読割 50
電子書籍
街道をゆく(28) 耽羅紀行
著者 司馬遼太郎
ひょっとすると、父母未生以前に、自分はこの耽羅国にいたのではないか──シャーマン、海女、モンゴル馬など、若いころから思い続けていた古代が息づく島、韓国・済州島を2度にわた...
街道をゆく(28) 耽羅紀行
街道をゆく 新装版 28 耽羅紀行 (朝日文庫)
商品説明
ひょっとすると、父母未生以前に、自分はこの耽羅国にいたのではないか──シャーマン、海女、モンゴル馬など、若いころから思い続けていた古代が息づく島、韓国・済州島を2度にわたって訪れ、韓国と日本の文化の原像を探る。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
朝鮮
2020/09/09 05:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
半島文化を練り歩く。日本とのつながりも深い隣国だが当然違いもある。歩いてみて回るからこそ発見もある。じっくり丹念に観察することが重要。
紙の本
わかりやすかった
2024/03/29 16:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
司馬さん今回は済州島へ行きます。済州島は大縮尺の地図で見ると中央の2000mくらいの山に向かって同心円状なので、山がちなのかと思っていたのですが、モンゴルが馬を連れて住み着いてしまうほど草原が広がってるのかと驚きました。
電子書籍
三別抄の最後の拠点へ
2023/06/24 01:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は「街道物」の第二十八作で
済州島を訪問地に選んでいます。
朝鮮半島の民族と歴史とについて、
振幅が大きいというか、玉虫色というか、
愛憎相半ばするようなものが多いように思われる、
著者の発言は、本書においても散見されます。
紙の本
三別抄の最終拠点だった島へ
2022/05/31 02:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が「街道物」の第二十八作で
選んだ訪問地は、済州島です。
朝鮮半島の民族と歴史とについての
著者の発言は、振幅が大きいというか、
玉虫色というか、愛憎相半ばするような
内容である場合が多いように思うのですが、
本書においても、その傾向が表れています。
紙の本
流罪の島
2020/05/01 21:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:井沢ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
韓国の済州島の歴史・紀行文。韓国では柑橘系の唯一の一大産地で、海女やシャーマニズムなど昔の日本と生活スタイルが似ていることを指摘している。また、蒙古が元として中国・韓国を統治していた時代に、日本に襲来していきた蒙古軍がこの島の漢拏山麓の草原で蒙古馬を放牧し、現地人として土着化したことなども興味深い。そして朝鮮半島が高麗朝から李氏朝鮮にとってかわられてからの儒教・朱子学が人民をいかに苦しめたという歴史が説明されている。そして李氏朝鮮が科挙制度を導入し政治闘争が絶えず、その負け組で死罪を逃れたものが島流しにされた島であることが記され、日本の隠岐や八丈島に似ている。また、李氏朝鮮は奴婢を含めていくつもの賤民を作っていたが、漁民や聖職者もその中に入っていたのは日本と異なっている。海女のように裸になることは賤しいこと、また目に見えない神や霊魂を語ることはタブーで孔子の論語に怪力乱神を語らずとある。共に儒教の影響で日本とは異なることが印象的だった。著者によると、日本の江戸時代に儒教・朱子学を幕府は推奨したにもかわらずその被害を受けなかったのは、儒教ではなく儒学を学んだだけで生活や政治にはさほど取り入れなかったことが功をなしたと言っている。まったくその通りで日本はその点では非常に良かったと思う。