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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「オリンピックの身代金」や直木賞受賞作の「空中ブランコ」は、むろん良い出来だが、氏のエッセイはとんでもなく可笑しい。野球、サッカーなどのネタは、素直に笑える。岐阜出身だけにドラゴンズを素材に取った話は、名古屋人にも親しみやすい。岐阜といえば、県岐商。高木守道氏、和田和弘氏。今年のドラフトでも目玉が…
スポーツへの造詣深い!
2022/03/26 12:16
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投稿者:ひでくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
まったく知らない作家さんだったが、読んでそのスポーツへの造詣の深さに驚いた。プロ野球だけならありそうだが、サッカーも五輪競技もなかなか語る。肩の凝らない軽い文調ながら、ヨーロッパの階級社会とスポーツの関係など鋭い考察も多い。おそらく作者にとって鉄板の「谷繁ネタ」も良かったが、一番ウケたのは日米野球の回想。「レーザービーム送球のあと、同じライトの広沢が山なりの球を投げたのを見たときは、恥ずかしさで広沢と無理心中しようと思ったほどだ。」いや~、楽しい
スポーツに物申す
2017/10/22 06:13
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
大相撲の八百長問題など、当時の世相が思い浮かんできました。今のスポーツ界が抱えている問題に繋がるものがありました。
本当に小説家が書いたの?
2015/05/02 01:46
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投稿者:ヒロユキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
奥田英朗氏の著作は小説ももちろん素晴らしいのですが、スポーツに関する著作の面白さで右に出る者はいないと思います。
本職がスポーツライターならともかく、小説家なのにここまで様々な競技に精通している方は他にいないんじゃないでしょうか。
個人的には本書の「日本人がサッカー、ラグビー等で外国人選手に勝てない理由」についての考察は大変興味深かったです。
奥田節炸裂!のスポーツエッセイ
2015/04/17 18:20
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投稿者:にゃーさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
奥田さんのスポーツエッセイは面白いです。スポーツ(特に野球)への愛に満ちたときに過剰な表現が文章に現れていて、そこが私は大好きです。
悪口になっても奥田さんの愛嬌ある文章のおかげで、嫌みがなく、楽しめるエッセイです。
個人的には、スポーツではなくても日常系のエッセイでもかなり面白いエッセイが書ける著者だと思っているので、どんどん、エッセイを書いてほしいと思います。
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スポーツ(主に野球)に関するエッセイ。ははは、面白い。かわいい人ですね、奥田さんって。スポーツの知識もすごい。野球だけでなくサッカーもスキーも。こんなに面白い人なので、「伊良部シリーズ」は納得いくけど、ほんとに「オリンピックの身代金」とか本格ミステリー書いた人なのかなあと疑っちゃいますね。多才な人なんだなー。
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奥田センセのエッセイは、相変わらず面白い。
しかしながら、今回の本はなんだかけっこうマジメな感じでありました。
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『最悪』『邪魔』から入って伊良部シリーズに出会ったあたしの最初は「えっ?」しかるのちに「にやり」だったのだけど、『真夜中のマーチ』や『ガール』『家日和』『延長戦に入りました』『ララピポ』(これちなみにいまだにあまり消化しきれてません)『ウランバーナの森』などなどみてくると、もう驚かなくなってきている。ご本人いわく、出会い頭の偶然で賞をとらせていただいたそうだが、どうして本当にこういう人を器用というのだろうなあ。
仕事をしていておもうのは、古今東西、なんらかの法則ってきっとあるんだろうな、ということ。おじさんは宇宙とスポーツが好き、てのは、おばさんが可愛いものと占いが好きってのとおんなじ、ゴールデンルールだ。
もちろん嫌い、という人もいる。でも、どんどん突き詰めて行けば行くほど、公約数的な数字に納得せざるをえなくなる。地域を広げればそれだけ、母集団を多国籍にしたらそれだけ、見事に数量に圧倒される。
というわけで奥田英朗。スポーツを捕まえ料理するのは、好きなら誰でもしたいだろう。でも、誰もが食べるけど美味しいものをコンスタントに作れるわけではないように、奥田英朗シェフの腕の達者さが、決してあたりまえでないことはもう、自明の理。
同じような字数にどうして収まるの、どうして毎度、こんなに面白いことが書けちゃうの?
