- 販売開始日: 2014/08/01
- 出版社: 朝日新聞出版
- ISBN:978-4-02-261326-4
それでもヤクザはやってくる 暴力団VS飲食店経営者のあくなき闘い
著者 宮本照夫
泣く子もだまる川崎の歓楽街に出店した大型スナック「ナポレオン」。その繁盛ぶりに目をつけられ、ヤクザまがいの連中に理不尽な店の明け渡しを迫られる――。孤立無援、絶体絶命の著...
それでもヤクザはやってくる 暴力団VS飲食店経営者のあくなき闘い
商品説明
泣く子もだまる川崎の歓楽街に出店した大型スナック「ナポレオン」。その繁盛ぶりに目をつけられ、ヤクザまがいの連中に理不尽な店の明け渡しを迫られる――。孤立無援、絶体絶命の著者が取った対抗策とは? 暴力団の巧妙な手口や水商売の人間模様もリアルに描く。
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ラクダの首をテントに入れるな
2002/02/27 14:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Snake Hole - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮本照夫著「ヤクザが店にやってきた」の続編。この本の白眉はやっぱり「川崎『ナポレオン』戦争」というヤツだろう。著者が川崎市内に開いたカラオケスナック「ナポレオン」をめぐる,大家,政治家,右翼にヤクザ総出演の抗争劇である。
私も川崎 (川崎区) に3年ほど住んでいたので雰囲気はよくわかるのだが,あの町で正面から「暴力団お断り」で飲み屋をやろうってのはかなりの勇気が必要である。例えばワタシがたまに行ってたスナックとかにも,おそらくは警察への義理で「暴力団関係者のご入店は堅くお断り申し上げます」てな貼り紙や看板を出しているところはあったけれど,実際に入ってくれば断りやしなかったし,まぁ大概の店がどっかの組にみかじめ料を払っていたはずである。
ところがこの本の著者,宮本さんはスゴい。「暴力団お断り」の看板を盾に,お願いします,ご理解下さい,で追い出してしまう,こんなこと,相当肚が座ってないとできないよ。そのうえ来るのはヤクザばっかぢゃない,だいたい店が流行っているのに目をつけた大家が (どうも追い出して自分で同じような店をやろうということだったらしいが) 契約違反だ,立ち退けと騒ぎ出す。契約の時に間に立った政治家はひょうたんなまずで役に立たず (こいつ,当時市議会議員で今は国会議員なんだそうな) ,結局裁判になるのだが…。
ベドウィンだったかのコトワザに,「ラクダの首をテントに入れるな」というのがある。暑いときはラクダも日陰を求めてニンゲンのテントに首を突っ込みたがるのだそうな,だがホトケ心を起こしてこれを許してはいけない。ラクダはどんどんテントの中に入って来て,ついにはテント全部をラクダに占められてしまうというのだ。この本に出て来る暴力団 (いや,実際にも,だが) はこのラクダにクリソツだ。末尾に納められた講演の記録「きほんのき」というのが感動的である。
2001/05/01
2001/05/09 12:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日経レストラン - この投稿者のレビュー一覧を見る
誘惑や気持ちの萎えに勝ち、一つの方針を貫くのは非常に難しい。ましてやそれが「暴力団お断り」の営業方針となると、様々な圧力に屈してしまうこともある。だが、筆者は1964年(昭和39年)の創業以来、パブなどを経営しながら、一貫して「暴力団出入り禁止」の方針を「命を賭けて」守ってきた。その奮戦記が本書だ。
それと分かる服装で入店を迫る構成員への対応は日常茶飯事。中には、筆者の意志を試すかのような場面も訪れる。仲の良かった昔の同僚が暴力団員に転身して来店したり、入店を断った組長の自宅に連れて行かれたり……。
そんな時でも筆者はひるまずに方針を貫く。口にするのは、彼の信念である「ウチは中年客が、少ない小遣いの中から1000円、2000円を出して楽しんでいただくところなんです」という台詞のみ。この言葉だけで闘った意志の強さとお客を思う気持ちを学びたい。
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