- 販売開始日: 2014/06/26
- 出版社: KADOKAWA
- レーベル: メディアワークス文庫
- ISBN:978-4-04-870346-8
真夏の日の夢
著者 著者:静月 遠火
演劇サークルの活動費を捻出するため、心理学部の教授が行う奇妙な実験に参加した大学サークルのメンバーたち。外界との接触を遮断されて、一ヶ月間、ひとつ屋根の下で過ごすことにな...
真夏の日の夢
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商品説明
演劇サークルの活動費を捻出するため、心理学部の教授が行う奇妙な実験に参加した大学サークルのメンバーたち。外界との接触を遮断されて、一ヶ月間、ひとつ屋根の下で過ごすことになった彼らは、「お風呂が狭い」、「部屋の壁が薄い」、「外の空気を吸いたい」と文句を言いながらも、文化祭前夜のような日々を、それなりに楽しみながら過ごしていた。しかし実験開始から6日目、サークルのアイドル的存在の雪姫が、忽然と姿を消した。これをきっかけに、メンバーたちの微妙な人間関係が表面化し始め、やがてこの実験の裏に隠された事実が……。
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筒井康隆の「ロートレック荘事件」を思い出す
2019/06/03 23:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:suneo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロートレックという絵描きを知識として知っているとより楽しめた筒井の小説のように、
80年代の少年を夢中にさせた漫画原作の人気アニメと
90年代に社会現象を巻き起こしたアニメを見た事があると、
うまく作者の意図にはまってラストが楽しめると思う。
他作品のヴィジュアルの知識が必要だが、この作品を映像にする事はできないという…。
青春ミステリとして大変楽しめた。
住宅密集地のクローズドサークル
2011/05/21 09:12
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学の演劇サークルの男女7人が、建坪8坪3階建てのボロ屋に密閉され、夏休みの1ヶ月間過ごすという心理実験のアルバイトをすることになった。1人でも途中で抜け出したら、バイト代が出ないどころか、前金の食料費も払わないとならない。それは貧乏学生にはキツイ。
壁が薄くてトイレの音もお風呂の音もだだもれになってしまうボロ屋で、お芝居の練習をしながら、夜は飲み会をやって過ごす彼らだが、外からは彼らを誘惑するように、好奇心を刺激する音が響いてくる。しかし、窓も全てふさがれているので、外を確認することができない。気になる。
そしてチャレンジ6日目、サークルのマドンナ的な女子学生が、突然消えてしまう。夜まで待っても戻ってこない。しかし探しに出ればチャレンジ失敗になってしまう。そんな逡巡をしているうちに、また一人、学生が姿を消すのだった。
トリック自体は古今の名作ミステリーの要素を抽出した様に見受けられるので特筆するところはないが、演劇サークルの男女が織り成す物語という設定は好き。変なミステリ要素を付加するよりも、青春ものとして描いた方が個人的にはよかった気がする。
まあでも、作者の抱いたテーマが違うのだろうから、そうはならないのだろうけれど。