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闘うための哲学書
プラトン、アリストテレス、デカルト、ルソー、ヘーゲル、ウェーバー、ハイデッガー、アーレント、サルトル、ストロース、ロールズ、福澤諭吉、西田幾多郎……。古今東西の古典をどう...
闘うための哲学書
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闘うための哲学書 (講談社現代新書)
商品説明
プラトン、アリストテレス、デカルト、ルソー、ヘーゲル、ウェーバー、ハイデッガー、アーレント、サルトル、ストロース、ロールズ、福澤諭吉、西田幾多郎……。古今東西の古典をどう読むか。1970年生まれの行動する哲学者ふたりが、22冊の古典を前に、そのおもしろさ、奥深さを語り尽くす。知的興奮必至の知の入門書。
目次
- はじめに
- 一冊目 『饗宴』プラトン(前四二七~前三四七年) 愛するとはどういうことか?
- 新橋の飲み屋のサラリーマンたちは哲学を実践している!?/エロスとは完璧なものを求めるエネルギーか/人は死ぬという厳然たる原理から生まれるエロス
- 二冊目 『ニコマコス倫理学』アリストテレス(前三八四~前三二二年) 善く生きるとはどういうことか?
- 現実主義者アリストテレス/共同体と友愛/何が善かは共同体が決める/いま、アリストテレスの倫理学が注目される理由/理想を語るより人間を取り巻く条件を重視せよ
- 三冊目 『方法序説』ルネ・デカルト(一五九六~一六五〇年) 私とは誰か?
- 近代哲学はここから始まった/すべてを疑った先に残った私の意識/自我から出発したことの弊害/われわれはいまでもデカルトを超えていない/自己啓発書、人生論としても読める哲学書
- 四冊目 『リヴァイアサン』トマス・ホッブズ(一五八八~一六七九年) 国家とは何か?
- 社会契約説で国家の暴力の独占を説明/自らの権利を王に委ねるということ/社会契約とは強者との支配‐服従契約/民主主義国家成立の原理に遡る
- ほか
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闘うための哲学書
2015/05/06 09:25
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Carmilla - この投稿者のレビュー一覧を見る
1970年生まれの二人の哲学者が、一般市民むけに開催された哲学セミナーの模様を収録したものである。
書棚には星の数多ほど「哲学入門」書があふれかえっているが、それらの本がわかりやすかったためしがない。それもそのはずで、これらの本の作者の多くは、自分の知的レベルにあわせて「解説」しているからである。この本もその例に漏れず、語られていることは難しく、理解するのは難しい。だが語り言葉で綴られているので、他の「入門書」よりは理解しやすいだろう。
本書を読んでみると、いかに「古典」が大事である事が理解できるだろう。この本で取り上げられている哲学者の発言の《修飾語の連続》ほとんどは、現代にも通用する、いや、現代人に一番欠けているのが、彼らの思想である事は明白。この本が、世間に急速に広がっている「反知性主義」を止める手段になればいいのだが。