贋作をめぐる攻防戦
2021/08/01 21:56
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごくおもしろかったです。美術品をめぐる、技術と欲と金の世界という感じで。コメディにも、ミステリーにも読めます。
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投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
骨董商のしたたかさ、がめつさ、不思議なルールなど特殊な世界での取引の面白さを知ることができました。映画化されたのですが、納得です。悪人でも憎めないところが良かったです。
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
骨董の世界を舞台にしたミステリー短編集。
騙し騙されってとこですね。
最後に騙された人間が損をすると。
素人には手が出せません。
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひたすらドロドロしてしまうであろう騙しあいの世界を乾いた筆致で描けるのは作者の実力ですね。しかし美を巡る世界がこうも醜いというのは皮肉な話。
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さらに引續いて黒川博行。
この作品は、古美術に關はる連作短篇集。
「なんでも鑑定團」のお蔭で、書畫骨董に興味を持つ人が増えたといふが、この本を讀めば恐ろしくなること請合ひである。
贋作の世界の、なんと奧の深いこと!
京都市立藝大で彫刻を學び、高校の美術教師をしてゐた作者の面目躍如といつたところか。
2004年10月5日讀了
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『今日はきっちり二日酔いや。頭の中でコロポックルが踊ってますねん』
海千山千のわるうい奴しか出てこない。
知らない美術用語が乱発されるにも関わらず、つつつん、と楽に読めるのは大阪弁のなせる業でしょうか。知ってる地名がちょいちょいあるのも嬉し。
ミステリというより、スティングみたいな展開の小噺が5つ。
もっかい読むことはないと思うけど、おもろかったわぁ。
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古美術の贋作をテーマにした短編集。
物語に登場する男たち(美術雑誌の副編集者、表具師、美術ブローカー、初だし屋etc)は、とにかく欲の皮がつっぱった小悪人ばかり。
登場人物に善人がいないし、
騙した方も結局ババを引くようなオチが読めてくるので、
とにかく「関西弁で繰り広げられる腹の探りあい・騙しあい」と、
「次々と明かされる贋作作りの手口・薀蓄」を楽しむのが筋の作品です。
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な○でも鑑定団が好きな人には面白いと思う。真っ黒ではない主人公が騙し騙され、ドタバタが伝わってくるようでよかった。
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贋作づくりの世界が描かれています。
もちろんミステリ仕立てですから、さまざまなどんでん返しがあり、報われなかったり、騙されたり、とにかくすごい世界です。
プロの眼力や、プロの仕事はすごいですね。
珠玉の短編集です。
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わぁー、これは面白い。
文福茶釜のタイトルに納得。
紹介文に古美術ミステリーと書いてありますが、そんな堅苦しい感じではなく
いい具合にトンチのきいた落語みたい。
骨董品の事をほぼ知らない私でもとても楽しんで読むことが出来ました。
作者はとても賢い人なのだろうなぁ。
他の作品も読んでみよう。
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3月-12。3.0点。
美術界の内情を描く、怪しげな短編集。
長編に繋がるらしいが、サラッと読んだ。
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美術や骨董の贋作を中心とした悪巧みの顛末を書いた短編集。
人物や会話が独特で飽きがなく、懲悪をベースとした展開も、意外性がないのにとにかく面白い。
毎回テーマとなる品が変わっていき、それぞれの「偽物造り」や「詐欺手口」はバラエティに富み、いづれも唸るような奥深いものばかり。品のいい舞台に、品のない人たちばかり出てきて化かし合いをするスタイルは、趣と可笑しみという他では両立しない味わいを生んでいる。
表題作と最後の一話が特に読ませるが、これは何話でも何冊でも読める。
4+
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2020.05.30.読了
普段は連作短編以外の短編はあまり読まないが
黒川作品で目覚めた!と言える
本当に黒川氏の作品が好き
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小説版ギャラリーフェイク(墨絵の相剥ぎの話も出てきます)、贋作に興味がある人にはお勧め。
キツネとタヌキのばかしあいと俗に言いますが、美術品に素人が手出したら大火傷するぞといわんばかり、キツネとカワウソとオオカミと、、、、欲にまみれた怪しげな美術商ばかりゴロゴロでてきます。ネタも作者の由来を存分に生かしたものです。京都大阪を舞台にしてます。全て話にオチがあるのも関西っぽい。
といってもこの作品で直木賞が取れなかったのも読了後はわかります。’’話は面白いが登場人物のキャラが弱い’’からですね
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古美術でひと儲けをたくらむ男たちの騙しあいの短編集。
水墨画を薄く剥いで二枚にする相剥本、入札目録の図版差し替え等々あらゆる手段を用いて贋作づくりに励む。
騙し騙され、狐と狸の化かし合い。
面白かった。