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これは小説の書き方の指南書とラノベ的作風と青春学園ドラマ的な要素を足して3で割ったような作品、と言えばわかりやすいと思う。
中田永一さんと中村航さんの共著とのことで、どんなんだろ、と思ったらまぁなんと、文字通り2人で一つの作品を仕上げちゃってるから吃驚、そうきたか。冷静と情熱のあいだのように異なる主人公を立てていつか交わるではなく、作家の大森兄弟(兄弟ユニット作家)さんのようにかわりばんこに物語を進めていったようです。異なる書き手が違う頭で描き綴っただけあって、なかなかのドタバタっぷり。
小説を書きたいと思ったことのある人(まさにわたしもなんだが)には身に染みるような言葉もちらほらと。
中田永一さんのあの爽やかなものが好きで気になっており、前知識もなく読み進めたので思っていた作風とは180度、や150度くらい違ったけどそれでもそれなりに楽しめました。軽くてがやがやしてる作品が好きな方は気にいるはず。
最後に、ブクログさんから献本頂けて一足先に読ませて頂けて本当に光栄です。甘口レビューにしたかったのですが、そこは…すみません。
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中田永一だー!しかし中村航さんと、って一体どういうふうに書いたんだろう…と思って読んだけど、読んだだけではわからないままだった。あっここ中田さんだな、ってとこもちょくちょくあるけどこの章はこっちでこの章はこっち!みたいにズバッとわかりやすく分かれてるわけでもないし。そうか交互に書いてたのか…
とりあえず御大がとても好きです。御大の書き上げた作品を読んでみたい。読んでみたいと言えば中野先輩の『風の歌を風呂で歌え♪』読みたい。すごく読みたい。
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中村航、中田永一合作小説。
文芸部で青春してます。
→http://bukupe.com/summary/13272
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CAT&CHOCOLATE出てきたり、『ライトノベル作法研究所』の内容があったりするのが今時の文芸部っぽさを出している。小説を書くことに苦しんだ経験がある人間は共感しやすい。読んでいて、「百瀬、こっちを向いて。」の再来かなあと。あと大きな秘密を抱えていて、けれどもヒロインには最後まで言わないのは「くちびるにうたを」を思い出した。とにかく、良くも悪くも中田永一作品の王道をいっている作品。好みによって評価が分かれるだろうけど、私は好きだ。ただ最後がご都合主義かな。
元は、「ものがたりソフト」に興味があって読み始めたけど、ソフトを使っていることが読者は気づかないぐらい影響はなかった。
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芝浦工業大学と協力し、
小説執筆ソフト「ものがたりソフト」を開発した中村航氏がプロット作りにソフトを使用し、
中田永一氏と交互に執筆したという実験的な作品。
どちらの作家がどの部分を書いたのかは
正直あまりファンではないので、あまりよく分からなかったし、まあそんなことはどうでもいい。
これがコンピュータを使用したプロット作りから作成されたという点は非常に注目に値する。
けど!内容は普通。。。
小説執筆に苦悩する人の物語で、
心動かされるようなストーリーはなかったと断言する!
そんなにキャラも立ってないし、つまらん。
ただ表現されている言葉はうまいなーと言わざるをえない
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ひょんなことから文芸部に入部した(させられた?)高校1年生の光太郎の物語。
意志と勇気、ポジティブさと甘酸っぱさが詰まっている小説
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これは、中村さんと中田さんのいいとこどり小説、いや、ほんと。
中村さんの「青春どっぷり恋愛小説」系の流れの中に、中田さんのちょっぴりビターなテイストがしっかりと効いててちょうどいい感じのリアルさになっているというか。
結構細かく原稿を書き合った、とお聞きしましたがよくこんな風に齟齬なく一つの物語として成り立つものだと、本当にびっくり。
イラストも雰囲気にぴったりでこれはちょっとイケるんじゃないかと楽しみ。
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作者が中村航と中田永一共著。一体、どうやって書いてるのだろう。ちょっと軽めな中村航さんっぽい文体に、設定に中田永一さんのこだわりっぽものも感じられて、でも、いい感じに混じり合ってて・・・。
いろんな不幸を呼び寄せてしまう体質の高橋くん。中二の時に書き始めた小説は、ある事をきっかけに止まったまま。高校生になって、文芸部に強引に誘われ、やはり書きたかった事に気がつく。だけど、どうやって書いたらいいのか・・・
文芸部に誘ってくれた七瀬先輩(心惹かれる女子)に、ジャンルの違うものを書いている他のメンバーたち、書くことを仕事にしているOBに、大口を叩いてはいるが1作も書き終わっていないOB、いろんな人と接して、高橋は自分の小説をもう一度書き始める。
小説を書くのに余計なものを排除して書くとか、
『理科系の作文技術』木下是雄・著を紹介し、書いて食っていくスタイルはその技術を磨けば出来るとか紹介したり、
合宿ではキャットアンドチョコレートという、発想力を伸ばすようなゲームをしたりとか、
・・・文芸部の活動が、実践的なのもよい。
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最初、表紙のイラストを見たとき、1人だけ黄金色の顔があって、恐れ多くもイラストレーターの落書きだといました。でも、2章を読み終わったとき、こう書かかれてる意味が分かってきてイラストレーターすげぇと思いました。
みんなキャラ濃くて、スラスラ読めて、フィニッシュもキレがあって、もちろん楽しかったし笑ったけど、それ以上に上手いなと思いました。小説指南を題材にしているだけはあるなと思いました。さすがです。
あと、ぼくには、誰がどこを書いてるか分かりませんでした。
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おもしろかった!w(いろんな意味で)
・・・ってゆーか、「ものがたりソフト」ってホントにあるんだっ!ww 小説家の思考をシステム化だって!で、そのソフトでプロットを作成した小説なんだって!ww
もー、なにがなんだか?www
しかも、ふたりで交互に書いてるのに違和感なし!すげー!!www ね?おもしろすぎるでしょ?ww
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面白すぎる小説の読後、
ドキドキと止まらぬ鼓動に興奮は冷めやらず、
この物語がこの世に存在する事に、
この物語を創造した小説家がいる事に、
そして
文章を綴る言葉がこの世にある事全てに感謝した後、
言葉がふと、私のすぐ傍にもある事に気がつく。
すると
(これ…使って、私も書けないもんかな?)
