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女
著者 津村節子
“女”は可愛く、愛らしい。が時として底意地が悪く、また嫉妬深い――。かつて妻子ある教師と心中未遂事件を起こした東尋坊にいま、亡母の墓参りに夫と訪れた。何も知らない夫のひた...
商品説明
“女”は可愛く、愛らしい。が時として底意地が悪く、また嫉妬深い――。かつて妻子ある教師と心中未遂事件を起こした東尋坊にいま、亡母の墓参りに夫と訪れた。何も知らない夫のひたむきな労りに心やすまるが、この安らぎもいつ崩れるか知れない。男と女の脆い結びつきを描く「蟹の爪」ほか、短篇五篇を収録。
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悲しみを抱えて生きる女たち
2018/02/14 23:41
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
不幸というか不器用というか、何かが少しずれていて報われない女たち。中には典型的な「長女」がでてきて、しかも「妹」に婚約者を奪われるという結末、辛くて辛くて一度本を閉じてしまった。母親も妹ばかりに気を取られ、家の雑務などは長女がやって然るべきと思っている。私も長女なので、理解できる。この無慈悲な流れ。私は弟だったがどれだけ理不尽なことを強いられてきたか。なんなの長女。他、夫の死後に不倫発覚、若い愛人にわざわざ挑発されるとか。内容はかなりシビアでえぐくもあるがそれを芸術作品へ高めてしまうのが節子さんの上品さ。