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  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2014/10/31
  • 出版社: 講談社
  • レーベル: 講談社文庫
  • ISBN:978-4-06-185841-1

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一般書

電子書籍

水晶のピラミッド

著者 島田荘司

エジプト・ギザの大ピラミッドを原寸大で再現したピラミッドで起こる怪事。冥府の使者アヌビスが5000年の時空を超えて突然甦り、空中30メートルの密室で男が「溺死」を遂げる!...

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水晶のピラミッド

税込 1,210 11pt

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水晶のピラミッド (講談社文庫 御手洗潔シリーズ)

税込 1,210 11pt

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商品説明

エジプト・ギザの大ピラミッドを原寸大で再現したピラミッドで起こる怪事。冥府の使者アヌビスが5000年の時空を超えて突然甦り、空中30メートルの密室で男が「溺死」を遂げる! アメリカのビッチ・ポイントに出現した現代のピラミッドの謎に挑む名探偵・御手洗潔。壮大なテーマに挑んだ本格ミステリーの大作。

目次

  • ビッチ・ポイント、アメリカ 1
  • エジプト島、アメリカ 2
  • オーストラリア
  • マーデュ、エジプト 1
  • 船上 1
  • マーデュ、エジプト 2
  • 船上 2
  • ナイル、エジプト 3
  • 船上 3
  • ギザ、エジプト 4

著者紹介

島田荘司

略歴
1948年広島県生まれ。武蔵野美術大学卒業。「占星術殺人事件」でデビュー、本格ミステリの旗手となる。「島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」など後進の育成にも尽力している。

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みんなのレビュー85件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

古代エジプト、タイタニック号沈没の夜、そしてアメリカ西海岸で起こる怪事件

2020/09/04 16:15

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る

「文明の死は常に溺死である」
印象的な言葉に導かれるようにして、今回、御手洗潔が取り組むのは、密室での溺死事件。
とはいえこの物語は、そんなとおり一辺倒の紹介など拒絶するかのように展開します。
本編とどのように関係するのかわからぬまま読者を引き込む、古代エジプトを舞台にした悲恋物語。タイタニック号に乗り合わせた推理作家(ジャック・フットレルがモデルでしょう)が出会った奇怪な事件。
そして現代。スクーバで海に潜った御手洗が出会うのは、エジプト神話の冥府の神アヌビスを彷彿とさせる狗頭の怪人。
ミステリに読みなれたがゆえの、読者の固い頭を粉砕するかのごときストーリーの果てにあるのは、まさに「文明の死」の姿……。圧巻の傑作です。

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紙の本

上から見下ろすのか、下から見上げるのか、

2003/04/08 09:07

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kyk - この投稿者のレビュー一覧を見る

1986年のアメリカ、1912年のタイタニックの船上、紀元前5000年ごろ?のエジプトが交錯するミステリ。
アメリカで起きた密室殺人とタイタニック、エジプトを結びつけた豪腕ぶりは「バカミス」かと思うほど。
念のため断っておくと、ちゃんと本格ミステリとしての側面もありますよ。
御手洗や石岡とレオナの関係も別に重要ではなく、シリーズものにありがちな人間関係の機微のようなものは一切ないと割り切って読む方が楽しい。
トリックや大風呂敷の纏め上げ方はこのぐらい大味な方が笑い飛ばせていいのでは?
何も緻密に練り上げていくだけが本格と呼ばれるミステリではないでしょう。
もっと深読みしたければ「文明の死」をモチーフにした観念小説ともいえるかも。そう言う観点から読むと★★★☆(3.5って意味)。
密室での殺人を取り上げた本格ミステリとして読むのならば下から見上げて驚嘆することが、「文明の死」をモチーフにした観念小説として読むならば、上から見下ろして嘆息することができる。

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紙の本

本格ミステリーの大作

2001/06/05 21:11

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:十時 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 御手洗潔が探偵のシリーズ五作目。原寸大のピラミッドに隣接する塔の、最上階での溺死事件。付近では異形の怪物が、目撃されていた。

