電子書籍
贋作をめぐる攻防戦
2021/08/01 21:56
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごくおもしろかったです。美術品をめぐる、技術と欲と金の世界という感じで。コメディにも、ミステリーにも読めます。
紙の本
文福茶釜
2020/02/26 23:58
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投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
骨董商のしたたかさ、がめつさ、不思議なルールなど特殊な世界での取引の面白さを知ることができました。映画化されたのですが、納得です。悪人でも憎めないところが良かったです。
紙の本
骨董の世界
2019/09/23 11:28
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
骨董の世界を舞台にしたミステリー短編集。
騙し騙されってとこですね。
最後に騙された人間が損をすると。
素人には手が出せません。
紙の本
一歩間違えたら
2017/02/15 16:19
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひたすらドロドロしてしまうであろう騙しあいの世界を乾いた筆致で描けるのは作者の実力ですね。しかし美を巡る世界がこうも醜いというのは皮肉な話。
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さらに引續いて黒川博行。
この作品は、古美術に關はる連作短篇集。
「なんでも鑑定團」のお蔭で、書畫骨董に興味を持つ人が増えたといふが、この本を讀めば恐ろしくなること請合ひである。
贋作の世界の、なんと奧の深いこと!
京都市立藝大で彫刻を學び、高校の美術教師をしてゐた作者の面目躍如といつたところか。
2004年10月5日讀了
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内容(「BOOK」データベースより)
古美術でひと儲けをたくらむ男たちの騙しあいに容赦はない。入札目録の図版さしかえ、水墨画を薄く剥いで二枚にする相剥本、ブロンズ彫像の分割線のチェック、あらゆる手段を用いて贋作づくりに励む男たちの姿は、ある種感動的ともいえる。はたして「茶釜」に狸の足は生えるのか?古美術ミステリーの傑作。
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古美術でひと儲けをたくらむ男たちの騙しあいの短編集。
水墨画を薄く剥いで二枚にする相剥本、入札目録の図版差し替え等々あらゆる手段を用いて贋作づくりに励む。
騙し騙され、狐と狸の化かし合い。
面白かった。
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わぁー、これは面白い。
文福茶釜のタイトルに納得。
紹介文に古美術ミステリーと書いてありますが、そんな堅苦しい感じではなく
いい具合にトンチのきいた落語みたい。
骨董品の事をほぼ知らない私でもとても楽しんで読むことが出来ました。
作者はとても賢い人なのだろうなぁ。
他の作品も読んでみよう。
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『今日はきっちり二日酔いや。頭の中でコロポックルが踊ってますねん』
海千山千のわるうい奴しか出てこない。
知らない美術用語が乱発されるにも関わらず、つつつん、と楽に読めるのは大阪弁のなせる業でしょうか。知ってる地名がちょいちょいあるのも嬉し。
ミステリというより、スティングみたいな展開の小噺が5つ。
もっかい読むことはないと思うけど、おもろかったわぁ。
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な○でも鑑定団が好きな人には面白いと思う。真っ黒ではない主人公が騙し騙され、ドタバタが伝わってくるようでよかった。
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古美術の贋作をテーマにした短編集。
物語に登場する男たち(美術雑誌の副編集者、表具師、美術ブローカー、初だし屋etc)は、とにかく欲の皮がつっぱった小悪人ばかり。
登場人物に善人がいないし、
騙した方も結局ババを引くようなオチが読めてくるので、
とにかく「関西弁で繰り広げられる腹の探りあい・騙しあい」と、
「次々と明かされる贋作作りの手口・薀蓄」を楽しむのが筋の作品です。
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黒川博行の珍しい短編集。ほとんど詐欺のような美術雑誌の副編集長佐保を中心に、その周辺でのホンモノ・ニセモノの騙し騙されあい。
敦賀市に残る蔵に眠る芦屋の茶釜。そこに「初だし屋」と呼ばれるハイエナがごとき2人組が現れ、不用品の回収と称して、時価500万円とも言われる茶釜をだまし取っていく。その家族からの依頼で、二人組に復讐を計画する…。
短編ということもあり、特に最初の2本で「あ、本物やと思ってたら偽物やったという話か」と納得してしまいがちだが、3本目からは流石にそうはいかんのが黒川流。偽物とわかってからの二転三転を短い中に折り込む超ハイスピードな展開で、飽きさせないというよりは、ついていくのが精一杯な作品が続く。
あとがきに本人が大学時に美術を専攻していたということから、なかなかに背景などをよく調べてあるもんだという点は感心する。そういう調べたものが血肉になっている作品だからこその、文章の深みというものが感じられる辺りは大変よろしい。
ただ、ちょっとハイスピードすぎるんよね。図録の話はもう少しベースの知識を共有してほしかったし、同じような名前の登場人物(末永と末武など)が多すぎるのもちょっとしんどい。
また、黒川作品の魅力でもある、関西弁での会話文がかなり少なく短く、誰が喋ったかという点も省略されがち。物足りない。1冊2篇くらいの中編で良かったのではないかと思う。震災時の石膏像の話は、ちょっと中途半端。
ストーリーは一級だし、テーマやコンゲームのような展開も面白いので、おすすめの作品では有るが、短編で読みやすかろうと手にとって、黒川博行はこんなもんかいと判断されるのなら、他の作品から入られることをおすすめする。
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2020.05.30.読了
普段は連作短編以外の短編はあまり読まないが
黒川作品で目覚めた!と言える
本当に黒川氏の作品が好き
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古美術品に絡めて、ひと儲けを企む海千山千の山師達が繰り広げる古美術ミステリの連作短編集。
舞台は関西。美術系出版社社員、古道具屋、表具屋、ブローカーと言った金の匂いに敏感な登場人物たちは悪徳業者ばっかりかといえばそうでもなく、読んでるうちに読者は彼らに味方してしまうのが不思議。活き活きとした関西弁の台詞は、ガツガツとした雰囲気もありながら人間味を感じる。そしてオチには思わずニヤリ。
黒川博行というとハードボイルドよりのミステリ作家という印象が強いのだが、美大を卒業して高校の美術教師というと経歴の持主だという。その経験を存分に活かした傑作だと思う。
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贋作づくりの世界が描かれています。
もちろんミステリ仕立てですから、さまざまなどんでん返しがあり、報われなかったり、騙されたり、とにかくすごい世界です。
プロの眼力や、プロの仕事はすごいですね。
珠玉の短編集です。