紙の本
あっぱれ人生の大先輩
2020/07/31 11:35
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投稿者:ぶっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
今どきの若者感満載の交番勤務の新米巡査と、個性豊かな老人たちとの人情味溢れるお話と、簡単にはまとめきれない人間模様がラストで明らかにされる。それでも、やるせない想いが残る一冊。
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レビューはブログにて。
http://tempo.seesaa.net/article/127716682.html
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今時の若者高木聖大くんの交番勤務の日々です。派手に活躍することを漠然と夢見ながらも具体的な目標はなく、彼女がいないの先輩がお天気屋だのと不満はこまごま。そんな中地元のお年寄り達「とどろきセブン」と仲良くなって、色々な事件に関わるように・・・。ミステリではあるんだけどある意味青春物語です。それは第二の青春を生きるとどろきセブンにもいえること。世の中にはいろんな人がいて、それぞれいろんな事情があって、正直関わりたくないなと思うこともありますが。付き合っていかなきゃいけないし、その中から大事な出会いがあるかもしれないし。そう思って社会にでられるといいな。
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この小説は、「ボクの町」の続編となる
高木聖大という、巡査のお話で、
私は、その「ボクの町」は、読んでいないのだけど、
「いつか陽のあたる場所で」と「すれ違う背中を」の中に
出てくる、高木巡査が、別の小説で主人公になっていると
知ったので、読みたくなったのだ。
この駆け込み交番は、高木が、等々力の交番に異動になり
性格の悪い上司との付き合いに疲れながらも、
町の人たちと触れ合ううち、
一人の不眠症の、とても品のいい老女との出会う。
その女性のところに集まるメンバーは
みな、手に職もった職人さんたちで、
今は、それぞれがまったく別の趣味を、本職さながらにしており
町の人たちに、教えたりしている会を結成しているのだ。
とても気に入られた、高木巡査は、
たびたび食事会に招かれ、可愛がられる。
そして、町の情報がほしいという聖大のもと
定期的に届けられる、メール。
その名も、「等々力セブンより」
町の隅々のことまで詳しい年寄りたちの話も面白いし。
また、短編になっていて、老女が二人、
主役となった話も織り込まれていて、
短編なのに、とても、重厚。
乃南アサさん、ならではの、町の細かい風景、
季節感、木々の動きから、鳥のさえずりまで
聞こえてきそうな描写が、ほんとにステキ。
「すれ違う背中を」の続編に、高木巡査が
再び、登場するのを楽しみにしてる!!
その前に「ボクの町」読もう~
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新米のおまわりさんと、7人の老人からなるとどろきセブンが繰り広げる短編集。おじいちゃんおばあちゃんが良い味出してます。
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面白かったです。
ほのぼの系です。
なんか似たような話を読んだことがあるようなもするんだけど・・・
交番勤務の前の警察学校の話もあるらしいので
それも読んでみようかな?
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2008/12/25
読みやすい。わかりやすい。安心な結末。
肩の凝らない気楽な本。
忙しい年末にふさわしい。
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「ボクの町」の高木聖大巡査シリーズ、第2弾です。
前作は見習い巡査でしたが、今作では正式に交番に赴任し、早速犯人逮捕という手柄をたててしまいます。
とどろきセブンと名乗る7人の老人グループや、気分屋の藤枝主任など、登場人物も多彩で、とても楽しめます。
高木聖大よりも、「とどろきセブン」の面々にスポットが当たっている気がしなくもないのですが・・・。
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11月19日読了。世田谷の閑静な住宅街の交番勤務となった若い警察官と、いわくありげな老人たち「とどろきセブン」たちの交流と、出会う事件たち。等々力渓谷や二子玉川のレストランなど、私の住居に程近い場所が舞台なので非常に親近感が持てる。ほのぼの系の話ながら警察組織内のいがみ合いやら児童虐待やら扱うテーマはやや重く、若干食い合わせが悪い印象・・・。すらすら読める軽い文章で、面白くはあるのだが。
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前作『ボクの町』がおもしろかったので、その続編(?)と知り、すぐに買いました。読んでみたら、やっぱり面白かったです。成長がみられましたね。三浦くんとの関係も良いです。そして、最後の話がとても好きでした。最初から読んでいったからこそ、おもしろさが増したような気がします。
※乃南さんの作品で初めて読んだのは、『鍵』です。それが、すごく好きです。それの続編になる『窓』も。でも一番は『鍵』ですかね…。
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「ボクの町」で巡査見習いとして研修中だった高木聖大が今回は新米巡査として世田谷区等々力の交番に赴任。そこから始まる4つの短編が収録されている。
周りの人達が面白い。特に「とどろきセブン」と名乗るお年寄り連中の7人。この元気で個性的な7人が地域の色々な情報をつかんでくれる。
交番のおまわりさんが主人公っていうのも良い。何気ない日常の気付きがやがてとんでもない事件の末端だったりする。
一番好きなのは定年間近の刑事がからむ、「ワンワン詐欺」。
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言わずと知れた、「ボクの町」の続編だ。
驚いたことに、前作ではまだまだ未熟で、半端者だった聖大くんが、
確実に一回り、大きくなっていました(笑)。
物語は、新米巡査の聖大くんが、世田谷区等々力交番に赴任し、
単身で深夜の苦情処理を行っている場面から始まりました。
なかなか紳士的な対応が身に付いているではないか。 感心、感心。
本書は、聖大くんの警察人生物語(たった数ヶ月間だけだけど)が
時系列的に、4編収録されています。 (人生の放課後は、聖大くんは脇役です!)
