紙の本
日本経営学のパイオニア
2015/12/22 08:22
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タヌ様 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の枠を抜けた存在の経営学者である野中郁次郎先生の主著はこれだろう。
暗黙知からの形式知の創出。ポランニーからの着想を日本の経営スタイルを直視して、なぜ、日本企業はという問いにセオリーフレームで答えを創り上げた。
日本で独自に経営学を切り開かれたパイオニアの成果は今読んでも全く古くない。
世界に通用する仕事である。
紙の本
知識こそが真の競争優位の源泉だ!
2000/09/19 15:36
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:dakara - この投稿者のレビュー一覧を見る
知識というと、どうも「詰め込み教育」とか「暗記」などのネガティブな言葉を想起しやすい。しかし、本書の著者は、知識とは一方的に与えられるものではなく、人間がコミットした上で主体的能動的に創造するものであると説く。そのような個人の知識がいかに集団、さらに組織というレベルに広がっていくのか、そのプロセスを日本企業の事例(製品開発)から実証的に明らかにしている。欧米でも高く評価されているという。
電子書籍
哲学的経営書?
2020/01/31 12:22
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投稿者:こぶーふ - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつてのベストセラーと聞いて、試しに読んでみました。前半はほぼ哲学書のような内容で、日本人ビジネスマンでこれ理解できる人、どれだけいるのかな?という感想です。後半は具体例が多いですが、前半と後半のギャップが激しい一冊でもあります。
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競争の戦略とともに、学生時分に読んでおけばよかったな、と思う本。組織に属して新しいものを作りたいと思ってる人は読むべき。
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暗黙知と形式知の循環によるナレッジマネジメントの仕組みを説いた本。http://www1.harenet.ne.jp/~noriaki/link77-4.html
詳細はココが一番わかりやすい。
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知識ではなく、知識創造が利益を生み出す。従って、効率よく知識創造できる組織構造が企業の競争力となる。この本は、この前提により、「効率よく知識創造できる組織構造」とはどのようなものかを考察する。主張は理解できるが、ケーススタディに登場する企業がその後、未曾有の危機に立たされた例が多く、理論と現実の世界に乖離があるようだ。
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学生時代にはまった。
組織的に知識を創造しましょう。暗黙知を形式知化する。サイクルを回しましょう。
いわゆる「みんな力」をどう理解しているかによるんだけど、今となっては。。。
空気を読む事が重視される「そうだよね社会」でうまくいくの?質が薄められるんじゃない?
ウィキペディアみたいな答えがほぼ決まっていることに
関しては「みんな力」はうまく働くんだろうけど、知識を
創造する場合にはうまくハマらないんじゃないかと思う。
予算や時間、人の制約とも戦いつつ、組織的に知識を創造するのは大変なことだ。
創造性の神は個人に宿るのか、それとも・・・。
色々と考えさせられた。
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知識の創造に焦点をあてた企業経営の本。約20年前の出版なので内容は少し古いが、考え方は今も押さえておくべき基本的な教科書。
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2012.2.3読了。
ミドルマネージャー大事。現場の最前線で生まれた暗黙知と、トップが打ち出す方向性のような表出化された形式知とかコンセプトの間のギャップをつなぐのは、ミドルマネージャー。ミドルマネージャーが、トップとボトムの間をつなぎ、知をうみだすナレッジエンジニアの役割を果たす。
暗黙知を無視しないこと。
西洋風の、形式知化できるシステムとかも用意しておくこと。
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イノベーション(知識創造)において、言葉や数字でとらえられる「形式知」と形式知化がしにくい「暗黙知」を相補的に利用する日本企業の特徴を論じ、世界的に注目を集めた両氏の代表作。 (朝日新聞 2009/3/18より)
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暗黙知を形式知にするか、その事例、その後の組織での共有。
古い本。
最初は倫理の教科書に出てくるような話。
さすがは知識の本。著者の知識量の半端なさがまず披露される。
専門用語が多いので正直めんどくさい。
だが知識の流れと経営などにここまで触れていることは現代でもまあたらしい。
日本軍の敗北を考察した「失敗の本質」につながる部分もある。
