読割 50
トイチの男
トイチの男 (幻冬舎ルチル文庫)
商品説明
保久原悠は「請け出す気のない品は預からない」がポリシーの生粋の質屋。ある日、店先で行き倒れていた男を介抱するが、一文無しだったために世話をした分働かせることに。身元不明のその男・茅野涼平の持ち物で唯一質草になりそうな銀のロケットの中に詰まっていた極彩色の《物体》が気になる悠だが、飄々としながらも包容力のある茅野に惹かれ!?
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電子書籍
質屋ってこういうお仕事なのね
2018/06/28 17:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tix - この投稿者のレビュー一覧を見る
一読しただけではちゃんと理解できず、
電卓片手に、続けて再読しました…(汗)
そんなに複雑な話ではないのですが・・・
・質屋の仕組みを知らないせいで、ところどころついていけない。
・算数が苦手だから、お金の計算の話でつまずく。
・茅野の中二病的理屈が理解できない。
・受け視点にも関わらず、悠の思考回路も時々理解できない。
理解できなかったのは、主に自分の能力不足のせいで、
+玄上さんの思考回路と言葉のチョイスが独特だったせいだと思います。
主人公の悠は24歳。質屋の店主で、なんでもお金に換算し、
店先で行き倒れていた攻めもタダでは助けず、
金を払うか、金がなければ質草をよこせという、根っからの質屋。
攻めの茅野は『どうして働くのかわからない』と、
勤めていた会社もやめてしまった26歳の無一文。
悠が仕方なく、茅野をアルバイトとして雇い、
助けた分の支払いは体で返せと、二人は一緒に生活を始めます。
ここまでは、質屋という設定が変わってる以外は普通の導入なのですが、
この後、茅野の持ち物・謎の中身が入ったロケットが登場したり、
茅野にも悠にも何か秘密があるようなのですが、
それが何なのか予想がつかず、先の展開が読めなくなりました。
テンプレ通りのBL小説が多い中、これは結構珍しい。
恋愛になる過程が唐突で、茅野や悠のしこりが理解しづらいけど、
質屋という珍しい設定が利いているのと、ハラハラできる展開と
ウィットに富んだ文章のおかげで、とても楽しめました♪
紙の本
質屋の恋
2013/03/25 23:39
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る
悠(受け)は「請け出す気のない品は預からない」がポリシーの生粋の質屋です。
ある日、店先で行き倒れていた男を介抱することになる悠なのですが、
一文無しだったために世話をした分働かせることにします。
身元不明のその男、茅野(攻め)の持ち物で唯一質草になりそうな
銀のロケットの中に詰まっていた極彩色の「物体」が気になる悠でしたが、
飄々としながらも包容力のある茅野に次第に惹かれて・・・と、お話は続きます。
幼いころから質屋稼業を見てきた悠は何でもお金に換算します。
いやー、世知辛いというか、現実的というか、生々しいというか、お金を前面に出すと
なんだかとてもいやらしい。あ、えっちな意味じゃなくて。
常にお金の話題がついてまわるので少々読みながら嫌悪感が・・・
えっちにも金額をつけます。うーん、なんなのこのお二人さん。最後までこの調子です。色気なし。
それと、悠と茅野って二人ともとても地味なのです。特にこれといって特徴がないのですよねぇ。
あと、最後まで引っぱった悠の過去。
思わせぶりな読ませ方も作風に合えば気になりませんが、今回はダメでした。
ラスト近くまで頑なな態度をとり続ける悠に読みながらイラッとしてしまい、
読後感は恋愛のお話というより質屋のお話を読んだような気分でした。
私にはまったく合わないお話でしたが、この主人公たちに共感できれば楽しめる作品かと思います。
紙の本
質屋受けのしっかりした設定
2018/09/30 21:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
文無しの攻めを査定し尽くす受けの、質屋であること、の姿勢の厳しさがずっと根底に流れています。
どうしてここまでかたくなに質屋であり続けるのか、そして攻めに惹かれつつも踏み込めないと足踏みする態度が疑問でした。
受けの生い立ちが最後のようで明らかになったところで納得。
切なすぎるとともに受けの父親に対して激しい憤りを感じました。