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この人と結婚するかも
著者 中島たい子 (著)
気になる男性と出会うたび、「この人と結婚するかも」って直感する。けど、結果はいつも外れ。このままじゃ私、ただのイタい妄想独身女!? 二度と変な直感は抱かないと反省したのも...
この人と結婚するかも
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この人と結婚するかも (集英社文庫)
商品説明
気になる男性と出会うたび、「この人と結婚するかも」って直感する。けど、結果はいつも外れ。このままじゃ私、ただのイタい妄想独身女!? 二度と変な直感は抱かないと反省したのも束の間、英会話教室で出会ったケンのことが早速気になって……(『この人と結婚するかも』)。その他、迷走する男の勘ちがいを描く『ケイタリング・ドライブ』を同時収録。女も男も、恋をしたら妄想がとまらない!
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紙の本
妄想炸裂!『この人と結婚するかも』
2011/01/23 17:29
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハジメマシテの作家さん。ちょっと軽くて明るいのが読みたいなーと思って手に取ってみた。しかしタイトルの『この人と結婚するかも』は軽いようでよくよく考えれば重いかも。
裏表紙にもあるとおり、本書で描かれるのは恋する女と男の「妄想」。表題作の『この人と結婚するかも』は女性が主役の妄想にまつわるストーリー。一方、男性を主人公にして描かれるのが同時収録の『ケイタリング・ドライブ』だ。
どちらも「妄想」が絡むお話なのだけれど、「妄想」の質が違って興味深い。女性サイドのストーリーは共感する部分もあって、可笑しかった。男性サイドのほうは…共感はできないのだけれど、どこか非現実的で、世の男子諸君はこんな妄想しているのー??と事の真偽を確かめたくなる。
主人公の「私」は小さな美術館の学芸員。学生時代からずっと、気になる男性と出会うたびにひとつの妄想が炸裂する――私、この人と結婚するかもしれない。
「この人と結婚するかもしれない」というイメージは、男女問わず思ったことのある人は結構いるのではないだろうか。年齢にもよるし、結婚願望の強さや、付き合いの深さもしくは長さなどから、漠然と結婚を意識することもある。
しかしその多くの場合と、本書の女性主人公が「この人と結婚するかもしれない」と思うタイミングがちょっと違う。彼女は、出会ってひと言ふた言、言葉をかわしただけで「この人と結婚するかもしれない」と思い込んでしまうのだ。
そんな時期尚早段階での思い込みなので、その直感はもちろん、ことごとく外れる。いくつになってもその繰り返し。でも彼女にはちゃんと自覚があり、「妄想」と「現実」の区別が付いている。その証拠に、時折こんなことを思う――私、結婚しないかも。
なんかリアルだなぁ…。そう思った。「妄想」だと自覚はしているのだ。でも「妄想」が止まらない。この様がとってもリアル。でもって共感もしてしまった。「このままじゃ私、イタい妄想独身女?!」と焦っている様子もリアルだ。
一方、男性を主人公として描いた『ケイタリング・ドライブ』での「妄想」は『この人と結婚するかも』のそれとは質が異なる。『ケイタリング・ドライブ』では、男性主人公は自分が「妄想」していることに気が付いていないのだ。現実と妄想との線引きがうまくできていない。
妄想なんていつだってどんなときだって出来ちゃうものだけれど、その質の違いが興味深い。でも、男性ってこういうふうに妄想したりするのかな?と疑念も深い。やはりここは真偽を確かめねばっ!!!
『この人と結婚するかも』収録作品
・『この人と結婚するかも』
・『ケイタリング・ドライブ』
紙の本
中島たい子、二篇
2020/10/30 15:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MILKy - この投稿者のレビュー一覧を見る
不意に気になった作家さん。薄めボリュームでサクっと読める。表題作が半分強と、もう1話。どちらもアラサー男女の妄想なお話。自問自答、自分の中で賭けをして、悪い結果を自分に言い聞かせておいてキズを最小限にとどめる、というのが私もしなくもなくて、なんだか分かる(笑)コミュニケーションとは積極的に人に情報を与えてこそ、とな。受け身だけではダメなんだな。/料理は時間、温度、素材がキーになっている、これって恋愛にも当て嵌る、と。自分で自分の食べるものを作れる自信、良いな。
20201002