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電子書籍
松谷警部と目黒の雨
著者 平石貴樹
目黒本町のマンションで殺害された小西のぞみの身辺を調べていくと、武蔵学院大学アメフト部「ボアーズ」との関連が浮上、更にはボアーズの仲間内でこの5年に複数の変死者が出ている...
松谷警部と目黒の雨
松谷警部と目黒の雨 UNNECESSARY ROUGHNESS (創元推理文庫)
商品説明
目黒本町のマンションで殺害された小西のぞみの身辺を調べていくと、武蔵学院大学アメフト部「ボアーズ」との関連が浮上、更にはボアーズの仲間内でこの5年に複数の変死者が出ていると判明した。これらは繋がっているのか。松谷警部は白石巡査らと捜査に当たるが、のぞみの事件についてボアーズ関係者のアリバイはほぼ成立し、動機らしきものも見当たらない。過去の事件は不可解な点を残しながらも既決事項となっている。白石巡査は「動機は後回し」と地道に捜査を進め、ついに犯人がわかったと宣言。松谷の自宅で清酒「浦霞」を傾けながら、白石の謎解きが始まる。果たして真相は?犯人当ての妙味に富んだ本格ミステリ。解説=村上貴史
目次
- THE FIRST QUARTER
- THE SECOND QUARTER
- THE THIRD QUARTER
- THE FOURTH QUARTER
- THE END OF THE GAME
- 解説/村上貴史
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ガチガチの本格ミステリ!
2021/02/05 12:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
平石さんらしい見事な本格ミステリでした。ストーリー自体は地道な警察の捜査中心で、あまり起伏がないのですが、伏線の張り方、意外な真相、論理的推理の冴えは流石といえるでしょう。アリバイにしてもかなり複雑な仕組みなので、軽く読み飛ばしたい方には合わないかも知れません。会話の中でも長文が多く、やや読みにくい点はありますが、最後まで読むと本格ミステリの醍醐味が味わえるでしょう。
紙の本
かなり丁寧な組み立て
2019/01/19 18:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても丁寧に組み立ててあるミステリで、解説の言うこと(まずプロットを立てて…みたいな話)にも頷けました。
主人公がすごく格好いい、という訳でも無い話なので、カリスマ的な主人公を求める人には不満かもしれません。(というか、主人公は松谷警部で良いのかも微妙。)しかし、丁寧な描写あり、警察の思考の描写も丁寧、ということで、謎を一緒に解く気分には良かったのではないでしょうか。
イアイさん、格好いいですね。憧れます。
紙の本
丹念な本格ミステリ
2015/09/14 16:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:goronoise - この投稿者のレビュー一覧を見る
白石イアイ巡査(と、松谷警部)を主人公とするシリーズの第一作です。
白石巡査の口調に、松谷警部が感慨深げにこんなことを言います。
「刑事になりたてのころ、やっぱり一緒に仕事をした女の子で、頭の切れるすごい子がいたんだよね。もう二十年近く前になるなあ」(本書35ページ)
もちろんその「すごい子」は登場しませんが、初期平石作品をお好きな方はニヤッとするシーンでしょう。
現在3作目まで発表されているこのシリーズ、それぞれ独立している謎解き作品です。
なので「三鷹」や「三ノ輪」から読み始めることも可能ですが、白石巡査と松谷警部が初めて現場で顔を合わせるシーンがあるこちらから手を伸ばしてみることをお勧めいたします。
紙の本
動機が不自然
2019/10/12 17:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
犯人当てについては論理的に書かれているとは思いますが、
犯人の動機は不自然かなあと。
そんな裏事情は読者には分かるわけないでしょ。