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投稿者:藤 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔からシャーロックホームズが好きでしたが、こんな面白いものがあるとは…、という感じです!女性化した二人もいいものですね。続編期待しています!
こういうの待ってました
2016/01/11 16:25
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投稿者:春人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
高殿円!それもホームズ・パスティーシュ!そんなの読むしかないじゃない!
現代のロンドンを駆けまわる名探偵という構図自体はBBCドラマ『SHERLOCK』などでも既に馴染みですが、こちらはホームズが女性、ワトソンが女性、レストレードもモリアーティもみんな女性! 一見異色の設定でありながら、いわゆる聖典らしさもしっかりと踏襲されている素敵な作品です。
これまでホームズとワトソンの友情は様々に解釈、あるいは深読みされてきましたが、『緋色の憂鬱』でのふたりも非常にいさぎよくて格好いい。そして物語の最後はなんとも意味深……いま一番続きが読みたいホームズ・パスティーシュです。
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
それはないでしょう!と言いたくなりました。続きが読みたいです。
タイトルからして、シャーロックホームズのパロディめいていますが、ちゃんと女性でも事件を解決していくんですよね。
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シャーロックホームズのオマージュ作品は数多くあり、性別を変えたものもあるかもしれないが、本作は徹底的に女に拘った設定で、正直、男の出番は全くなく、せいぜい、パンケーキを焼くぐらいか心臓手術をするぐらい。ここまで徹底的にやるのであれば、もう少し話を進めていただき、最後までやり遂げてほしい。
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現代のイギリスを舞台に、女性ホームズと女性ワトソンが活躍するパスティーシュ。
「パスティーシュとして、ちょっと楽しい」「キャラ小説として、かなり可愛い」「冒険小説として、スピード感が面白い」「推理小説として、新鮮だけど惜しい」「女性メインの小説として、一部残念」「でも、次回作が出たら読みたい」かも。
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かなり軽いですが、キャラの書き方がとても良い。ワトソン(女子)もシャーロック(女子)も、そこは独身女子なだけあって逞しいし、けど可愛いし、女子だし、本作では回収されていないそれぞれの設定も非常に続きを読みたくさせるし。これは続編出て欲しい。よって売れてもらわねば困るので久しぶりにレビュー投稿。
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オリンピックに沸くロンドンが舞台の男女逆転シャーロック・ホームズ。シャーリーとジョーの初対面が聖バーソロミュー病院地下の死体安置所だったり、かなりぶっ飛んでいるものの、2012年のロンドン、という現実の舞台からそこまで乖離している感じはしませんでした。
黒髪で白雪姫のような美貌、人工心臓、パラリンピックの代表選手にえらばれるほどの馬術の腕前、姉から大量に送られてくる高価なハイブランドの服を無頓着に着ている、などなど主人公のシャーリーをはじめ過剰なほど設定が盛られているんですが、そこが逆に面白かった。シャーリーの人工心臓っていう設定が、毎日薬を大量に服用しなければいけないということで原典の「薬漬け」という設定をクリアしていたり、医師であるジョーとフラットシェアをする動機を補強していたり、と「飾り」になってしまわずうまく機能していてすごいなと思いました。
シャーリーの「僕には心がない」という台詞も、英語のHeartは「心」でも「心臓」でもあるので、本人は淡々と「心臓がない」という事実を述べているだけ、というふうに読めるところがうまい。
ただ、乗馬に関してはちょっとやりすぎ感もおぼえた……人工心臓という肉体的に大きなハンディがあるので、立ち回りの場面なんかではトップ・アスリートという設定があったほうが説得力が増すと思うんですが、だがしかしオリンピックに補欠出場して金メダルとるレベルなら日常的に乗ってないとダメだろ……! とどうしても思ってしまった。
でもたぶん、万能すぎる電脳家政婦のミセス・ハドソンのほうがツッコミどころは山のようにあるんだろうな……どうやってるのかシステムがまったく謎なままシャーリーの思考と同期している……
シャーリーは「シャーリー・アンドロイド」と呼ばれたり、無機的な印象で描かれているのですが、瞳の色が「ネオンブルー」「スターウォーズのライトセーバーの色」というのが面白い。
あとジョーがジュード・ロウを好きっていうのがかわいい。
「タンポンを使う人間ってバージンじゃない」かどうかはともかく、「彼女はなんの躊躇いも恥ずかし気もなくタンポンを使用できる女性達を蔑視してたんじゃないかなあ。ほんのちょっとの妬みもあったかも」「あの歳までバージンだともう一生男性とそういうことにはならないかもしれないって自分自身に嫌気がさすのもわかるんだよね……すごく」というジョーの推理はグッときました。
今までは「存在しない」と抹殺されてきたそういう女性の孤独感を描いてくれてありがとう、というか。
何はともあれ、電脳家政婦のミセス・ハドソンが毎朝起こしてくれて、221Bの階下のカフェ『赤毛組合』のマスターでもあるミスター・ハドソンがおいしそうなパンケーキとコーヒーを届けてくれる生活は相当羨ましく、読んでいるだけで楽しいです。やはり家事や育児など、社会が女ばかりに押しつけてくる仕事から解放されれば、女の子ふたりでもこんなにのびのび冒険できるんだ、とあらためて思いました。
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ホームズもワトソンも、スコットランドヤードの警部も事件の犯人も被害者も人工知能ですら全員女性@現代。唯一の男性は美味しいパンケーキを焼いてくれるカフェのオーナーという(笑)。そしてホームズは何と僕っ娘!ページが進むごとに色々と潔いほど荒唐無稽で驚かされるし、シャーリーに惚れてまうがな♪この分だと続きも期待できそうで楽しみ~♪
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ホームズもワトソンも女性という設定。
時代は現代にありながら、突飛なSF。
(ホームズは人工心臓で電脳とか・・・)
地続き感を感じないところが残念なところかな。
あと、全般的に女性ネタ(しかも中年女性ネタ?)なため、なんとも溶け込めない部分があった。
その他にもあり得ない設定で、事件の解決に向かう。
『ホームズ』をタイトルに使用する理由は・・・と考えてみると、ファンが喜ぶ名称がふんだんに使われているところで、それ以外は・・・なんだろう?
