紙の本
最高に面白いエンターテイメント
2011/12/15 21:30
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投稿者:mayumi - この投稿者のレビュー一覧を見る
カルト集団のリーダーで、一家惨殺事件を起こした男が脱獄した。
追うのは、尋問とキネシクス(ボディランゲージ分析)の専門家、キャサリン・ダンス。
リンカーンライムシリーズからのスピンオフの1作目。
ディーヴァーはすごい。
最初の留置場での尋問から始まって、追い詰めたり逃げたり、そしてどんでん返しと、息をつく間もない展開だった。
最高に、エキサイティングな作品といえるだろう。
と、同時に思った。
テレビドラマ化を考えてるのだろうかと。
非常に資格的なのだ。
ま、それが妨げになっているわけじゃないけど、リンカーンライムシリーズが、彼の安楽椅子探偵的な部分のせいか非視覚的だと感じるから、余計そう感じるのかもしれない。
また、「ボーンコレクター」以降が映画化されないところを思うと、ライムシリーズは映像化したくないけど、その代わり映像化しやすいこのシリーズを作りだしたんじゃないかとさえ思うのである。
と、本編からずれた感想になっているが…。
とにかく、人の弱さと、それにつけいる者の狡猾さを見せつけられる作品だった。
面白かった。
紙の本
「どんでん返しの魔術師」の異名が冴える作品。
2024/02/25 23:17
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
思考を読み合う神経戦の裏に潜む悪との知的ゲーム感覚のサスペンス。思考を読み合う神経戦と追撃戦。更に高度な諜報戦を思わせる展開へ。そして追われる者が負う側のヒロイン:キャサリンへと牙を剥く。次いでどんでん返しの展開から終焉へと思いきや、更なるどんでん返しの展開へ。もっと悪い奴がいた。更に、強力な支援者にも大きな問題を抱えた人間がいたり。「どんでん返しの魔術師」の異名が冴える作品。
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投稿者:にゃお - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かった~
ケロッグ怪しいと思ってましたが、なるほど・・・。
ペルと関係があるのかと思ったらそっち方面ね。。。。
またアメリアとか出てきてほしいですね。
次巻も楽しみです。
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1ページめくる度に
2015/12/20 19:08
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投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
次々新しい展開が起こってほんと読む手が止まらない。
自分の予想とはまったくかけ離れた場所に話が持っていかれてほんとにジェフリー・ディーヴァーってすごいなぁーと。
カルトに嵌まってしまった女性も最後少し救いが見えて読後感も良かった。
電子書籍
緻密な構成に感心・一気読み
2015/09/18 12:02
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
心理戦が見事で、後一歩のところで逃げられてしまい、最終的には犯人に追い詰められるなどの攻防は、手に汗握る。構成が見事で、「え!この人が実は…!?」といったサプライズ・どんでん返しももちろん用意されているのはディーヴァーならでは。再読も一気読みでした。
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安定のディーヴァー作品
2019/08/04 05:38
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
周りの者を洗脳する犯人VS尋問の天才ダンス。この作品の魅力はダンスの魅力にあると思いますが、中盤から終盤にかけてえっ?えっ!というどんでん返しの連続。みんな悪い人に見えてきます。そのどんでん返しも納得のいく内容で、面白かったです。ダンスの上司のオーヴァービー、よくいる保身家ですが、最後はちょっとだけカッコ良かったです。これも小さなどんでん返し!
