還らざる道
著者 内田康夫
愛知・岐阜県境の奥矢作湖(おくやはぎこ)に他殺体が浮かんだ。身元はインテリア会社会長と判明。彼は奥三河(おくみかわ)の歴史の街・足助(あすけ)の「観光カリスマ」として知ら...
還らざる道
商品説明
愛知・岐阜県境の奥矢作湖(おくやはぎこ)に他殺体が浮かんだ。身元はインテリア会社会長と判明。彼は奥三河(おくみかわ)の歴史の街・足助(あすけ)の「観光カリスマ」として知られる人物の新聞記事を持っていた。事件を知った浅見光彦は調査を開始、最後の旅に出るという手紙を被害者が残していたことを掴む。二度と帰らない覚悟でどこへ向かったのか。新聞記事は何を意味するのか? やがて封印された過去が蘇るとき、もう一つの事件が浮上した……。
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長寿シリーズの秘訣
2011/07/24 22:19
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
このところ間隔が空いている浅見光彦シリーズである。さすがの内田康夫も歳を取ったせいか以前のように回転しない。長寿シリーズであるが、振り返ってみると、様々な工夫があって、読者を飽きさせない仕掛けがいくつもあることに気付かされる。
小説の導入部はとくに重要な部分であろう。いきなり浅見が登場するものもあるが、今回はヒロインの周辺で生じる事件を最初に出して、読者を惹きつけている。このパターンは、数えたわけではないが、比較的多いのではなかろうか。そこで取材旅行に出ていた浅見が偶然この事件に遭遇し、ヒロインとの接点となる。
この辺りの導入部は、ヒロインが毎回異なることもあって飽きることはない。その裏をかいて同じヒロインを再度登場させるという手もあると思う。映画『男はつらいよ』シリーズでもその手は使われているではないか。
今回は一部上場企業の会長が謎の死を遂げるという事件から始まる。今や名士となった人々の過去の犯罪をあばくというよくあるパターンを土台に浅見の活躍が始まるわけである。浅見のこのシリーズを読んでいると、どうしても浅見のイメージが浮かんでくる。それは沢村か中村か、テレビの影響も侮れない。
いつも思いのままに登場人物を活躍させ、終わりに近くなるとそれらの人物の説明を場当たり的に付けるという方法で内田のストーリーは展開していく。よくそれで辻褄があうなと感心させられる。しかし、他の推理小説と呼ばれるものに比較すると、そのストーリー展開は論理的であり、一貫性がある。
主人公浅見のさわやかな行動と台詞、ホームドラマ的な登場人物の役柄や性格なども長寿シリーズの源ではあろうが、それだけではなかろう。推理小説として本来欠くことのできない論理性が受けていると思う。しかし、推理小説の楽しみ方は千差万別であり、十人十色であろう。
再読
2025/02/23 19:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔読んで再読です。
冒頭のホテル九重のシーンと、王滝から加子母へ抜ける山岳コースのランドローバーのシーンは覚えていたけれど、真ん中は覚えていなかった。こんな話だったか。
