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ビットコインの仕組みやからくりについて分かりやすく解説してくれる興味深い書です!
2020/02/16 06:04
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「暗号通貨」とも呼ばれるビットコインの仕組み、からくりなどについて、分かり易く丁寧に解説した一冊です。私たちは人類史上、貨幣を生み出し、それを長らく使ってきました。そして、現代ではその貨幣は国家によって保障されており、私たちは安全なものだと思い込んでいます。しかし、同書の著者によれば、この貨幣は実は完全無欠なものではないのだと断言します。そのうえで、為替リスクを抑え、送金手数料も安い暗号通貨は「欠点だらけの現行通貨」を革新する可能性を秘めているとも主張します。現代社会で流通してきているビットコイン、さらに電子マネーやクレジットカードなど、その背後にある数学や暗号技術、さらに経済へのインパクトなどについて、誰にでも理解できるように、易しく解説してくれます!
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暗号通貨とは
2021/01/20 21:49
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投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、情報技術面と経済面を専門とする2名の共著である。はじめにで、本書の目的は<ビットコインや暗号技術について、マジメに知りたい、考えたいという読者が、自分自身で判断するための基礎知識を提供する。>こととある。ビットコインは、暗号化された複製不可能なデータを生み出す「マイニング」という特別な作業がキーワードとなるが、予備知識のない読者にとって、本書だけで完全に理解することは難しいのではなかろうか。その一方、本書のタイトルからは想定外である通貨に関する解説では、思いもよらず通貨の基礎知識を得ることができる。その一例をあげる。◆通貨の国際送金の仕組み◆江戸時代、複数通貨の変動相場制を採用。つまり、銀貨中心の大阪と金貨中心の江戸。この変動相場制が、大阪と江戸の間でマクロ経済の不均衡が生じた場合の調整弁となった。◆投機が常に大規模に行われていれば、日々の価格変動は安定化しやすい。ただし、数か月から数年の間に急激に価格上昇し、バブル発生の現象はおきやすくなる。
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さっぱり分からない、だからこそ可能性があるのか、全くの御伽噺なのかも不明
2015/05/04 21:28
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投稿者:相場師 太郎次郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
偽造あるいは無限に製造できるのか、とすると石ころと同じ。
上限があるとすると、その流通に難あり。
国家を揺るがすと恐れるほどのこともないとなる。
ただし通貨制度が整っていない国にとっては有効であり、驚異でもある。
だから、どうしたレベルの理解しか今のところ出来なかった。
ここの所トンと、話題をきかないのは、地下にもぐっているからなのか、たいしたことがなかったからなのかも不明だ。
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通貨とは何か、ということで経済学者の吉本氏が2章を、ビットコインとは何か、ということで西田氏が2章を書いている。ビットコインの技術的な側面についてはこのうち一章のみで、しかも「ハッシュというのがあって、、、まぁ、詳しくは説明しませんが、、、」というような書きぶりでやや物足りないかも。マウントゴックスがハッカー(?)被害に遭った経緯についても触れられていない。
ビットコインはメンコのようなもので、その価値は仲間うちだけで通用するものだ、という説明は腑に落ちる。
・ビットコインのシステムでは、取引の記録全てがネットワークを流れる。新しい取引が付け加えられると、nonceという数値を用いてハッシュが計算されるが、この際、ハッシュの頭から特定の桁までが全て0になるようなnonceを見つけることが「マイニング」で、25ビットコインが得られる。
これは取引のブロックが更新されるまでの10分の間に解かないといけないが、最高級のPCをもってしても計算しきれない量になっている。
マイニングがインセンティブとなり、取引を承認しようというPCが多く参加することとなる。取引を偽造しようとしても、そういうデータを使ってマイニングしようとする人が偽造グループ以外にいないので、更新が遅れ、承認されないデータになる。
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ビットコインにかぎらずネット上の暗号通貨の存在意義はじわじわと高まってくるのだろう。それが「どういうものか(=通貨として通用する仕組みとその意義)」を大雑把に掴んでおくためには便利な本。
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ビットコインってぼんやりとしたイメージしか持って無かったので、どういうものか知るために、ちょっと読んでみたら、大変得るものが大きかったです。
本書ではビットコインの説明だけでなく、通貨とは何か?またどういう機能があり、どのような発展を遂げ、今後どのようなことが予想されるのかがコンパクトにまとめられており、通貨の歴史的な流れの中でのビットコインがどういう位置にいるかも分かり大変面白く読ませていただきました。
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先日、会社用の小論文のテーマで決済方法について書く機会があった。
いろいろ調べて、結論として将来的にはビットコインが本命ではないかと思うに至った。
で、ビットコインの課題としてはセキュリティの問題があるのではないかと書いたのだ。
ビットコインよく知らないくせに。
ブロックチェーンの暗号化技術もよく分かってないくせに。
書いて提出したはいいけど、結局ビットコインってなんなんだ?という疑問が残ったままになるのは癪だからビットコインについても調べてみた。
本書を読んで、ビットコインの課題はセキュリティではないことを知った。いやぁ、知ったふりして頓珍漢なこと書いていてたなぁ。お恥ずかしい。
ビットコインは仮想通貨と呼ばれるが、本書では統一して「暗号通貨」という言葉が使われている。
ビットコインの肝になる技術は「ブロックチェーン」と呼ばれる暗号化技術だ。
