陋巷に在り6―劇の巻―(新潮文庫)
著者 酒見賢一
子蓉の媚術に操られたヨを救出し、暴動鎮圧に成功した顔回。しかし、ヨの心身の消耗は著しく、瀕死の状態となっていた。一方、悪悦の姦計により理性を失った費城の公山不狃は、籠城策...
陋巷に在り6―劇の巻―(新潮文庫)
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商品説明
子蓉の媚術に操られたヨを救出し、暴動鎮圧に成功した顔回。しかし、ヨの心身の消耗は著しく、瀕死の状態となっていた。一方、悪悦の姦計により理性を失った費城の公山不狃は、籠城策を一転、怒りに任せ魯城を奇襲する。警備手薄の魯城はあっけなく費兵の侵入を許し、孔子らの命はまさに風前の灯……。策謀と激情が交錯し、空前極まる奇襲戦の描写が戦慄を誘う、呆然自失の第6巻。
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孔子が魯を追われ放浪の旅にでるのはまだまだ先
2009/01/31 16:18
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この六巻は、ほとんど戦闘場面の印象である。手鏡を通じての呪術や、戦闘にいたるまでの交渉や陰謀の経緯等の話もあるのだが、戦闘の描き方が鮮やかであるのであろう。孔子自身が鉾や弓をふるって戦う場面まである。この巻では一方の主人公である脇役の将が、いろいろな意味で魅力的である。悪役に翻弄されて混乱し、極端にぶれる心理とか、勇壮な戦いぶりとか。今回でこの人物は舞台から退場するのであろうが。
一方では、資料に記載された「小正卯を誅す」という一言をもと創られた話は、かなり長く続くようである。孔子が三桓の打倒に失敗し、魯を追われ放浪の旅にでるのは、まだまだ先になりそうだ。