システムに固執すること、転換をあやまること。
ていうか日本人が書いたのに分量が多いと思ったら元々英語で出版されたものだったのか・・・。
これくらいかける日本人になりたいものである。
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”日本が誇るもの、それは知識”
卒論文献として何回も読み返した。そして、これからも大切にしたい本。
まだまだ深く読めていないところもあるから、どんどん深めていきたい本でもある。
日本の経営理論の中で、日本発経営学書として世界と橋渡しができた類い希なる一冊。 もう十数年前の作品であるのに、考え方は色褪せないと思っている。
(事例は古いのは仕方ないことではあるが。。。)
「日本企業はなぜ世界とも戦えるほど競争力をつけれるようになったのだろうか?」という問いから始まる。(1996年に出版)
それは、日本企業は日本型のイノベーションを形成しているからということであるとのこと。筆者は提唱したのが、知識創造理論である。
知識を語る上では、哲学分野にも大きく踏み込まなくてはいけない。プラトンやアリストテレス、デカルト、ロックなど様々な思想がまさにそれである。
本理論は知識が大事であるかということを説いたわけではなく、いかに、知識を活用し競争優位性を築くかが鍵となっている。
そして、知識には2種類があり言葉にできない知識である「暗黙知」、文面などで伝えることができる「形式知」が存在する。
それをうまく暗黙知を形式知、形式知を暗黙知へと回転させ、スパイラル化し、知識を創造することができるということ。 それを実例を踏まえた上で、論じられていく。
知識創造理論はここから始まった。
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「知識創造企業」についてのノート(137件目):
新しい経済においては、知識は単に伝統的生産要素としての動労、資本、土地と並ぶもう1つの資源というより、ただ1つの意味ある資源であると論じており、知識が唯一の資源であるということが新しい社会の特徴だというのである。『ポスト資本主義社会』(ドラッカ,1993) (6ページ) http://booklook.jp/note/3762/
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「知識創造企業」についてのノート(138件目):
言葉や数字で表現される知識は氷山の一角。知識は、基本的には目に見えにくく、表現しがた、暗黙的なもの。暗黙知は、非常に個人的なもので形式化しにくいので、他人に伝達して共有することは難しい。 (8ページ) http://booklook.jp/note/3763/
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「知識創造企業」についてのノート(139件目):
SECIモデル。 (93ページ) http://booklook.jp/note/3764/
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知識は、暗黙知と形式知に分かれる。知識の蓄積、創造は、個人の役割。それを促進するのが、組織の役割。暗黙知と形式知は、共同、表出、内面、連結と四つの知識変換を行う。
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企業における知識そのものではなく、「知識の創造」プロセスに着目した研究が画期的、とのこと。
<目次>
第一章 組織における知識 ――序論
1 競争力の源泉としての知識に関する最近の議論
2 日本的知識創造の特徴
3 暗黙知を形式知に変える
4 知識創造の三つの特徴
5 知識創造の主役
6 ここからの旅路
第二章 知識と経営
1 知識とは何か
2 プラトン vs. アリストテレス ――西洋認識論の基礎
3 デカルト vs. ロック ――大陸合理論 vs. 英国経験論
4 カント、ヘーゲル、マルクス ――統合の試み
5 二〇世紀における「デカルトの分割」への挑戦
6 日本における「知」の伝統
7 経済・経営理論における知識 ――はじめに
8 経済理論における知識
9 経営・組織理論における知識
10 新しい統合を目指して
11 組織的知識創造理論の必要性
第三章 組織的知識創造の理論
1 知識と情報
2 知識創造の二つの次元
3 知識変換 ――暗黙知と形式知の相互作用
4 知識変換の四つのモード
5 知識の内容と知識スパイラル
6 組織的知識創造を促進する要件
7 組織的知識創造のファイブ・フェイズ・モデル
8 まとめ
第四章 知識創造の実例
1 歴史的背景
2 ホームベーカリーの開発をめぐる最初の知識創造スパイラル
3 第二の知識創造スパイラル
4 知識創造を促進する要件の強化
5 まとめと含意
第五章 知識創造のためのマネジメント・プロセス
1 トップダウン・マネジメントとボトムアップ・マネジメント
2 ミドル・アップダウン・マネジメント
3 三つの経営モデルのケース・スタディ
4 ナレッジ・クリエイティング・クルー
第六章 新しい組織構造
1 伝統的な組織構造への批判
2 統合の試み ――軍事組織の事例
3 統合を求めて ――ハイパーテキスト型組織
4 花王 ――ハイパーテキスト型組織へ「移行している」ケース
5 より完璧なハイパーテキスト型組織としてのシャープ
第七章 グローバルな組織的知識創造
1 日産のプリメーラ・プロジェクト
2 新キャタピラー三菱のREGAプロジェクト
第八章 実践的提言と理論的発見
1 主要な発見のまとめ
2 実践上の含意
3 理論上の含意