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企業変革力
著者 ジョン・P・コッター(著) , 梅津祐良(訳)
組織には継続的改善とは別に、リストラやM&A、ダウンサイジング、企業文化変革といった手法を用いた大規模な飛躍と変革が必要な場合があるが、そのリーダーシップのあり方を論じた...
企業変革力
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企業変革力
商品説明
組織には継続的改善とは別に、リストラやM&A、ダウンサイジング、企業文化変革といった手法を用いた大規模な飛躍と変革が必要な場合があるが、そのリーダーシップのあり方を論じたのが本書である。
この場合、リーダーシップはマネジメントの対比概念として位置づけられている。
マネジメントとは、組織内のプロセスを計画し調整し統合することである。継続的改善に必要なのはマネジメントであるが、飛躍と変革に必要なのはマネジメントではなくリーダーシップである、と著者は言う。
リーダーシップとは、組織を誕生させ、あるいは激しく変化している環境に組織を適応させる役割である。成功を収める変革は、70から90%はリーダーシップによってもたらされ、残りの10から30%が
マネジメントによってもたらされる、と著者は主張している。
管理者としての成功への道も今後は変わる。大組織の中でマネジメントを学びつつ昇進をはかってきたこれまでのキャリアパスは、十分なリーダーシップ能力の獲得という点では不十分だ。21世紀において
成功を収めるキャリアはもっとダイナミックなものになるはずだ、と著者は主張している。会社で働いている人たちへの示唆を含む議論である。
目次
- 第1部 変革に伴う課題とその解決(企業変革はなぜ失敗するのか成功する変革とその源動力)
- 第2部 八段階の変革プロセス(危機意識を生みだせ変革を進めるための連帯ビジョンと戦略を作る ほか)
- 第3部 変革の持つ意味(これからの企業像リーダーシップと継続的学習)
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紙の本
企業改革は企業文化改革なのだと思った。
2019/06/02 20:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:一読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
当たり前のことなのですが。
企業改革とは、何かのツールを用いて作業を進めることではなく、それが当たり前になることなのだと。今後、ますます時間の進み方が早くなるので、企業文化を常に環境に適応させるために形を変えていく必要がある。
トップマネジメントの決意と熱意が重要。では、下っ端の自分ができることはなんだろうか?
まずは自分が常に変化する環境に適応できるように、意志を持ち続けたいと感じた。
紙の本
企業変革を成功に導く8つのステップを教えてくれます
2018/07/25 10:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、複雑化、グローバル化する世界において勝ち抜いていくために求められる新しい企業理念とそれを目指す企業変革を成功に導くノウハウが詰まった書です。本書では、企業変革に必要なのは、強い指導力(リーダーシップ)であり、それをもって8つのステップをきっちりとこなしていくことが絶対的な条件だと説いています。では、その8つのステップとは一体、どういうものなのでしょうか。詳細は、ぜひとも、本書をお読みください。必ずや有用な知識が得られること間違いないしです。
紙の本
今の時代、ポーターより読まれて良い、組織変革と主導者に関するフレームワークと知見
2003/12/24 23:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:平野雅史 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、リーダーシップのグルであるコッター教授(ハーバード大学組織行動学教授)の変革に係る知見の粋を集めたものだ。教授は松下幸之助寄附講座の冠教授を冠していることにも代表されるように、日本のビジネスリーダーからも多くの信頼を集めているらしい。
「変革」の掛け声だけの経営者が多い日本の企業組織にあって、そのプロセスや戦略を明示する本書は、実際に変革を仕掛けようとする者にとって、力強い心の支えになると思われる。
本書では、大規模変革を推進するための8段階のプロセスを整理、体系化しており、変革のロードマップとして非常に有用である。変革は、「従業員が常に変化していかなければならないという意識を共有された段階」がゴールとなるだけに(終着がないとも換言できる)、長い時間を要する一大作業だ。その仮定は直線的に進まないだけに、迷路に迷い込まないためのロードマップは、主導する者にとって力強い心の支えになるだろう。
また、それぞれのステップに応じて、陥り易い罠や対処していくための方法論が提示されている。「変われ!」という経営者は数多見るが、「どうやって?」に答えられる経営者はまず見ない。本書は、プロセス中の各ステップにおける対処の方法論、陥り易い罠を示し、五里霧中に陥るリスクを軽減する。
具体例が豊富であり、納得感が得やすい。豊富な事例の提示とそこで培われた氏の知見とのバランスの良い構成は、理解を容易にする。
本書を通じても、組織が変わることがいかに困難であるかが容易に想像できる。しかし、「大変」、「難しい」と「できない」とは明らかに違う。その道程に一定の予見を抱かせる本書は、「大変だからできない」を「大変だけどチャレンジする」に足る知見が集積されている。意外とマイナーな一冊だが、喧伝される戦略論の書籍並みに多くの人に読まれても良い一冊だろう。