はむ・はたる
著者 西條奈加
掏摸やかっぱらいで食いつなぐ暮らしを改めて、まっとうな商売を始めた、勝平をはじめとする15人の孤児たち。彼らは周囲の小さな事件を解決しながら、自分たちの居場所を拓こうとす...
はむ・はたる
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商品説明
掏摸やかっぱらいで食いつなぐ暮らしを改めて、まっとうな商売を始めた、勝平をはじめとする15人の孤児たち。彼らは周囲の小さな事件を解決しながら、自分たちの居場所を拓こうとする。厳しくも温かい長谷部家の人々や、口の悪い金貸しお吟らの助けも借りながら、子供たちは事件解決に奮闘する。笑いと涙が交錯する傑作!
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児童文学と言ったら言い過ぎだろうか
2023/08/11 09:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2009年に刊行された(初出の月刊誌での連載は2007年から)
西條奈加さんの連作時代小説は不思議なタイトルだ。
『はむ・はたる』。
文庫本版で解説を書いている作家の小路幸也さんによれば、
フランス語の「ファム・ファタール」で、
男にとっての「運命の女」という意味らしい。
作中には「男を惑わす女」と出てくる。
では、この連作時代小説がそんな女が主人公かといえばそうではない。
6篇の作品(文庫本ではこれに書き下ろし短編がひとつ付いている)の、
それぞれで語り手となっている、子供たちが主人公だ。
彼らはともに十歳あまりで、親から捨てられ、身を持ち崩していたが、
今は小さな集団となってもまっとうに暮らしている。
もちろん、この子供たちの面倒を見る大人もいて、
その家の次男である武士の青年の仇討ち物語と
子供たちが織り成す生活が気持ちのいい世界を生み出している。
武士の青年の仇討ちの相手こそが、「はむ・はたる」、
つまりは「男を惑わす女」だ。
ただもしかしたら、この作品の読み方としては
子供たちが自由に動き回る児童文学として読むのもいいように思う。
時代小説だから大人の読み物としてしまうのではなく、
もっと自由に楽しめばいい。
「ファム・ファタール」が「はむ・はたる」に変わっても
何の不思議もないのだから。
子どもたちから見る大人の事情
2022/10/12 12:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸の街、長屋住まいの子供たちは、親に捨てられ売られ、ひとところに集められ、更生しつつある登場人物たち。物語は、大人の事情にそんな子供たちが関わり、自分隊のできる精一杯のことで、日々の暮らしを穏やかにしようとする姿を描く。この世に存在しなかったかもしれない人々であるが、時代物として楽しく読むことができた。かられは、どんな大人に成長するのだろうか、楽しみなことだ。
連作物って好き
2022/01/04 07:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BHUTAN - この投稿者のレビュー一覧を見る
外出する時に本を忘れ、出先で買った一冊。
やっぱり西條さんは裏切らない。
逞しい子供達。
迷子だったり、拐かされた子供達だが、いなり寿司を購って生きている。
まさき様もおばさまも、厳しいけれど慈悲深い。
血の繋がりは無いけれど
2016/12/23 15:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きな烏金の続編。身寄りの無い子供たちが力を合わせて難題に立ち向かうストーリー。みんなたくましく生きてるなあ。成長したみんなによる物語もぜひ読みたい。
はむ・はたる?
2020/12/15 09:33
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
烏金に出てきた子供たちの出来事を綴る。御家人・長谷部家の婆が作る稲荷寿司を商う子供たちに新たな仲間が増える。長谷部家当主の弟・柾はほうろう病で江戸に戻ったばかりの浪人であった。柾のほうろう病の原因は、また柾の過去は・・・。
はむ・はたるとは男を惑わす女性のことだったんですね。強く生きる子供たちを応援する気持ちになりますね。登美やロクはどうなるのか、次作が楽しみです。