例えば、
星新一さんのショートショートの様な短さならもしや?
とか、
コミックエッセイの様なゆるさなら、さては?
とか。
だが。
実際、原稿用紙を前にすると、一文字だって浮かんできやしない。
(やっぱりね。)
何がやっぱりなのか、理由を考えるまでもないのだが、
小説の中の彼には使命が与えられた。
どうして書けないのか?
書く事の好きな不幸男の高校生、光太郎には
書くべき物語が見つからなかったのだ。
そんな悶々とした日々を送っていたある日、
彼は廃部寸前の文芸部へと無理矢理入部させられてしまう。
そこで私に聞こえた音は
タンタンタンタン、と黒板にチョークででっかく文字が書かれていく音。
(お前が書けない理由はな…)
ふむふむ、なるほど。
書く事が大好きな先輩方に
あーだ、こーだと能書きを聞かされてる彼が羨ましいな。
どの言葉も物書き好きさんからのアドバイスなので、
わくわくしてしまう。
光太郎はさながらRPGのごとく、
見習いから始まり、経験を積む事で…
??
経験積めば、小説書ける様になるでしょうか?
書けるか
書けないか、
光太郎は無事、勇者になれるのか?
とてもわくわくした物語。
献本ありがとうございました♪
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冒頭───
図書館で小説『夏の扉』を発見した。夏への扉を探す猫のピートのことを思い出し、僕はその本を手に取りたくなる。
本は書架の最上段にあり、そこには、ハヤカワ文庫SFの水色の背表紙がずらりと並んでいた。背丈のそれほど高くない僕にはつま先立ちをしても届かないけれど、近くに脚立が置いてあった。
これを使えばいい、と取ってきた脚立の上に乗った。古めかしい木製の脚立が、ぎちり、ぎちり、と音を立てる。文庫本の背表紙の上端に人差し指をかけようとしたとき、ふと、父の遠い言葉を思い出した。
──────
芝浦工大の開発した物語作成ソフトをベースに中村航と中田永一が共同で執筆した実験作品。
中学の時に小説執筆に挑戦してみたものの挫折した主人公の光太郎は、高校の文芸部に勧誘され、入部して再び小説を書かねばならなくなる。
廃部寸前まで迫っている文芸部存続を阻止するには、新入部員の書いた小説を入れた冊子を学園祭までに創り上げることが条件として生徒会から言い渡されたからだ。
その過程の中で、どうしたらしっかりした小説が書けるようになるかというヒントについて、色々なエピソードを交えながら話は進む。
ゲーム制作会社に就職してシナリオも書いたりしているOBの原田さんと、作家になると豪語しながら、まだ一作も書き切れず、夢を追いかけているような御大を対比させながら、小説とは何か? を語りかけている。
ストーリー的にはそこそこ面白いが、ネタが漫画チック。
最後は、光太郎と七瀬先輩の軽い青春恋愛物語の雰囲気で、どうも底の浅い作品になってしまったように思う。
いろいろなところで話題になっていた割には、ちょっと期待外れでした。
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「僕は・・・」
ビッグネームの中村さんと中田さんの競作とのこと。
この二人がタッグを組んだら面白くないわけがない!
かなり期待大だったのですが仕上がりは、ん~キャラが生かし切れてなくてもったいない感じでした。
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生まれながらになぜか不幸を引き寄せてしまう光太郎。引っ込み思案で心を開くことができず、親しい友人もいない。血のつながりのない父親との関係を始め、家族との距離感にも悩んでいる。高校に入学した光太郎は、先輩・七瀬の勧誘により廃部寸前の文芸部に入ることに。実は光太郎は中学生のとき、小説を書こうとして途中で挫折した経験があった。個性的な先輩たちや強烈な個性のOBふたりに振り回されながら、光太郎は自分自身の物語を探しはじめる。(帯より)
「すっごく王道な学園青春モノ」って感じてした。とても読みやすかったです。一晩で読んでしまいました。
この物語、作者二人がバトンリレーのように交互交互に書き進めて完成させたそうです。その割には、全体的に癖が出ることもなく、違和感なく仕上がっているなと思いました。
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出生の秘密が影となり、ぱっとしない、さえないと思っている主人公だけど、文芸部のいろいろな個性的な先輩達に愛されて、恋もして傷つき大人になっていく様が良かった。きっと、彼の未来は明るいと思う。
一気に読めたということは、面白かったということです。