 前半は一見無関係と思われる古代エジプトのロマンスや、沈没したタイタニック号のエピソードが続く。事件に花を添えるが、やや冗長な感じがする。複雑な謎を、御手洗が簡単に解いていく様は痛快で、本格ミステリーの醍醐味を味わえる。ピラミッドに関する珍説も面白い。

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電子書籍

驕れるものは久しからず

2018/11/24 04:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

件の「現在」の間に1912年のタイタニック号内のエピソードと古代エジプトの第二王子ディッカとマーデュ島出身のミクルの悲恋物語が交互に差し挟まれており、それらのエピソードがどのように現在の事件に関連してくるのかなかなか見えてこないというもどかしさはあるものの、エピソードそれ自体は興味深く謎めいており、「ピラミッド」という謎の塊に相応しいサイドストーリーと言えます。こうしてタイタニック号は沈み(殺されたリチャード・アレクスンの祖父が乗っていた)、ミクルはディッカの婚約者一味に惨殺され、ディッカは「文明の死は常に溺死だ」などという言葉を残してジグラット(ピラミッド)の中に封じ込められた後に話が現代に戻ってようやく御手洗潔が登場します。愛犬が死んで鬱病になってたところで、レオナは最初けんもほろろの扱いを受けますが、それでめげる彼女ではないので、結局御手洗潔は依頼を受けるのですが、見事トリックを解明し、映画撮影再開の許可を警察からもぎ取って事件解決したかに見えましたが、実はまだ裏があったという展開がなかなか面白いですね。

レオナの御手洗に対する恋心も切ないですね。

「文明の死」という現象に対する考察は興味深いですが、要するに「驕れるものは久しからず」ということですよね。月並みですがそれでも驕ることをやめられないのが人間の哀しい性と言うところでしょうか。

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紙の本

大トリックか!?

2017/08/09 21:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る

密室、空中30mでの溺死、ピラミッド、アヌビス神といういろんな魅力的な設定の下での大作長編。前半のタイタニック号の話と古代エジプトの悲恋の話も魅力的。御手洗登場後は、図面などがないので、文章だけでは、正直、位置関係やトリックのイメージが湧き辛かったのが残念。ぜひ映像化してほしいと思いました。最初は斜め屋敷のような大規模トリックか!?と思いきや。結末は読んでのお楽しみ!

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紙の本

タイタニックにファラオの呪い?

2002/11/17 11:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちゅら - この投稿者のレビュー一覧を見る

島田荘司はサービス精神が旺盛過ぎる! 1冊の本に、独立した様々なエピソードが満載されている。時代も違えば国も違う。果てはミステリーではなく、ホラー小説か?と疑うほどジャンル違い、そんな話が交差するはずがない。そう思いながら読み進めるうちに、読者はあっと驚かされる。なんと結果的には全ての話が繋がっていたのだ! どのエピソードもおもしろいが、特にエジプトの恋愛小説は、これだけで1冊書いて欲しいと思った。また、タイタニックの話も事実に忠実で、臨場感があふれていてよかった。島田荘司はエンターティナーだ。

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紙の本

海外が舞台の長編

2016/07/09 19:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

過去のお話を絡めて、現代に作られたのピラミッドでの事件。
物語半分まで御手洗さんも石岡さんも出てこないので、他のお話を読んでいるようです(もちろん面白いです)
けっこう壮大なトリックですが…少し消化不良な気がしました。
気になる細かい謎も残ってままなので…。
そういった事を除けばそれなりに面白く読めました。

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紙の本

読了

2019/12/29 20:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ムギ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ピラミッドを舞台に御手洗と石岡コンビが躍動する。あいかわらずすごいトリックで、ある程度は予想を毎回するけど、斜め上をいくトリックで、もう予想をするのはやめようと思ってしまう。御手洗にはやっぱり謎が必要だし、横にいてくれる石岡君が最も必要な存在なんだなと思った。

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2004/09/29 01:40

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2005/01/14 04:17

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2005/03/04 11:45

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2005/08/01 22:04

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2005/12/03 20:02

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2006/04/12 11:42

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2006/07/05 21:26

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