紙の本
犯罪者の心理
2016/10/19 02:30
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
アンダーグラウンドの人間たちや、犯罪者を主人公にした短編7作を収めている。取材が行き届いているのか、そうした世界に人脈があるのか、綿密で、リアリティに富んだストーリーは、この作家の持ち味をいかんなく発揮している。氏自身、関西在住だが、大阪という土地柄も、闇の世界を描くにはふさわしい、と言ったら叱られるか。
電子書籍
悪いことはできません
2020/09/20 13:28
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
自動車絡みの話が一番面白かった。
たしかに、どんな状態の車でも最低いくらで引き取りますってところあるもんね。
紙の本
他作と比べてしまうと…
2005/02/02 09:21
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投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
燻った生活を送る小悪党が、少々頭を捻って悪巧みを考える。一旦うまく行くかのように見えて、やっぱり小悪党の考える事は落とし穴だらけで、結局バレバレ。最後は怖い方の意味で燻り生活に終止符が打たれる、といった人々のお話。
さすがに文章は読みやすく、キャラクターも非常に分かりやすく感情移入しやすい。ただ、作者の他の作品と比べて(「国境」は大傑作。)しまうと、ちょっと物足りないように感じた。
紙の本
暗い気持ちになれます
2005/07/28 22:19
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投稿者:うさしー - この投稿者のレビュー一覧を見る
「内会」「徒花」「左手首」「淡雪」「帳尻」「解体」「冬桜」の七編からなる短編集。
あまり楽しそうではないタイトルが並ぶ。
そう、この本は犯罪者話の短編なのだ。
そんなつもりはなかったのに犯罪者になっていく。そこで考え直せば良いのにできない。後戻りができなくて突き進み、本人がどうにも出来なくなるまでが描かれる。
どうしても犯罪者が主人公なので、応援をしたくなってしまうのだが、やはり犯罪者に明るい未来はない。物語としては途中で終わりみたいな終わり方だが、その後の展開が想像ついてしまうのが犯罪者の悲しさだろうか。
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無計画で欲の皮がつっぱった人々の物語。短編。例外なく因果応報の報いを受けるのであった。テンポのよい大阪弁は非常に読みやすく、それぞれの登場人物の仕事の背景もよく調べていらっしゃる。黒川さんいいわ。
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フェリー用に文庫本。久しぶりの黒川博行だけど、いまいち。短編集なんだけど、全部ヤクザまでいかないチンピラが、身の丈に合わない犯罪をしようとして結局警察につかまったり、ヤクザにつかまったりするだけの話。全部が。で、最初の一遍を読んだときに「つまんねー」と思ったけど、解説を読んだら、まぁこれも楽しめるか、と思って再読。というか続読。こんなに解説に助けられた?ことはない。オチはないけど、まぁまぁ。
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章が変わっただけ、と思ってたのに、登場人物ががらりと変わって、あれ?これって短編集やったんか??てな感じを久しぶりに味わった。そうとわかったらすんなり受け入れられるのだけど、1作目が中途半端に終わった感じが拭えないのだなー。純文学だと、短編小説はそんなに嫌いでないのだけど。
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作品の紹介
美人局のはずだった。だが、頭の弱い女が誘い込んだのはヤクザで、相棒の男が凄んでも脅しが効かない。逆ギレするヤクザ。女は消火器を振り下ろした。バラバラにした死体をいざ埋めようとするが...「左手首」。解体業者と組んで事故車で稼いでいた損保・車両鑑定人の悪どい手口...「解体」。一攫千金か奈落の底か、欲の皮の突っ張った奴らが放つ最後のキツイ一発!なにわ犯罪小説七篇。
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著者得意の悪漢物の短編集。悪漢といっても極道そのものではなく、いわゆる小悪党が主人公であり、やることも中途半端。まあ、素人が欲をかいてプロの真似をしてもうまくいかないという内容だか、もう少しパンチの利いた話のほうが面白いと思うのだか。
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子悪党の犯罪もの。すべてうまくいかないのですねえ。短編なので疫病神シリーズほどのわくわく感はなかったです。
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小悪党の悪知恵者の小銭稼ぎみたいな犯罪の短編集みたいなもの。軽く読めていい。緊張感やサスペンス的盛り上がりが少ない感じはするが、小説そのものが短いのでこんな物だろう。
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窃盗、強盗、美人局・・・
小悪党が一発逆転の犯罪をたくらみ
ドツボに陥るという内容の短編集
大阪が舞台で、関西弁の軽快な文体は読みやすいけど
中身は薄い感じだな~
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暗黒小説の短編集。黒川博行は『後妻業』で知ったのだが、こういった暗黒小説を描かせると本当に上手い。
それぞれの章にアンダーグラウンドに生きる人々が登場するが、いづれも警察に捕まったりヤクザに捕まったりする。それがあまりにもリアルで、背筋が寒くなる思いがする。
悪いコトはするもんじゃないと、つくづく思い知らされる。
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内容紹介
美人局のはずだった。だが、頭の弱い女が誘い込んだのはヤクザで、相棒の男が凄んでも脅しが効かない。逆ギレするヤクザ。女は消火器を振り下ろした。バラバラにした死体をいざ埋めようとするが……「左手首」。解体業者と組んで事故車で稼いでいた損保・車両鑑定人(アジャスター)の悪どい手口……「解体」。一攫千金か奈落の底か、欲の皮の突っ張った奴らが放つ最後のキツイ一発! なにわ犯罪小説七篇。
内容(「BOOK」データベースより)
美人局のはずだった。だが、頭の弱い女が誘い込んだのはヤクザで、相棒の男が凄んでも脅しが効かない。逆ギレするヤクザ。女は消火器を振り下ろした。バラバラにした死体をいざ埋めようとするが…「左手首」。解体業者と組んで事故車で稼いでいた損保・車両鑑定人の悪どい手口…「解体」。一攫千金か奈落の底か、欲の皮の突っ張った奴らが放つ最後のキツイ一発!なにわ犯罪小説七篇。
内容(「MARC」データベースより)
漆黒の裏社会でギリギリの攻防を繰り広げる闇の紳士たち。命を賭した丁々発止の化かし合いに最後に笑うのは誰か? 関西裏社会に炸裂する7つのノワール。『小説新潮』に掲載したものに加筆修正を行ない単行本化。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
黒川博行 1949(昭和24)年、愛媛県生れ。京都市立芸術大学卒業後、大阪の高校で美術の教鞭をとる。「二度のお別れ」「雨に殺せば」でサントリーミステリー大賞佳作賞を連続受賞する。’86年「キャッツアイころがった」でサントリーミステリー大賞を受賞する。’96(平成8)年には「カウント・プラン」で日本推理作家協会賞を受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
目次
内会
徒花
左手首
淡雪
帳尻
解体
冬桜
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短編集。
窃盗、詐欺、美人局、一攫千金を狙ったはずが・・・。
詐欺の手口は面白いが、どの話も展開はワンバターンだった。
(図書館)