補陀落渡海記 井上靖短篇名作集
著者 井上靖 (著)
熊野補陀落寺の代々の住職には、61歳の11月に観音浄土をめざし生きながら海に出て往生を願う渡海上人の慣わしがあった。周囲から追い詰められ、逃れられない。時を俟つ老いた住職...
補陀落渡海記 井上靖短篇名作集
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商品説明
熊野補陀落寺の代々の住職には、61歳の11月に観音浄土をめざし生きながら海に出て往生を願う渡海上人の慣わしがあった。周囲から追い詰められ、逃れられない。時を俟つ老いた住職金光坊の、死に向う恐怖と葛藤を記す表題作のほか「小磐梯」「グウドル氏の手套」「姨捨」「道」など、旺盛で多彩な創作活動を続けた著者が常に核としていた散文詩に隣接する人生の不可思議さ、奥深さを描く9篇。
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高僧の心の葛藤
2008/12/26 21:00
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ベストビジネス書評 - この投稿者のレビュー一覧を見る
補陀落山寺住職が小船で大海にこぎだし生きながら観音浄土、極楽浄土するという最高の修行。期日がせまってくるにしたがい高僧の心にわきあがってくる心の葛藤、疑念、生に対する執着が見もの。特に小船に閉じこめられ、渡海する際の高僧の叫び。人間とは、宗教とは、生きるとは、悟りとはを考えさせられる。ほんとうの悟りとはいったい何なんだろうか。非常に深い内容。