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ブルーインパルス 大空を駆けるサムライたち
著者 武田頼政 (著)
昭和39年、東京オリンピックで大空に五輪マークを描いてデビューした航空自衛隊のアクロバット飛行チーム、ブルーインパルス。26年ごしの取材に基づき、彼らの栄光と苦悩の歴史を...
ブルーインパルス 大空を駆けるサムライたち
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ブルーインパルス 大空を駆けるサムライたち (文春文庫)
商品説明
昭和39年、東京オリンピックで大空に五輪マークを描いてデビューした航空自衛隊のアクロバット飛行チーム、ブルーインパルス。26年ごしの取材に基づき、彼らの栄光と苦悩の歴史を余さず描く。命名にまつわる原爆との因縁、7万人が目撃した浜松基地航空祭墜落事故の秘められた核心――。限界を超えるアクロバットに命をかけた男たちの全軌跡!
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紙の本
華麗な展示飛行の裏側に存在する人間ドラマに鋭く切り込むノンフィクション
2015/02/02 18:56
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
展示飛行で有名な航空自衛隊のブルーインパルス。その誕生から、数回の墜落事故をめぐるパイロット、航空自衛隊関係者の葛藤などを丁寧に取材したノンフィクション。
「税金泥棒」、「違憲の軍隊」などと最近とは異なり世論の大半が自衛隊に厳しい目を向けていた1980~1990年ごろ、「絶対に展示飛行で民間の死者を出してはならない」と相当なプレッシャーの下で飛行を続けていたパイロット達の心境が伝わってきます。
その状況下で発生した基地航空祭での墜落事故。観客から死者は出ませんでしたが、その事故の責任をめぐり様々な思惑が交錯します。
同僚パイロット、パイロットを束ねる幹部自衛官、そして殉死したパイロットのご家族など、それぞれの立場の方が懸命にその事故と向き合い、ブルーインパルスの飛行再開に向けてぶつかり合います。
部下を墜落事故で亡くした幹部自衛官がエースパイロットから救難隊へ転属となった後の心模様など、飛行機に興味の無い人でも人間ドラマとして読み応えのある本です。
「命令とはまさに命にかえてでも実行すべき揺るぎない拠り所」とパイロット達が何のためらいもなく言い切るそのメンタリティーがあってこそ、大災害の時などに
迅速に行動できるのだと改めて思います。