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戸辺流現代振り飛車手筋集
著者 戸辺誠 (著)
柴田ヨクサル推薦!大流行の「強すぎる振り飛車」戸辺六段はこの“振り飛車維新”の志士である!本書は若手振り飛車党の戸辺誠六段が、中飛車と石田流の指し方について解説した本です...
戸辺流現代振り飛車手筋集
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戸辺流現代振り飛車手筋集 (マイコミ将棋BOOKS)
商品説明
柴田ヨクサル推薦!大流行の「強すぎる振り飛車」戸辺六段はこの“振り飛車維新”の志士である!本書は若手振り飛車党の戸辺誠六段が、中飛車と石田流の指し方について解説した本です。全編読みやすい対話形式で、序盤編は最新の研究テーマにおける注意すべきポイントを。中・終盤編では指し手だけでなく、「考え方」から詳しく解説しています。戸辺流振り飛車には楽しく勝てるエッセンスが満載です。ぜひその勝ちパターンをマスターして、実戦に役立ててください。
■CONTENTS
【第1章】序盤編―流行形の駒組み(升田式石田流/石田流対左美濃/先手中飛車対居飛車穴熊 ほか)/【第2章】中盤編―戦い方のテクニック(飛車の揺さぶりから手を作れ/攻めの基本は銀交換から/離れ駒に気をつけろ ほか)/【第3章】終盤編―戸辺流の勝ちパターン(負けても指してはいけない手/と金の遅早/実戦的な戦い方とは? ほか)
■著者
戸辺誠(トベマコト) 1986年8月5日生まれ、神奈川県横浜市出身。1998年9月6級で加瀬純一六段門。2006年10月1日四段。2009年3月10日五段。2010年2月9日六段。石田流やゴキゲン中飛車を得意とする振り飛車党の旗手。竜王戦は第20期、第23期でランキング戦優勝。順位戦は第68期C級1組で全勝し、B級2組へ(2年連続昇級)。王位リーグなどでも活躍し、第37回(2009年度)将棋大賞では新人賞を受賞。※著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
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2011/08/15 23:49
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ココちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
自戦記や相振り飛車の定跡書を出されている戸辺六段、最新作は「現代振り飛車手筋集」でした。
阿久津七段の「必ず役立つプロの常識」と同様に対話形式ですすめられます。
本書は戸辺六段の実戦から出題してテーマとしているのですが、
序盤編はプロ流行形からの仕掛けを解説したものであり、最新定跡解説ともいえます。
その第1章序盤編、石田流、先手中飛車、ゴキゲン中飛車から、
それぞれ注目のテーマ図が挙げられます。
升田式石田流は戸辺六段の得意戦法としても有名で、7七銀型からの仕掛けがふんだんに紹介されており、
なかなかアマレベルでは後手を持って受けきるのは大変だと思います。
細かな形の違いで仕掛けが成立するかしないか変わるのですが、
基本となる仕掛けと返し技、後手の陣形の注目すべき点がきちんと書かれているのでわかりやすいです。
ただし対話形式なので、どこに何が書いてあったか探しにくいという弱点はあります。
石田流VS左美濃の手順は戸辺六段自慢の仕掛けだったようで、
実際にプロ棋戦で指されたのですが、久保二冠に受けきられるという悔しい結果になってしまいました。
というわけで修正手順待ちの状態ですが(笑)、それだけ自信のあった手を本に書いてくださった事は評価したいです。
先手中飛車VS居飛車穴熊は戸辺六段の「楽しく勝つ!力戦振り飛車」でも紹介されている、
前からあった仕掛けが成立しなくなったため修正手順が紹介されています。
これは広瀬王位VS渡辺竜王で指されており、結論不明の研究課題との事です。
先手中飛車・角交換型は後手に新工夫が多く登場しているので、最新の状況を知りたい方にオススメです。
ゴキゲン中飛車は超速▲3七銀・▲4七銀急戦(二枚銀)・居飛車穴熊に対する指し方が紹介されます。
類書の多い戦型なのでいろいろ比較してみると面白いでしょう。
簡単に挙げておきますと超速▲3七銀には3二金型、▲4七銀急戦には銀をぶつけ交換する作戦、
居飛車穴熊には△5四飛から手をつくる作戦が中心に解説されています。
第2章は中盤編で、序盤編で扱われた戦型から攻めの手筋を中心に、
ゆさぶりや粘り、玉頭戦もテーマになっています。
手筋といっても戸辺六段の実戦がもとなので簡単に決まるわけではありません。
アマでも知っている手筋であっても、実際にどう使うか?という難しい問題に挑んだ好テーマが多くなっています。
なお戸辺六段が喰らってしまった、これだけは居飛車に指させてはいけない手筋(笑)も出ています。
第3章は終盤編です。手筋一発で明快に勝利!というテーマもありますが、
基本的には難しい終盤が多く手筋よりも考え方の解説が重視されている感じです。
対話形式を活かして一番普通の順ではどうしていけないかが上手く解説されています。
レベルの高い章ですが、かなりわかりやすく解説されているので、何度も並べて感覚を掴みましょう。
序盤編は他にも定跡書がいろいろとありますが、
中盤編・終盤編は類書が少ない上にアマの特に弱いところですから非常に役に立つと思います。
考え方は身につきさえすれば実戦で応用しやすいので、一気の棋力向上も狙えそうです。
振り飛車党であれば級位者から有段者まで、幅広くお勧めできる1冊だと思います。