紙の本
自身の体験を語られます。圧倒的にリアルです。
2012/01/28 00:11
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:picchan - この投稿者のレビュー一覧を見る
引きこもり歴十数年にして、すでに三十台半ばのひっきーが語る、引きこもりのためのノウハウ集。「これから引きこもろうかな」という方に、役に立ちます。私も引きこもりたいです。著者と甥っ子の「ポケモンカードゲームを巡るバトル」は笑わせてもらいました。
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面白い。自分が言えた立場じゃないけど、ひきこもりになってしまって毎日辛くて仕方ないって人はこの本読んでみることをお勧めします。自分はこの本読んで"ひきこもり"をもっと知り、どうしていけばいいのか考えていきたいと思います。
医師や専門家、NPO法人などがああだ、こうだといっている事例はたくさんあると思うけど、ひきこもり当事者本人がこれだけの質で本にしているのはすごいことだと思います。
絶望しているひきこもりの人は病院に行って信頼出来る医師に相談して下さい。少し心に余裕のあるひきこもりは勝山実さんの安心ひきこもりライフ読んでみて下さい。
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この本を読んですごく胸のモヤモヤが解消されました。
私はひきこもりではないけれど、「あっ、こういう生き方があるんだ」「こういう風にも生きていけるんだ」と思うと心がすっと軽くなります。
「働きたくないと、働きたいけど働けないとは違う」というのは名言だと思いました。
しかもそれをマツコデラックス(やせたいけどやせられないのではなく、やせたくない)にひっかけているくだりで大爆笑しました。
すごく軽妙でユーモア溢れる語り口ながら、内容には非常に真摯なものを感じさせます。
「ひきこもり暦20年」ならではの超実用的な提案もあり、「ひきこもり」当事者だけじゃなく、日々働くことに悩み、生きづらさを感じている多くの人に読まれるべき良書だと思います。
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軽快な文章なのですぐ読み終わる。私個人は文体が好みではなかった上に面白いのかもよくわからなかった(ユーモアのセンスが違うのかも)のだけれど、内容に励まされる人もいると思う。私も寝込んだ時期があるので、共感できる部分がある。
ただ、障害者手帳取得のくだりなど、正直理解しきれない部分もところどころあり。著者が、はたして精神障害者といえるのかなという純粋な疑問が…。手帳の取得は、やはり社会で生きていくのに困難な人が取るものではないかなという既定概念があるので、それを著者が取得して手当てを貰う理由が文面ではよくわからないし、あまり伝わってこない。おそらくこの部分に反感を持つ読者もいるのではないかな?と思う。むむ。
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「ひきこもり」は「働きたくない」と同義だと納得。でもこれって病気?障碍者認定出るっていうのがよくわからないです。
ただ、こういう生き方も出来るって、賢くなりました。
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働けるならまだいいが、まともに働くのが難しい人だっている。病気やケガ、介護や子育てなど、いろんな理由があるが、そのなかでもかなり正当化が難しいのが「ひきこもり」だろう。だいたい、人は働かないことに対して罪悪感や焦りの気持ちを持つものだが、〈ひきこもりであるなら就労について考えるのではなく、忘れてしまうのが正解です〉と言い切ってしまうのが本書。この道20年、いまや立派なベテラン選手である著者が、ひきこもりの実態を紹介しつつ、家族への対応、経済問題の解決法、さらにはどうやって不安から逃れて「涅槃」(安心の境地)へと至るのかという精神面の指南まで行っている。曰く〈今できないことは一生できない。努力しない。安心ひきこもりライフ辞書に、可能の文字はありません〉まずは諦めることが心の平安のためには肝要らしい。
はや中年にしてまだ親元暮らし、精神疾患で障害年金を受け取っている著者を「恵まれている」と感じる人もいるだろう。しかし、実際「働けない人」はいるのだ。そうした人は肩身狭く、生きていて申し訳ないと思いつつ生きろと? 勝者がいれば敗者がいるのは当たり前。読む人によっては言い訳と強弁だらけと思えるかもしれないが、自分を敗者と認めたうえでプライドをもって生きるための指南書として、読む価値がある。
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素晴らしい本です。
特に引きこもり中級編に書いてある「働きたくない」から引きこもる理由には納得しっぱなしです。そうです!誰だって働きたくないんです。世間体が恐いから働いて人並み程度の生活を見栄という盾にしてるんです。
既に登校拒否してるくらいだから、マトモに労働出来ないのは当たり前ですよね。だって、学校より何倍も労働の方が辛いんですから。
自分もいつかは引きこもりたい、願望を再認識させてくれた、素晴らしい一冊でした。
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安心ひきこもり生活を目指すひとのための、
ガイダンスです
ひきこもりというとネガティブなイメージですが、
もしかすると、さまざまな思想家といわれる人たちは、
じっとひきこもってあたらしい
考え方を創ってきたのかもしれません。
表紙をみて、
そんな生活をかんがえました。
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「勝ち犬・負け犬じゃない、狛犬だぜ!」(『We』183号)の槙さんと話していて出てきた本を読む。図書館で借りた本の表紙を見て思い出したが、出た頃に(読んでみたい)と思ってチェックしたまま忘れていたやつだった。
私とあまり歳のかわらない著者の勝山さんは、ひきこもり歴20年という。その経験をもとに、悪いひきこもりの暗黒面(親を見返してやろうという怨念、親の期待に全部応えて黙らせてやるというどす黒い欲望、就労活動についやしたがゆえの挫折感、後悔、自己否定、劣等感、等々)について、ひきこもりビギナーたちに、同じ轍を踏まぬよう注意を与えつつ、「安心ひきこもり」への道を説く。
勝山さんの話は、"ひきこもりをいかにして就労させ、社会参加させるか"という、ひじょうによくある問題設定をぶっとばしていて、そこがぐぐっとおもしろかった。槙さんが"就労支援してる気はない"、"仕事=ゴールとは思ってない"と言うのに通じるとこだと思う。
▼詰め込み教育だろうと、ゆとり教育だろうと学校で身につくのは学力ではなく、奴隷力です。工業生産向きの奴隷力を生徒に押しつける。競争で勝ち残ったやつが偉いという常識に対して、ひきこもりができることは「参加しない」ということに尽きます。(p.13)
▼人間は一人ひとり違うだとか、人生まわり道したっていいと言っておきながら、最終的には賃金労働者になるというたったひとつの頂上しか知らないような、自立支援ツアーに参加して遭難することのないよう、ひきこもりヤングはくれぐれも注意すべきです。(p.69)
参加しない!
