商品説明
屈託を抱えるOLの三智子。彼女のランチタイムは一週間、有能な上司「アッコ女史」の指令のもとに置かれた。大手町までジョギングで行き、移動販売車の弁当を買ったり、美味しいカレー屋を急遽手伝うことになったり。そのうち、なんだか元気が湧いている自分に気付いて……。表題作ほか、前向きで軽妙洒脱、料理の描写でヨダレが出そうになる、読んでおいしい短編集。
著者紹介
柚木麻子 (著)
- 略歴
- 1981年東京都生まれ。立教大学文学部フランス文学科卒業。「フォーゲットミー、ノットブルー」で第88回オール讀物新人賞受賞。ほかの著書に「早稲女、女、男」「けむたい後輩」など。
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紙の本
花マル元気印↑ おいしそうな物語です。
2017/12/27 13:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
1.「ランチのアッコちゃん」「夜食のアッコちゃん」
2.「夜の大捜査先生」
3.「ゆとりのビアガーデン」
四編の短編集で、そのうち二編がアッコちゃんのお話です。
2・3はほぼ完全に独立しています。
共通テーマは、周囲に合わせすぎてすり減っている人が、
天真爛漫な人と出会って勇気づけられるというものです。
読むと元気になりますよ~
第一話と二話の主人公は澤田三智子。小さな出版社で
働く派遣さんです。
「澤田さん、もしまだだったら、これからお昼一緒にどう?」
ある日突然、黒川部長に声をかけられました。
黒川部長は四十五才の独身女性で身長173cm。
つやつやの黒いおかっぱ頭で、下の名前が敦子さん。
だから「アッコさん」なのですが……当然ながらバックヤードでの
呼び名です。仕事も猛烈に出来ますし。
そんなアッコさんに声をかけられると三智子はわたわた。
そういえばあなた、お弁当だったわねと聞かれると、今日は
食欲がなくてとアッコさんにお弁当を差し出します。
なんのことはない、実は三智子さん、失恋でお弁当が
咽喉を通らないのでした。
「来週一週間、私のお弁当を作ってくれない?」
お弁当を食べたアッコさんから、そんなお願いという名の
命令が降ってきました。NOとは言えないひと代表の
三智子さんは、結局お弁当を作るハメに。
その交換条件は、アッコさんの代わりに馴染みのお店の
ローテーションに行って来いというものでした。
強面のアッコさん。
会社を一歩外に出ると、三智子の想像とはまったく違った
世界が広がっていたのでした。
第二話は、アッコさんが移動販売車を始めるお話です。
売り物のポトフが、香りが漂ってきそうな描き方をされていますよ。
第三話は奔放な女子高生。あ、別にイケナイ方向……では
あるのですが、変な意味ではありませんから。
第四話はビアガーデン。
いやー、こんなビアガーデンがあったらと、とても幸せな気持ちに
なれる物語です。
紙の本
アッコちゃん
2015/08/22 10:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルに惹かれて購入しました。アッコさんの強烈な個性がたいへん興味深かった。できれば、後半もアッコさんに焦点をあてて作品をまとめてほしかった。
紙の本
ガラリと変わる
2022/09/03 21:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
Noと言えない澤田三智子と、決断力の塊のような黒川女史は名コンビですね。ランチの取り替えっこが、仕事のモチベーション向上に繋がるところが面白かったです。
紙の本
気分転換にはピッタリかも
2016/08/25 16:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説に限らず、やっぱり人は食べることには関心があることは間違いないですよね。
読みやすいです、小説というよりもTVドラマのノベライズ(それも小説か・笑)のような感じとでも言えば伝わるでしょうか。
何度も繰り返し読んでみたくなるような作品ではないでしょうが、気分転換やちょっと面白いものを探しているならピッタリだと思います。
柚木麻子さんの作品を読むのは初めてでしたが、読み終えてすぐに彼女の他の作品を読みたいとまでは思いませんでした。
紙の本
顔を上げること、そしておいしいものを食べるだけで
2015/03/26 16:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
うまくいかないことがあるときに顔を上げること、そしておいしいものを食べる。たったこれだけで不思議と元気が出てくるんですからねえ。上司にしたい女性ランキングトップ3入りは確実となっているアッコさんには職場では見せない裏の顔に幅広い交友も。心も体も温まるほくほくのポトフが特においしそうでした。
紙の本
期待はずれ
2017/05/24 10:43
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しらふ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋さんのダイアナはとても面白く読めましたが、こちらの「うまく行き過ぎ」感は合いませんでした。2話目については、派遣社員もいる職場で働いたことがある身としては、リアリティがなさ過ぎて、そもそもリアリティなぞは必要ないのかもしれないけれど、舞台として「ないない」っていうことばかり。キャラクターの魅力が足りないのかな
紙の本
「けむたい後輩」の作者と知ってたら買わなかった
2013/12/01 23:43
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くりんぐりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ランキングで上位だった当時に購入。
読めども読めども面白くなく、なんで売れてるの?状態。
会社の先輩からランチを交換(主人公の手作り弁当を先輩に渡し、先輩の指定する店で食事をする)という設定がかなり強引だし、そういうものだとして読んでも、先輩の教えてくれるお店が特によさげというわけでもなく。
きっと、モデルになったお店があるのだろうから、そういうわけでは、趣向を変えた「孤独のグルメ」のような感じなのだが、こちらはまったく面白くない。
後から「けむたい後輩」の作者だと知ったが、「けむたい後輩」もまったくノレなかったので、その作者だと知っていたら買わなかったのに、と後悔した。