紙の本
この作家の作品をまた読みたい
2021/10/17 21:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
パウロ・コエーリョ氏は、ブラジル生まれの作家、南米の人の小説は「百年の孤独」のマルケス、「老いぼれグリンゴ」のフエンテス、「失われた足跡」のカルペンティエル、「砂の本」のボルヘス、「豚の戦記」のカサレス、「はかない人生」のオネッティ、「蜘蛛女のキス」のプイグ、「石蹴り遊び」のコルタサル、と一筋縄ではいかない作品、でも心にずしりと残る作品が多い、翻訳されている南米作家の作品は確信をもって外れがないと言い切れる。そして、今回は「悪魔とプリン嬢」、へんな金持ちの旅人が町にやってきて、山に金塊を隠す、町民には「欲しかったら誰か殺せ」と消し掛ける、金のために人を殺すような町民はいないだろうと思っていたら、牧師さんまで・・・、というワクワクする展開、そして、われらがプリン嬢のとった行動はと続く、この作家の作品をまた読みたい
投稿元:
レビューを見る
ある女性の1週間におこることということで、「ピエドラ川のほとりで私は泣いた」、「ベロニカは死ぬことにした」との3部作になる、という本作。そのシリーズの作り方もおどろいたけれども、話の内容もいつものように面白い。それは悪であることという前提を覆せるほどの善はあるのか?という命題。テロリズムやその報復?とやらの戦争のニュースが絶えることなく流れる今、善と悪の拮抗について考えさせられます。
と、いうこともできるけれども、ひとりの人の信念に基づいた行動と成長の物語として読むことができ、大変に面白いです。
これは、山川夫妻の訳じゃないんだなぁ。
投稿元:
レビューを見る
「善」と「悪」に関する哲学的な考察を寓話的にわかりやすく示した小説.結論は,なんとなく仏教思想的なところに行き着いている気がするんですが…
投稿元:
レビューを見る
正義と悪…理性と本能…そんな人間誰にでもある葛藤を具現化し、人として正しい判断を付ける為のパウロ氏なりの一つの答えを提示していると感じます。
投稿元:
レビューを見る
ベロリカは死ぬことにした、から始まる三部作の完結編。流し読みしちゃうとただの恋愛小説?って感じだけど実はすごく深い小説。人間の有り様を作者はよくわかってる。
投稿元:
レビューを見る
善と悪についての本?そこら辺は少し難しかったからそういうの抜きにして単純に物語として読んでしまった・・・(笑)
投稿元:
レビューを見る
期待して読んだけど、あんまりだった。自分の中で作者にアルケミストのイメージがありすぎるのが要因のひとつかも、、、。
投稿元:
レビューを見る
ベロニカは死ぬことにした、から始まる三部作の完結編。世の中には善と悪との二種類がある。その、人間の悪の部分を確かめるために、村全体に犯罪を犯させようとする紳士に思わず怒りを感じたけど、その紳士と退治しようとする人もいて・・・善と悪とは何でしょう?パウロコエーリョ作品の中では一番好きかも知れない。
投稿元:
レビューを見る
「条件さえ整えば、地球上のすべての人間はよろこんで悪をなす」
AだからBという話で 理解できないところも
たくさんあったけど 面白かった。
人間の黒い部分をペロッと見せられた気がする。
人間は黒い部分を持っている。
でも他の小説にでてくる悪人ほど
肝は据わっていない。
その真理にとても納得。
投稿元:
レビューを見る
『ピエドラ川の・・・』、『ベロニカは・・・』に続く、1週間に起こった劇的な変化を描いた3部作の完結編。3部作といってもお話はひとつずつ別々です。
こじんまりした田舎町に、過去に起こった衝撃的事件から立ち直れずその憎しみをどこにぶつければいいんだー的に悪霊にまんまと魂を支配されてしまった旅人がやってきます。田舎町にはここから出たいと思いながら手段がなくて不満をいっぱい持った娘がいます。この悪魔が、人間は本来悪なのか善なのかということを確かめるため、娘と町の人たちにひとつの賭けをするのですが、、、、というお話。大変面白かったです。
おとぎ話かと思いきや、けっこう容赦の無い感じで人間の汚い面やずるい面も描かれており、読み応えあります。
投稿元:
レビューを見る
初見:26歳
面白かった。徹夜して読んだ。あっという間の出来事だった。
最近、プリン嬢なのでは?という女の人と知り合った。
あくまで表紙の顔じゃない、その精神がだ。
久々に読んだあとが気持ちよかった。
おススメの一冊。
投稿元:
レビューを見る
なんの装飾もされていない文字が並んでるから追っかけてみる
考えさせられることは多いけど
はなしが単調
投稿元:
レビューを見る
「人の夢の実現を妨げるものがふたつあることに彼女は気づいたところだった― ひとつは、それが不可能だと考えること、もうひとつは、まったく予期していないときに、運命の急展開によって、突然それが可能なものになってしまうのを目にすることだった。」(P48、L9-12)
「人はすべてを変えたいと欲するが、同時に、すべてが変わらずに続くことも願っている。」(P48、L16)
「このすばらしいビーチで、息抜きの夕刻を過ごしているすべての人の心の中に恐怖があった。…生とは、ギロチンの陰で恐怖が支配している場所だった。」(P108、L1-10)
投稿元:
レビューを見る
善と悪の葛藤。
この本を読んで、思い出した聖書の記述。
遠藤周作の本で知った言葉ですが、悪を犯すことも善を為すこともない人間について、「熱くもなく冷たくもなくただ生温き人間」と評していたのを思い出しました。
投稿元:
レビューを見る
パウロコエーリョの作品はいつも何かを考えさせられるテーマを持って来る様な気がします。
時には命についてとか、人生についてとか?
今回は善と悪について、でした。
その中での悪魔や悪霊の位置づけは個人的に面白いものでした。
誰しも悪魔に取り憑かれる可能性を持っている、けれどまた天使も心の中でいる、、、ってのは使い古されている物でもありますが、最近あまり見なくなった分余計に新鮮みがあるんじゃないかと。