でも、こういったホームズ設定もアリかなと割り切って読めば、様々なキャラも漫画チックでおもしろいかもしれない。
あと、女性にファンが多いのかな?
既に次の巻も計画されているようなので、どうしよ?
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【内容(amazonより)】
2012年、オリンピック開催に沸くロンドン。アフガン帰りの軍医ジョー・ワトソンは、早々に除隊したものの、物価の高さと仕事のなさに鬱々としていた。このままでは路頭に迷ってしまう。そんな折、友人ミカーラからフラットシェアをすすめられた。シェアの相手はシャーリー・ホームズ。ちょっと変わった女性だという。だが、実際に会ったシャーリーは、ちょっとどころではなく変わっていた。乗馬服に身を包んだ清楚な美貌、人工心臓を抱えた薬漬けの身体、初対面で経歴を言い当てる鋭い観察眼、死体置き場で寝起きする図太い神経。なにより驚いたのは、彼女が頭脳と電脳を駆使して英国の危機に立ち向かう、世界唯一の顧問探偵であることだった。 ベイカー街221bで同居を始めてまもなく、ヤードの女刑事グロリア・レストレードが訪ねてきた。死体がピンク色に染まる中毒死が続発しているらしい。いまだ無職のジョーはシャーリーに連れられて調査に赴く。それは二人がコンビを組む、初めての事件だった。 表題作に短篇「シャーリー・ホームズとディオゲネスクラブ」を加えた、目覚ましい独創性と原作への愛に溢れた、女性化現代版ホームズ・パスティーシュ登場!
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【著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)】
高殿/円
1976年兵庫県生まれ。2000年に第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞し『マグダミリア三つの星』でデビュー。第1回エキナカ書店大賞受賞作『カミングアウト』を始め、『カーリー』、『剣と紅』、『上流階級富久丸百貨店外商部』など多数著書がある人気作家
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おもしろいいいいい!
元ネタの本家は一巻しか読んだことがないのですけど←
ちゃんと読んでる人はもっとおもしろいんじゃないかな。
二人の今後も気になるけども、二人の過去も気になる。そして挿し絵がかわゆい。
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ホームズ好き、シャーロックホームズ好きとしては手が伸びること間違いない。様々な作品のオマージュ的な要素が強い中で、どうやってそのエッセンスが活かされて行くのか、続きに期待したいところ。単体の作品としては、キャラクターと設定を愉しむ要素が強い印象。高殿円さんのテンポのよさと、キャラクターが女性であることのよさは充分堪能できたかな。
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シャーロックを見てから読んだほうがとっつきやすい。
長編と中編からなっているが、実質1編。
ホームズもワトソンもマイクロフト(名前は違うが)も、モリアーティも女性。
SF的な要素、推理要素、パロディ要素がうまく噛み合っている。
続編を期待。
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登場人物の性別を逆転させ、更に舞台を現代のロンドンに移した、ホームズパスティーシュ。ホームズとワトソン、そしてもちろんレストレードも女性です。
2012年、オリンピック開催中のロンドンで、ピンク色に染まった中毒死の死体が連続して発見されるという事件が発生。
、アフガン帰りの退職軍医ジョー・ワトソンと、人工心臓を抱えた美貌の女性シャーリー・ホームズが立ち向かう、謎と活劇の物語。
ベイカー街221bの管理人、ハドソン夫人が電脳的存在になっていたり、レストレード警部が幼い子を抱えたシングルマザーとして頑張っていたり、キャラクターの設定もしっかりしていて、事件のトリックも独創的、ストーリーもひねりが効いていて、とても面白かったです。赤い地に金の装飾のヴィクトリアンな装丁も目を惹く本作、続編希望熱望、ぜひともぜひとも。
作中の追跡劇でジョーがとんでもないアクションを要求されたシーンで、ジョーが心の中で並べ立てる罵り文句がものすっごくおかしかったのでちょっと引用。
"(ファッキンロンドンの物価! ファッキンロンドンの家賃! ファッキン私を雇わなかったバーツの人事! ファッキン私を振った男達!!)
お前ら全員ロンドンアイに一人ずつ押し込んで、ミサイルの的にしてやりたいわ。"(『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』140p)
うん、最高。
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ホームズ&ワトソンを女性に置き換え、時代を現代に設定したパスティーシュ。とにかくホームズのキャラ設定がぶっ飛んでいて面白いです。ワトソンもなんだか一癖ありそうで、是非ともシリーズ化していただきたいです。
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すごく面白かった。
各個人のキャラが濃くて、本の随所に原作を読んだ人なら分かるような小ネタが散りばめられて、読んでいて楽しかったと思う。