すこし意地悪だけどつつましく、せこくはないけどいじましくもある。リズムにしたら、たん、たかたん。気張らずきどらず、スポーツわからん誰でも楽しめるそんな、ズボラ読書への、いざない。
【気に入った箇所の引用】
プロ野球は会社組織にそっくりだ。上司と部下(監督と選手)、初々しい新入社員(ルーキー)、外様(トレード)の悲哀。全てサラリーマンの日々と一致するようフォーマットが完成しているのである。用語も然り、登板・降板、リリーフ、組織に派閥、良くも悪くも村社会にジャストフィットなのである。
紅白歌合戦と日本レコード大賞と茶の間の巨人軍は、おとうさんたちが捨てられない昭和の大きな荷物である。それは覇権と中央集権の象徴でもある。かつての栄光を忘れられなくて、あの手この手で盛り上げようとするが、それは延命措置に過ぎず、根本的な治療法はもうない。無理なんですね。だって寿命がきたんだから。
スポーツが文科省主導の学校教育として育った日本と違い、ヨーロッパではコミュニティのクラブとして発展したため、育った社会的階層が違えば嗜む遊戯も違う。アッパーなもはラグビー、クリケット、ゴルフにテニス。ロウワーなものはサッカー。ベッカムの英語を最初に聞いたときその訛りに驚いたが、全身の刺青といいあの女房といい、彼は典型的なワーキングクラス・ヒーローなのである。
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雑誌「ナンバー」に連載されたスポーツエッセイ集。ちょっと前のエピソードなので、「あんなこともあったっけ」と当時を思い出しながら楽しく読んだ。
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スポーツを多角的な視点から切り取っていく。本書はスポーツの社会科学である。
スポーツを、社会学的に、経済学的に、あるいは政治学的に分析。さらには読書論から日本人論まで繰り広げている。
などとすごい表現をしてしまった。
でも結局は、おじさんの居酒屋スポーツ談義に他ならない。「それゆえ」面白いのだ。
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『延長戦に入りました』も面白かったが、これも言いたい放題言っていて面白い!
「Number」に連載しているようだが、実名でここまで言っていいのか!?
本書のネタは2010年~2011年。
リアルタイムで読めば、面白さ倍増するだろう。
今度本やで「Number」を立ち読みしてみよう。
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奥田流スポーツ論です!
Numberという雑誌に連載されていたものらしいです。
スポーツと言っても主に野球
奥田さんが野球をこよなく愛していることがわかります
結構勝手なことを言っています。
このキャラクターから伊良部一郎先生が生まれたのねと納得できます
殆んど野球を知らない私でも読めますが、よくわからないところが沢山ありました(笑)
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昔、父親が野球観戦しながらあーだこーだ言ってた頃を思い出す1冊。奥田英朗の歯に衣着せぬ言い回しが「延長戦に~」同様切れ味抜群な、野球中心のエッセイ。まあ、名前や読書の話は偏見でしかないような気がするが・・・。「結果待ち競技と観る者のジレンマ」の、転んだのに、3位までの選手だったらカメラの前で待たなければならないシステムに納得いかないのは共感。長嶋茂雄の「野良犬」を「ノヨシケン」といったことや、原辰徳が「THE」を「テヘ」と読んだ都市伝説で、公共の場で吹き出しそうになった。
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内容は悪くないが、Dファンが書いた…という事で個人的に面白さ半減。立ち位置が合う人にはスッキリするのかもしれない。
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いつもながら最高。読後感はスッキリ。
名言も数々。
「大衆はいつの時代も、正義に名を借りて、誰かをいじめ、仲間はずれにしたいのである」
「灰皿と金持ちは溜まるほど汚い」
「愛校精神というのはどこかブランド自慢の性格があるのである。ランク付したがるのは二番手の人たちに多い」
なかでも、"野球選手と名前の相性についての考察"は絶好調。