一昔前に流行ったWinnyは作者の逮捕によって収束したが、Winnyの基幹技術であった利用者全体でデータを分割し共有するP2P技術がブロックチェーンの元になっている。
ビットコインの利用情報、マイニング、総量、あらゆる情報が鎖のようにどんどん増えていくことでセキュリティが高まる。
もし、偽のデータを使おうとすると鎖は短く分岐するが、今までの長大な鎖が優先されるので分岐はすぐに途切れる。
そんなイメージがブロックチェーン。
ビットコインの肝は通貨としての価値ではなく、ブロックチェーンという暗号技術こそが技術の肝である。つまり、通貨以外に暗号技術を適用できる。
ビットコインとは何か。概要を理解するには新書サイズがちょうどいい。
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ビットコインに関して金融と情報技術の2人の第一人者が解説している。ビットコインが将来性のある物であることが分かる。
私はビットコインが国際送金の際に取引コストが低くなる、ネットで「投げ銭」が出来る、などの可能性に興味を惹かれた。
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ビットコイン=仮想通貨と聞いて反応はいくつかに分かれるだろう。
①損した!二度とかかわりたくない。
②興味はあるけどなかなか手が出せない。
③単語は聞いたことがあるけど、ちんぷんかんぷん。
本書は、②③の方が読むと非常に参考になるのではないかと思う。
ビットコインとは、元々中本哲史と名乗る人物が論文を書き、生まれた仕組みだ。中本論文を読んだ技術者達が作り出したのが現在のシステムとなっている。
特に2014年マウントゴックスという取引所の破綻によって、一気に知名度が上がったが、実は、ビットコインの詳細を知るものはあまりいないというのが、今も続いている実態ではないだろうか。
この本は、二人の共作だが、吉本氏は銀行実務にも明るく、西田氏はITに関するエキスパート。つまり二人の専門家が手を組みビットコインについて語っているのが本作である。
ビットコインの是非については、最終的には個々人が判断すべき問題だと思うが、なぜ生まれ、どのように進化していくのかについては、知っておくべきであると、読後に思いを新たにした。
世界の国々が仮想通貨の規制に走っている昨今であるが、その国々の通貨がそもそも信頼に値するのか、そのあたりの分析もされているので、「現代貨幣論」といってよい1冊である。
話は少し飛躍するが、アメリカ人は資産を株で保有することが多い国民らしい。
日本人もそろそろ銀行に全幅の信頼を寄せることを見直したほうが良いのではないか?
低中流層にとっては、銀行は既に「コインロッカー」化していると感じる。
ビットコイン(仮想通貨)について理解を深めていくことは、今後の資産運用をどうしていくのか、資産形成をどうしていくのかを考える上で、重要なヒントを与えてくれるに違いない。
その後方支援をしてくれる1冊である。
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「マウントゴックス」の破綻で、いかがわしさを感じるビットコイン。その仕組みやメリットを紹介した入門書。
本書を読んでも、個人的にはビットコインについて理解が不十分である。
・マウントゴックスは「ビットコイン取引所」の1つにしか過ぎない
・ビットコインに管理者はいない
・考案者である「中本哲史(さとし)」の正体は不明である
など、初めて知ることも多かった。知識が増えたことは確かである。
取引情報のブロックを承認し、長いブロックチェーンを作っていくことで信頼性を増すことや、ブロックの末尾についている鍵を計算する作業を行う(マインニングという)こと、マインニングによって報酬を得ることなど、ビットコインの仕組みのアウトラインは理解できた。そして、①国家通貨(中央銀行)への不信、②取引コスト(手数料と手間)の低さによる決済手段としての便利さ、③投機対象としての注目、として、今後もビットコインは普及する可能性を秘めていることも知った。マウントゴックスの破綻によるビットコインの限界というのは、全くの誤解であった言えよう。
一方で、(ア)中央銀行の金融政策はどうなるのか、(イ)暗号通貨の世代交代はどう行われるのか、(ウ)暗号通貨で混乱が生じた時はどうするのか、といった課題も残されている。こういった課題も踏まえ、今後のビットコインの動向に注視していきたい。
なお、本書のサブタイトルにある「『良貨』になりうる3つの理由」が何なのか、個人的には理解できなかった。本書の理解度も不十分であったと言えよう。
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むずかしいけど、金融とか銀行の仕組みとかもちゃんとかいてあるので、ちゃんと理解すれば役立つ気がするなー
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WIRED誌でもビットコインについて取り上げていたので、それと連動して本書を購入。理解を深めようと思い購入してみました。
本書は、IT(技術)と経済の両面からビットコインについて論が進みます。
私は大学で歴史系の勉強をしていて、正直経済や数学的なことは苦手です。本書もだいぶ噛み砕いて説明してくれてはいるのでしょうが、私の頭では一回読み通しただけでは理解が追いつきませんでした。
その点に関しては、時間があるときにも腰を据えてじっくりと読み直したいと思います。
個人的には、本書を読む前には簡単でもいいので経済について勉強しておくと理解しやすくなると思います。
結構経済的な用語が出てくるので。
ビットコインについて理解したい人にはいい一冊だと思います。
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ビットコインが小額決済として有利な理由からはじめ、ビットコインを成り立たせる難しい数学的なシステムをわかりやすく説明している。説明を後にまわすことが傾向として多いが、本質を先に理解させるためだから辛抱強く読むことが推奨される。他にも、貨幣論的な話と金融論的な話もしっかり盛り込んである。
悪評もある中で、通貨における進化の可能性をビットコインが示しているとし、今後も成長しうるその根拠を述べたフェアな一書であると思う。
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「ビットコインのからくり」というより、その前提となる「通貨」についての説明の本。その意味で肩すかし。
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■「仮想通貨革命:ビットコインは始まりにすぎない」
(野口悠紀雄 ,ダイヤモンド社 ,2014)も読んだが,
本書の方が読みやすくてよかった。