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さすがの終盤展開
2016/12/23 16:30
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後の一捻りはさすがというべきか、ジェフリー氏の筆の冴えが光ります。
日本でも洗脳やマインドコントロールによって信じられない事件が起こっていますが、人ってなんなんでしょうね。
洗脳やマインドコントロールされた人の関わった事件をマスコミから流れた情報だけで考えるとどうしても理解できないものがありますが、案外人は支配されることにある種の安心や安定を感じてしまうものかもしれませんね。本当はそれは誤った認識であるのに。
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二転三転するストーリー展開と最後まで続くドキドキ感がディーバーらしいが、なんとなく消化不良な読後感。主人公の能力であるキネクシスが、飛び道具的な使われ方だからのような気がしてならない。
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下巻の中盤から、どんでん返しの連続で、これぞディーヴァーの真骨頂。
初めから犯人がわかってる展開だけれども、協力者や新たな容疑が加わり、引かれた伏線を上手くまとめるところはさすが。なんとなく緊迫感が足りなかった。
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ジェフリー・ディヴァー得意のどんでん返しはそれほどでもないが、十分楽しめる作品だ。
キャサリン・ダンスの主役としての魅力もミス・マープル以上にはある。
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すごくおもしろかったーー。リンカーン・ライムシリーズももちろん大好きだけど、同じくらい、いや、もしかしたら、より好きかもしれない、このキャサリン・ダンスシリーズ。
尋問で、人のボディランゲージやどんな言葉を使うかを観察することで嘘を見抜いたりするっていうのがまずすごく興味深かった。
人によっては、余計なこと、ととるのかもしれないけど、謎解き以外に、家庭とか子どもとか日常生活とか恋愛とか仕事とか生き方、みたいなこともたくさん書かれている気がして。ジェフリー・ディヴァーって男性なのに、プロフェッショナルな女性を描いて、その恋愛や悩みまで違和感なく描けるのがすごいなあとか思ったり。あと、被害者や加害者となる女性たちについてもよく描いてあって、なかで最終的に成長したり、強くなったりする人がいるところがうれしい感じだったり。
お得意のどんでん返しももちろんあって、いやー、ぜんぜん感づかなかったよー。
このシリーズ、続いているので本当に楽しみ。
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カルト集団のリーダーで、一家惨殺事件を起こした男が脱獄した。
追うのは、尋問とキネシクス(ボディランゲージ分析)の専門家、キャサリン・ダンス。
リンカーンライムシリーズからのスピンオフの1作目。
ディーヴァーはすごい。
最初の留置場での尋問から始まって、追い詰めたり逃げたり、そしてどんでん返しと、息をつく間もない展開だった。
最高に、エキサイティングな作品といえるだろう。
と、同時に思った。
テレビドラマ化を考えてるのだろうかと。
非常に資格的なのだ。
ま、それが妨げになっているわけじゃないけど、リンカーンライムシリーズが、彼の安楽椅子探偵的な部分のせいか非視覚的だと感じるから、余計そう感じるのかもしれない。
また、「ボーンコレクター」以降が映画化されないところを思うと、ライムシリーズは映像化したくないけど、その代わり映像化しやすいこのシリーズを作りだしたんじゃないかとさえ思うのである。
と、本編からずれた感想になっているが…。
とにかく、人の弱さと、それにつけいる者の狡猾さを見せつけられる作品だった。
面白かった。
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捜査官キャサリン ダンスが収監されたカルト集団リーダーのペルを尋問し直後に脱獄。カルト集団の元メンバー、唯一の生き残りの少女、応援のFBI捜査官、リンカーンライム、様々な人物が交錯してスピーディに回り始めます。当然どんでん返しも。次回作も読みたいっ。
