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歪んだ正義 特捜検察の語られざる真相
著者 著者:宮本 雅史
ずさんな捜査、マスコミを利用した世論の形成、シナリオに沿った調書。「特捜検察」の驚くべき実態を、現職検事や検察内部への丹念な取材と、公判記録・当事者の日記等を駆使してえぐ...
歪んだ正義 特捜検察の語られざる真相
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歪んだ正義 特捜検察の語られざる真相 (角川文庫)
商品説明
ずさんな捜査、マスコミを利用した世論の形成、シナリオに沿った調書。「特捜検察」の驚くべき実態を、現職検事や検察内部への丹念な取材と、公判記録・当事者の日記等を駆使してえぐりだした問題作!
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紙の本
検察が抱える問題点~裁判員となる前に一読しておいて損はない。
2009/04/10 22:05
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:dimple - この投稿者のレビュー一覧を見る
『歪んだ正義 特捜検察の語られざる真相』(宮本雅史、角川学芸出版、2007年)を読了した。産経新聞社・社会部編集委員による著書である。
本書は、東京地検特捜部の抱える問題点として、主に、(a)検察が作り上げたストーリーに基づいた供述調書の録取、(b)マスコミ世論との関係、(c)政界との関係を挙げる。
そして、これらの問題点が浮かび上がった事件として、造船疑獄事件(1954年)、ロッキード事件(1976年)、東京佐川急便事件(1992年)を取り上げる。
本書の全体を通して描かれているのは、マスコミを通して世間の耳目を集める疑惑について、検察が「一罰百戎」の如く特定の犯罪を捜査し、起訴に持ち込む過程での検察の恣意性である。
つまり、世間にアピールできる「一罰」とするために、地検特捜部は、事件のストーリーを作り上げてマスコミにリークし、そのストーリーに沿った(往々にして事実に反する)供述調書に署名するよう被疑者に強要することが繰り返されて来たのである。
このあたりの事情は、近年他の事件での疑義者となった人たちによる著書で数多く言及されている。例えば、細野祐二『公認会計士VS特捜検察』、佐藤優『国家の罠』、鈴木宗男『汚名』、堀江貴文『徹底抗戦』などである。
裁判員制度がスタートし、今後は国民の誰もが裁判員として刑事裁判に加わることになるのであるから、従来の検察制度の問題点を把握しておく必要があると思った。