この作者の作品が好きで
2020/07/30 12:40
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投稿者:えぐちよ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作者の中で一番好きな作品というわけではないですが、結構印象深い作品でした。
史実とは違うかもしれないけど、私は歴史にはあまり詳しくありませんが、面白かったです。
もっと宮木さんの時代物が読みたくなった。
2015/08/31 17:27
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投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて宮木さんの作品を読んだのは「花宵道中」。
心のセンサーが「これは!」といって選んだような作品にして、良作だった。
現代モノもいろいろ読んでみたが、確かにうまいし痛快だ。
けれど、「花宵道中」で感じた読書体験には及ばず、のめり込めないまま。
さて、細川ガラシャという女性が、なぜどういった経緯でこう名乗るようになったのかというのは
本や日本史に興味がなければ、まず知る機会はない。
(映像ではもう「細川ガラシャ」ブランドになっていると感じる)
もちろんフィクションではあるが、その経緯は順を追って知る事ができる。
それだけでも私にとっては大収穫ではあったのだが、この時代に興味を持たせてくれたのは
やはり宮木さんの力量。 特に、玉子と糸の似て非なる2人の関係は終始魅力的だった。
強いて言えば、男性キャラにもっと魅力ある人物が多くてもよかったかな、と思う。
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哀しいぐらいの一方通行のお話し。
人を思うことの切なさが、感じられる。
狂うぐらい、人のことを思えるってすごい。
光秀の印象がだいぶ変わった。
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史実を基に細川ガラシャの生涯を幻想的に彩った作品。
人物関係の相関図が章を追うごとに広がって行く様子がおもしろい。
最終章の人物間の感情が意外で驚いた。
オチよりも驚いた。
恋愛絵巻みたいな感じかな、と読み進めていくうちに百合っぽい雰囲気が……
と思っていたら、突然の薔薇……!
ガラシャにまつわるエピソードを丁寧に拾って、それぞれに糸が絡んで行っている様子に妙な背徳的美しさを感じた。
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泣いた~!
洗礼を授かっている身として細川ガラシャの名前は知っていたのだが、その生涯をもっと知りたいと思って・・・
ず~っとキリタン弾圧による「殉教」だと思っていたが、違った(アセ)
宮木さんらしく、恋愛要素関連の切なさ超多め。秀治との絡みと幽斎のラストは・・フィクションだよね?
これは三浦綾子氏の「細川ガラシャ夫人」も読んでみねば!
”求めても求めても埋められることのない悲しみ・渇きを救ってくださるのは天主様のみ”
そうしてキリスト教に傾倒していく様は非常に共感を覚えた。
それにしても、明智光秀さん、イメージが180度変わりました(笑)
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明智光秀の娘で、細川忠興に嫁いだ玉子。のちに受洗し細川ガラシャとして歴史に名を残した玉子の生涯を侍女糸の語りで綴り、前後を光秀と忠興の父幽斎の短い述懐が支え、物語に厚みを出している。
玉子がキリスト教に傾倒していく様が、玉子を信仰に導いた糸からみても一抹の不安を帯びていることに物語の恐怖を感じた。
それだけに、後々まで引っ張るほど秀治の存在は玉子にとって大きかったのだろうかという疑問が。戦後の世に生きる女性の苦悩、それだけで良かったのでは。
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明智光秀の娘で細川忠興に嫁いだ細川ガラシャの一代記。
明智光秀、玉子(洗礼名ガラシャ)、玉子の侍女である糸、そして忠興の父・幽斎の目線で順に物語が綴られていく。
戦国時代に関しては予備知識がほとんどないので、あまり歴史小説という意識なく読んだ。
著者の他の作品に比べると、ぐいぐい引き込まれる感じが少し弱いかなと思うけど、充分読み応えある。
特に、「マリア」の章に入ってから物語が加速度的に展開し、目が離せなくなった。
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文庫化で表紙が変わってしまってがっかり。。
再読ですが引きこまれました。ぐいぐいと。
単行本時レビュー
⇒ http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-686.html
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忠興のワガママ子供っぷりがすさまじい…
人の心が壊れていく様子は、悲しくて苦しい。
でも、最後は一応みんな救われるのかな。
光秀の描き方は、私の好みでした。
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ガラシャについてはもちろんのこと、幽斎についての従来のイメージが変わった。また、ガラシャが幽閉されていた所が、どのようなところか(どのように自然に囲まれていたのか)見てみたい気がする。
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図書館で借りて。
昔のお産ってたいへんね。正妻も大変ね。
最近読んだ林真理子の「正妻」と同じような感想。
宮木あや子さん、こういう本を書く人なのですね。
憧憬☆カトマンズが面白かったのでああいう系のをまた探して読もうっと・・・
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201405/史実と創作の絶妙さがよかった。他のこの時代物だと、ガラシャは端役であっても強烈な印象を残すことが多いんだけど、この作品ではガラシャよりも糸など取り巻く人々のほうがインパクトあって、でもそれによってかえってガラシャの抑圧や儚さが強調されて伝わった。
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☆4.0
明智光秀の娘 玉子=細川ガラシャの史実を絡めたフィクション。
とても面白く読み進められた。
光秀や幽斎の苦悩、忠興の幼稚さ。
名だたる戦国武将とはいえ、ただの人なのだと思わされた。
糸や玉子が無事に天主様の元へたどり着けたことを願う。
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明智光秀の娘である細川ガラシャの話。ガラシャの心の移り変わりや、それぞれの人物の心理描写、関係がとてもリアルだ。
2014/2/5
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宮木あや子が歴史物って、どうなんだろう?と思っていたけれど、ちゃんと歴史小説になってました。とはいえ創作部分もあり、やはり恋愛小説らしい心情も描かれていたり。
複数人の視点から描かれているのは、良かった。
読み終わって、時代も人物も何もかもが、とにかく悲しいな。。。と強く感じた。