これヤロ、という気がした。
▼ひきこもり支援は、現在の社会を維持したまま社会の外側にいる人間を社会の内側に放り込むのではなく、社会を変化させるものでなくっちゃいけない。ひきこもりでもやっていけるぞ、そんな気骨が大切なのです。例えば…働かないのに死なないひきこもりは、格差社会を支配している「働かないと死ぬしかない」という恐怖をやわらげるでしょう。アイツら生きているじゃないか、この現実が社会の最底辺を持ち上げます。(p.225)
社会を変化させるものでなくっちゃ、というところがイイ。
▼怠けるとは21世紀を生きる現代人が身につける社会性のひとつだと思います。一人ひとりがきちんと怠けることで、戦争もなくなるのです。(p.182)
そうだ、たぶん。怠けて、だらーんとしていて、ぼんやりしていて、それで戦争につっこむことにはならへんやろう。
▼半人前を切り捨てるのではなく世の中に半人前を取り入れ、自由に出入りできる仕組みを作る。それが、多くの人に幸せを与える。半人前理想主義万歳。(p.94)
自由に出入りできる仕組みは、どうやったら作れるか?
槙さんは、「宮澤賢治やシュバイツアー博士や野口英世や一休さん、キュリー夫人…誰もサラリーマンいてないですよね」と言っていた。就活=会社に入る、ということではないだろうと思うが、世間様ではそういうことになっているらしい。会社に入れないと大変なことになる…といわんばかりの就活中の不安が、就職できたら消えるんか��いうと、そうでもなさそうだ。
▼○○しないと大変なことになる。これには実態がない。わからないものに恐怖している、わからないから恐怖を感じる。脱ひきこもりをかけて必死に働いても、この恐怖と不安はなくならない。働けば、新しい恐怖と不安が現れるのです。就労とそれで得たものを維持し続けなければいけない。そんな恐怖に怯えることになります。いかがなものでしょうか。(p.87)
なんとなく学校へ通い(通うことができ)、なんとなく就職して(就職できて)、多少の愚痴をこぼしながら働いている自分を振り返る。なんども職場を替わりながら、アップというよりは、むしろダウンしていって、できることなら、もう少し降りたいと思っているいま。「働く」って、自分にとって何やろうと、つくづく考える。
(4/4了)
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太田出版て変な出版社なのでは? と気づかされた一冊。
なぜこの本を出すのだろう。みんなが安心して引きこもっちゃったらどうするのよ??
と思って読み始めたのですが・・・・。
「働きたくない」と公言してそれが通っちゃったら、社会は成り立ちません。一定数いる「働きたい」人の税金で働きたくない人の衣食住を支えていくのはキビシイ。
実際には『ひきこもり』は引きこもらせないようプレッシャーをかける家族を含む社会との闘いだから、闘いは社会と本人にまかせ、引きこもらざるを得ない人を楽にしようという出版意図なのかなと思います。
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ひきこもりのメンタリティの説明がとても説得力あります
どうしたらじたばたしないで済むか、この境地になれば
相当の前進なのですが・・・。
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10代から引きこもり続けて、40代へ突入した作者の自伝。
そもそもこのランクの人がメディアに登場することは極めてまれか、仮に登場したとしても事細かに自分のことを話すことはほとんどないため非常に貴重な一冊。
内容としては、ひきこもりで精神を病んだ状態も延々続けていると悟りが開けちゃうよ。あとは、親が死んだあとのために公的補助を受けるにはこんな手段があるよという感じにお話。
メンタル面から入った後に具体的な方法論にまで手を伸ばしているのは画期的。もっとも資本主義国家日本としては、「良い子は真似しないでね」って感じなのでしょうけれど。
ただ、非常にためにはなりました。
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ひきこもりの正しい在り方がよく理解できたし、
甥っ子さんとの関係が凄く微笑ましぃ。
良い意味で教祖誕生ですね。
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ひきこもりの”社会復帰”促進政策は、本当に社会正義なのか?
http://www.amazon.co.jp/review/R3CI9UB0OXF1RI/ref=cm_cr_rdp_perm
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こういう「人間のクズ」みたいなのが生活保護もらうなんて、払っている税金がドブに捨てられているようだ。かわりに東北被災者に、払っている税金を使いたいです。