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著者は「リンカーン・ライム」シリーズ等で人気を博したアメリカ人作家。
本書はこの人気シリーズ第7作に登場した"歩く嘘発見器"・キャサリン・ダンス捜査官を主人公にしたスピンオフ作品です。
#尚、本書をシリーズ第1作目とした新シリーズが始まっており、シリーズ第3作目までの刊行が決まっています。またシリーズ2作は既に邦訳もされているとの事。
寡聞にしてこれまで「リンカーン・ライム」シリーズの存在も(もしかしたら名前はちらっと聞いた事はあったかも知れませんが)著者の事も記憶にありませんでした。
しかし、wikipediaによると「リンカーン・ライム」シリーズ第1作「ボーン・コレクター」は、デンゼル・ワシントン、アンジェリーナ・ジョリーの出演で映画化もされた程の人気作。
本書も終盤にドンデン返しの連発(後書きの解説によれば、終盤のドンデン返しの連発は著者の十八番らしい)が決まるなど、恐らく著者の他の人気作に引けを取らないであろう出来栄えでした。
さて、前置きはこの位にしてあらすじを簡単にご紹介。
主人公・キャサリン・ダンスはカリフォルニア州全域で犯罪捜査を行うカリフォルニア州捜査局の捜査官。
彼女には人間の仕草などからその人のストレス兆候を見ぬく技能があり、その技能を用いた尋問テクニックにより、様々な犯罪を解決へと導いてきたキャリアがある。
そして、そのキャリアを買われてある事件の捜査において、服役中の元カルト集団のリーダーへの尋問を行うが、そのリーダー、ダニエル・ペルが尋問の為移送された警察施設内からの脱走に成功。
そして、そのまま逃亡するかと思いきや、何らかの意図により周辺地域への潜伏を開始する。
何度もぎりぎりの所でダンスたちの追跡から逃れる事に成功するペル。
実は彼には周囲の人間を自分の思い通りにコントロールする能力があり、事態はそれぞれに特殊な能力を持ったダンスとペルの知能戦の様相を呈し始める。
未だ逃亡せず周辺にとどまっているペルの意図は?
彼が収監される切っ掛けとなった8年前の殺人事件の真相は?
そして、事態をコントロールしている人間は誰か?
これらに加えて、夫を交通事故でなくしたダンスのプライベート模様等がストーリーに色を添えています。
また、肥満大国アメリカの現状を連想させる記述があるなど、上下巻セットと文量は多いですが、アメリカ国内向けに書かれた娯楽大作と言った感じです。
#著者が日本人作家ならば、東野圭吾さんみたいに著書がドラマ化や映画化などされていたかも知れませんね。
#実際、ボーン・コレクターは映画化された訳ですし。
この様な感じなので、普段、余り読書をしない方でも楽しめるのではないでしょうか。
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ジェフリー・ディーヴァーの"リンカーン・ライム"シリーズのスピンアウト。人が無意識にとる動作から嘘を見抜く尋問のスペシャリスト、キャサリン・ダンスが活躍するシリーズ。
カルト集団を率い、一家惨殺事件を起こした犯人が、脱獄に成功。
彼を追うキャサリン・ダンスとの、一進一退の攻防が始まります。
脱獄したダニエル・ペルは他人をコントールする天才。一方のキャサリン・ダンスは嘘を見抜く天才で、その2人の才能のぶつかり合いがこの作品の一つの魅力になっています。
脱獄犯であるダニエルを見ていると、以前に読んだオウム真理教信者の手記『アンダーグラウンド』を思い出しました。
寂しさ、心のすき間、"絆""愛情"の渇望。そこへ入り込み、相手をコントロールするダニエル。彼にコントロールされてしまう登場人物に対し、「ああ!駄目!支配されないで!」と声をかけたくなるのですが、一方で、その人物がダニエルのお陰で一種の救いを見ていることも間違いないわけで。ダニエルがいなくても、結局は似通った誰かが自分を支配してくれることを望んでしまうんだろうなあ、と、なんだかやるせない気持ちになりました。
勿論、いつものディーヴァー節は絶好調。ページを捲らずにはいられない、スリリングな展開。登場人物の魅力的なキャラクター。そしてアメリカならではの雰囲気!
警官の中に様々な人種がいたり、子供達が「ピザの後にアイスが食べたい!」というシーンがあったり。些細な描写が、私を行ったことのない国、アメリカへ連れて行ってくれます。
しかし、"ドンデン返しの名手"であることは有名なのに、その上でこれだけ楽しんで驚くことができる作品を作り続けることができるディーヴァーは、本当に凄いなあ。
彼の作品に出会えて心から幸せ。