蒼煌
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商品説明
芸術院の会員の座を狙う日本画家の室生は、選挙の投票権を持つ現会員らに対し、露骨な接待攻勢に出る。いっぽう、ライバルの稲山は、周囲の期待に応えるために不本意ながら選挙戦に身を投じる。会員の座を射止めるのは果たしてどちらなのか。金と名誉にまみれ、派閥抗争の巣と化した“伏魔殿”日本画壇の清と濁を描き、その現実の姿に迫った問題作。
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蒼煌
2020/03/11 21:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
美術界の清濁について書かれたものでしたが、学芸院会員の選挙ですが憶単位の金が動くという話でした。やはり某大学の総長選挙もこのような話と聴いています。世の中、運もありますがきれいごとではいかないことは良くあることだと思いました。
世の中銭でんな
2017/03/14 10:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:レノキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんな世界も、銭・銭・銭・・・・・・・!
正直者は、アホ
選挙の恐さ
2016/08/21 19:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:プロビデンス - この投稿者のレビュー一覧を見る
白い巨塔の教授戦もすごかったが、日本画界の選挙戦もコワイ!だったら議員の選挙ってどうなってるのか、などと想像をたくましくしてしまう。選挙で身も心も削って何が残るのか?
魑魅魍魎に妖怪跋扈の日本画壇。
2007/12/25 18:10
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終わって、思わず「日本芸術院」を検索してしまう。
確かに存在している。組織も役割も、物語中に出てくるものと同一だ。
としたらこの物語に描かれる実態というのは、本当なんだろうか・・・。
日本画や洋画、彫塑に書。その他あらゆる芸術の頂点に君臨するのが、
日本芸術院である。その会員は、もちろん日本芸術界の最高位に君臨し、
あらゆる意味で、怖いもの無しの存在となる。
だけに、誰もがいつかはと目指すのが芸術院会員。しかし会員は定数で、
あまりに少ない。日本画、ではたったの13席である。
しかも、任期が無い。会員が「辞めた」と言う(基本的にこれは無い)か、
亡くなってしまわないと、チャンスが廻ってこないのだ。
だけに、会員に穴が空いた千載一遇のチャンスには、
虎視眈々と会員入りを狙っていた者達が、
当選する為あらゆる手段を講じる。
コネもカネも、あらゆるものを使う。・・・というか、金なのだ。
選挙に勝つには、会員になるには、金。
どれだけ金を撒くかで、その当否が決まる世界なのである。
そう全くもって、そのまま贈収賄事件である。
これが現存する日本芸術院の内情なのだとしたら、
これはちょっとした問題作?なんではなかろうか。
「疫病神」「国境」他、あまりに濃い名作を世に送り出した黒川氏。
この作品も、比類無き筆致で芸術世界の裏を描き上げている。
もちろんただの暴露本的な事だけではなく、
それでも芸術にひたむきに取り組む若い力を描き、
魑魅魍魎達とのコントラストが面白い。さらには政治家や画廊と言った、
「金」の匂いにつられて芸術院会員にまとわりつく者達。
本作は芸術院会員選挙を背景に、そんなマネーゲーム的な側面も見せ、
驚きの結末へと向かっていくのだ。
しかし恐ろしい作品である。目からウロコというか、
自分の常識が少し変えられた瞬間を感じさせられた。
読めば読むほど、「濃い」作品だなと感じる。
知識と引き出しが、どんどん増えていく感じさえした。
じっくり腰を据えて、もう一度相対したい作品である。
日本画壇という小さな世界
2021/08/01 21:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
理想だけではやっていけなくて、どんな世界もコネとかお金とか、お金とか。まあ、大人はみんなわかっていますけど、それにしてもすごい。
コワイ
2020/10/02 15:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当にこんな感じなんだろうな。
読んでて嫌になる。
ってことは、それだけ黒川さんの書き方が上手ってことなんだけど。
ほんと、コワイ。