの理知的で自由な人間観も、この夢のような小説に結晶している。ネットで見ると主人公が無鉄砲だから嫌いと言った意見も多いが、この無茶ぶりも含めて逆に小説の魅力だと自分は思う。
上巻を読んで「赤と黒」に比べてあまり面白くないと思っている人へ。下巻に入ってから面白くなります
2019/02/28 23:08
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻を読んで「赤と黒」に比べてあまり面白くないと思っている人へ。下巻に入ってから面白くなります。保証します。ためらわずに下巻も読んでみてください。読まないと損をします
内容は面白い
2022/06/05 15:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こずえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
新潮社版「赤と黒」を読んで、同じスタンダール作品に関心を持ったことで購入しました。
ただ内容は面白いのですが、「赤と黒」と比べると文章がどことなくぎこちなくて、若干の読みにくさを感じました。これが原文の時点での文体の問題なのか、翻訳の問題なのかはフランス語の知識のない私には明言できかねるのですが。
語順や言い回しがやや直訳的なのかな、という印象です。翻訳版の外国文学を読み慣れている方がどう感じるかはわかりません。