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投稿者:カンダダ - この投稿者のレビュー一覧を見る
仏教の歴史的経緯から般若心経が生まれ、どのような効力があるか、すとんと腑に落ちた。佐々木氏の本はこれからも読み重ねていきたい。
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小さいころから読んでいた般若心教について、成立過程を含めてその内容を分かりやすく解説している良書。
しかし個人的には「すべてが空」とする般若心境の教えより、筆者が言う「釈迦の仏教」のほうが納得感のある教えであると感じた。
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般若心経が何を語っているのかを、「釈迦の仏教」(オリジナルの仏教)の視点から語った本。
般若心経は仏陀の教義とは全く違う、ということですが、それでもなぜそういう教義が必要とされるのかを説いているのが親切だし大人です。 私自身は著者と同様に「釈迦の仏教」を信奉していますが(つまり、自分自身の心をよく鍛えて平和に生きたいと思う)、呪文を唱えてミラクルに人生を良くしたいとの思いもあります。いずれにせよ、現世のざわざわした物事にながされれず、より良く生きたいと慎ましやかに努力していくことは重要だと改めて思っています。
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原始仏教のシンプルな思想性に感銘を受けた自分としては、大分後に書かれた大乗仏教系の思想は、当時の人はいざ知らずいまいち乗れず理解不能です。
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「空」とは何か?「色即是空」のほんとうの意味とはー。日本人にとって最もなじみの深いお経といえる『般若心経』。その実体は、「釈迦の仏教」とは異なり、自らが仏へと至る“神秘力”を得るための重要なファクターだった。最小限の言葉だからこそ、逆に無限大の宇宙がそこには存在する。わずか二百六十二文字に、般若経の神髄を表現したとされる“呪文経典”の全貌を知る。
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般若心経がとなえられている大乗仏教とそうでない釈迦オリジナルの仏教との違いを明らかに読み説かれています。
修行ができない人を含む多くの人が救済されることを目指した大乗仏教では、すべてのものが空であるこの世で人智を越えた神秘の力を信じさせてくれるのが般若心経のようです。仏教初心者の私ですが、読みやすかったです。
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「100分de名著」の「法華経」のテキストを読んで仏教の話に興味を持ったので読んだ本。「般若心経」の成り立ち、内容など知りたいことを知ることができて良かった。「般若心経」は釈迦の教えとは異なるお経という話と「羯諦(ぎゃてい)、羯諦(ぎゃてい)」という呪文のところ、「般若心経」が「耳なし芳一」の中で使われているという話が印象に残った。この本を読んで「真理のことば」が読みたくなった。
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般若心経は、ブッタの教えとは異なる解を説いてるお経ということが、歴史の背景などを踏まえて分かりやすく説明されてます。不安な気持ち、何から大事を成す時など、モノの原理では説明できないような「神秘的」なモノに頼りたいと思う我々の弱さをサポートしてくれる働きを、この経に触れることで感じる事ができる。「生きるための杖」と言う言葉がよかったです。 あまり気にする事も無かった仏教の事、そこで解かれてる考え方について色々勉強できました。
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わずか265文字で記された大乗仏教のお経。般若心経。
信心深くなくとも、聞いたことはあるほど日本人には馴染み深いお経です。
全文漢字なので、なかなかわかりにくいのですが
本書では各文節の意味を訳して、理解を促しながら
それ以上に各言葉の背景や歴史的意味に踏み込んでいるので
理解が深まります。
特に有意義だったのは、般若心経は大乗仏教の聖典であり、
釈迦の宗教である小乗仏教とは違うもので、厳しい修行よりも
衆世を救う事を一番に考えられたお経だという話。
本書を読むと正直、空の概念なんかも眉唾ものに思えてきますが、癒しのお経という視点から見ると。
今、死にたいくらい苦しい人に、すべてを捨てて修行に身をささげろというのは余りにも酷であり、そんな人たちでも一縷の望みや救いを見出せる神秘と考えると、そういう余白も必要だろうと思えてきました。
著者のバックボーンが自然科学者なので、そういった解説にも納得しやすいです。
良い本でした。
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般若心経というものが釈迦の教えを否定したものから始まった。釈迦の説いた教えは大衆には厳しすぎるから、大衆に受け入れられやすいものにされたのが般若心経。大乗仏教を学んで理解を深めたい。
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日本人にとってもなじみの深いお経で、誰でも一度は聞いたことのある般若心経。
「空」「色即是空」など、仏教にとっての大切な要素が解説されています。
しかしその実体は、釈迦の仏教とは大きくかけ離れている、大乗仏教の教えです。
初期仏教を否定することから、般若心経は始まります。
自らが仏へと至る神秘の力を得るための重要な教えが、わずか262文字の言葉に表されています。
釈迦の初期仏教との比較から、般若心経の内容を解説していきます。
知らないことも多く、とても勉強になりました。
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色即是空は聞いたことがあったが、仏教がこれほどまでに構造的に世界を整理していること、それを超えて空であることを般若心経は言っていること。因果律だけが考え方ではない、という意味で、思考の幅を広げてくれた。
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「空」とは何か?「色即是空」のほんとうの意味とは―。日本人にとって最もなじみの深いお経といえる『般若心経』。その実体は、「釈迦の仏教」とは異なり、自らが仏へと至る“神秘力”を得るための重要なファクターだった。(e-honより)
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No.27/2022
『般若心経』
✂︎✂︎✂︎
大乗仏教の代表として挙げられ
日本人に人気のある「般若心経」
とても興味深いことが多くありました
例えば
釈迦の教えを否定しているのが般若心経であり
大乗仏教全体がその流れであるのだそう
大雑把に言えば
釈迦の教え→すべてを説明できる
大乗仏教→説明などできない→神秘的に
キリスト教、イスラム教、ユダヤ教などは
「わからない曖昧さ」が前提にできた宗教だと
養老孟司さんは述べていました。(バカの壁)
これは私の考えでしかないのですが
前提に「わからない」があるため
大乗仏教も同じ成り立ちでできたもの
ではないかと思いました
正解はわからないですが
宗教に興味を持つきっかけになりました
✂︎✂︎✂︎
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日本で一番人気のお経の新しい見方:釈迦の死後5百年以上たった大乗仏教という新しい宗教運動→般若経
般若心経ー釈迦自身の教えとは違う別の道
最強の262文字:
五蘊=色・受・想・行・識はみな空
社会の仏教→大乗仏教
釈迦の仏教ー自利をベースにした利他
多くの大乗仏教ー利他がベース
世界は空である:
五蘊・十二処・十八界
釈迦の世界観→空の概念で無化→深淵の真理と新しい世界観
釈迦ー論理的・理性的
大丈夫京ー文学的・情緒的
無が教えるやさしさ:
十二支縁起ー無明→行→識→名色→六処→触→受→愛→取→有→生→老死
因果則を変更したかった
大乗仏教:捨身飼虎ー自己犠牲の行為を賞賛
釈迦の仏教ー近道のない精神鍛錬のプロセス
般若信教ー般若波羅蜜多の徳のおかげで無常の悟り
見えない力を信じる:
唱えることの意義
簡略化のパワー
般若心経の人気ー簡潔・短すぎない・全体構成・翻訳・個人の心救済
神秘≒心のパワーを生み出す触媒