新耳袋 第六夜 現代百物語
人に語られ、人に伝わってこそ怪談に命が宿る――。この世の不思議と底知れぬ怖さを垣間見る、怪談本の決定版。
新耳袋 第六夜 現代百物語
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怖いけど読みたい
2004/07/25 13:58
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:冬可 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「新耳袋」も「第六夜」まで読み進めてきました。まだ読んでいない人にお話しするとすれば、これは必ずしも「ほんとにあった怖い話」というのとは違うんですよ。私がこのシリーズを読み続けるのは、「本当にあった話」ということと、作者の真摯な取材と編集に対する気持ちに信頼を置いているということもあるんだけど、中には「怖くない話」もあるんです。怖いのは無限に怖いけれど。訳も理由もわからないけれど、ある日突然とか、いつもいる場所でとか、今まで生きてきた中でたった1回だけだとか、そんなふうにふつうに生きているふつうの人が経験したことを、感情や検証討論とかそんな無駄な物を加えずに語ってあるのがいいのかもしれません。誰がなんと言っても実際に経験したという強みのような、だからといってそれを声高に言ったり理由を無理矢理追求したり、周りに押しつけたりしていないところもいいですね。あ、それからもうひとつは、「夜にまつわる〜」とか「建物にまつわる〜」とか「路上で出会った〜」なんていうふうにまとめてあるのも読みやすいかも。この「第六夜」では、「噺家に関する六つの話」というのが新しいですね。やはり芸能関係のお仕事をしている人の体験談はとても多いけれど、それ以外のお仕事の人がひとまとめにされて紹介してあるのは初めてです。まあ、噺家さんもラジオテレビとは縁がありますけど。ほかに「第六夜」には「絆を感じる話」が14話まとめられていたのが良かったですね。個人的には「約束」が好きでした。ただ単に怖いと言うだけでなく、読んだ方それぞれに心に残るお話が在るかもしれません。どうですか? 新耳袋で未知の扉を開いてみては。
階段の上には怪談
2004/07/06 15:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:中村静英 - この投稿者のレビュー一覧を見る
無味無臭な日常の中で、頭のはじに色彩を感じる一瞬がある。
色彩に反応すれば、ぽっかりとあいた穴に出会う。
例えば、自分しかいない家の中、タシタシ、と何かが階段を踏む音。
例えば、すこうし開いた襖の向こうの、たくさんの目。
例えば、ふと目覚めた真夜中、枕元に座る小さな人。
それは、異界がそこかしこに仕掛けた無数の罠。
気付いた者だけが落ちて行く。
99の異界は、ここにある。
100番めの物語に、心当たりがあるのでは?
特別なことなど何もない。
よくあるさりげない不思議が集まり、極上の恐怖になる。
この世は、生者だけのものでは、ない。
救いが
2017/08/04 20:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
11話のエピソードはいいなあ。大切なペットと死に別れた身には救いに思える。逆に嫌な気分になったのは14話の「訪問者」。日常に介入してくる存在には恐怖を覚える。
ちょっと物足りないかな?と
2015/09/25 13:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:気まま - この投稿者のレビュー一覧を見る
新耳袋百物語のシリーズの中で、一番評価が良かったので購入しました。
さらっと通り過ぎるように、話が次々と書かれて有りますが、やっぱりこうゆう話には当然、落ちが無く、聞くよりも読む方が物足りなさも感じます。