「とどろきセブン」
大金持ちの老婦人、神谷文恵を中心に結成されている老人グループ。
聖大くん曰く、必殺仕事人。 様々なジャンルに富んだプロの集団だった。
「サイコロ」
幼児虐待の現状に直面。交番では対処が不可能な状態だ。
警察官として、悩む聖大くんの葛藤が、実にリアルです。
「人生の放課後」
神谷文恵さんの15年前の人生模様から、“とどろきセブン”の結成秘話が
一部、明かされます。 人生は深いです。
「ワンワン詐欺」
飼い犬を誘拐し、保護をしたと偽ってある程度のお金を要求する事件が起こる。
この事件では、交番勤務から外れ、一人の刑事とともに捜査を経験する聖大くん。
この老刑事との出会いは、聖大くんを警察官として見事に成長させました。
これまたあっという間に読了です。
聖大くんの成長に感心しながら、そうね…まるで母親の気持ちになって読み入りました。
将来、息子や知人が警察官になりたい、と言い出したら
必ず本書を読むように薦めたい、と強く思いました。
警察官のあるべき成長過程が、しっかりと描かれています。
まっ出来ることなら、息子には警察官にはなって欲しくはありませんが(苦笑)。
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新米巡査の高木聖大が事件を解決する話です。
世田谷区の等々力の交番で働く聖大。閑静な住宅街ので退屈な日々を過ごす。その交番に訪れる不眠症のおばあちゃんと話をして相手をしてた。偶然に指名手配中の殺人犯をある日逮捕した。その日以降からおばあちゃんを含む7人の老人達と絡むようになった聖大。老人達と聖大の活躍?を書いた本です。
4つの短編からなっていて、聖大の悪戦苦闘の日々の書き方がいいですかね?
ん〜乃南アサにしては、深みが足りないような・・・ちょっとがっかりしたのが本音です。
ま〜好きな人は、好きなのかな?
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ストーリー的には面白かったが、心情的には納得がいかなかった。
流れとしては、新米警官が老婆との出会いによって、警官として成長する? というような感じ。
この老婆を含め、複数の老人が登場。彼らは新米警官の管内にて、様々な情報を持っていて、その情報によって、新米警官に協力――と表向きそう見せかけて、実は違った。とうい話。
因みにこの老人たち、理不尽が納得いかない、と自らが行動し、世直しをする――のだが、結果的にその世直しをする為に、自らが理不尽になり下がっているじゃないか、と。この辺が納得がいかった。こう、うさぎの皮をかぶった狐的な? そんな老人達に、恐怖とちょっとした怒りが湧きあがってしまった。
やってることは正しいかどうかは別として、好ましいのに、ある一点に関してだけ、どうしても許されない部分がある。
要するに、詐欺師集団と新米警官、といったサブタイトルな感じか?
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新米警察官の高木聖大
赴任先は、なんとものどかで平和な世田谷区等々力
ひょんなことから知り合った老人たち、その名も「とどろきセブン」
彼らの力を借りながら成長してゆく
・・・なんだけど、この老人たちが
クセモノで(笑)
新米警察官より1枚も2枚も上手でしたw