変なタイトル。。。
2020/10/19 00:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Masetto - この投稿者のレビュー一覧を見る
どういう意味のタイトルか?と思ったけど この世は持ちつ持たれつつ、お互いさま という意味だと本文中で説明があった。 どこかの方言なんだろうか? 短編集というか5編の話にそれぞれ主人公がいて 普通のどこにでもいる善人?が巻き込まれたちょっとしたことの話で それぞれがゆるくつながっている。 はじめの方は退屈でなんでこの本を買おうと思ったんだっけ?と思ったけど そのうち何となく味があっていいかも?と思い、最後の話が何とも後味の悪い話だと思ったので(私には)結局星二つかな。。。
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短編の物語。
どこかで繋がっていてそれに気づけたときに少し嬉しかった。
最後の2つが特に好き。
またゆっくり読み返したい一冊。
H27.9.20~9.23読了。
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小さな心遣いや優しさが、人の心を動かして幸せに導く。「アイミタガイ」=「相身互い」。最近はあまり聞くことのない言葉だが、もともとは同じ境遇の者同士が助け合うという意味で、「武士は相身互い」などの使い方をするそうだ。
本作品のストーリーだと意味は違ってくるものの、似たような意味の「情けは人のためならず」のほうが近い。どちらにしても、現代社会の稀薄な人間関係にストレスがたまる一方の私たちに、一服の清涼剤になる物語である。
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最高に良かったです!
もうね、大好きです。こういうお話。
登場人物がちょこっとリンクしてるんですが、
それも違和感なくて、見つけるのも楽しかったです。
#定刻の王
毎日通勤する電車で、同じ時間に乗り合わせる男性が妙に気になるサラリーマン・小山。
誰かにぶつかられても、つい「すいません」と言ってしまう小市民。
そんな彼が、ほんの少しの勇気を出したら…。
これすごくわかる~。私もつい「ごめんなさい」って言っちゃう。
で、「あれ、今のって私?…。まぁ、いいか。」となる。
はい!小市民です。(笑)
でも、どうして通勤電車って同じ場所に乗っちゃうんでしょうね?
#幸福の実
ピアニストになる夢を、戦争によってあきらめた老婦人・こみち。
戦時中、予科練習生を送る演奏をしたことが、
心ならずも、戦場に送り出すことに加担したように思えて、ピアノを弾くことをやめた。
そして今、68年ぶりにピアノを弾く…。
こみちさんの凛とした姿と生き様が、もの悲しくも美しい。
#夏の終わり
ある日突然、娘に先立たれた両親の、静かで深い悲しみに、涙があふれました。
亡き娘が、親の愛情を受けられない子供達の暮す施設に送り続けたもの。
娘の足跡をたどり、遺志を継ごうとする父と母…。
”逆縁”って、哀しいですよね…。
私は幼い時からひ弱で、親に心配ばかりかけていたので、
せめて逆縁という親不孝だけはしたくないと願っていて…。
ありがたいことに、老いた親をみる年齢になれた今、
今度はいつか訪れるその日が、とても怖くて…。
それは想像するのもつらいことだけど、
”送れる”ということに感謝しようと、自分に言い聞かせながら読みました。
#ハートブレイク・ライダー
絶対受かるはずだった私立中学に、塾仲間でひとり落ちてしまった敦俊。
やけになって自転車を飛ばしすぎて、ひったくりの犯人と衝突してしまう。
その被害者のおばさんと出会ったことで…。
これも本当に良かった!作品中一番好きなお話です。
私もこのおばちゃんに、もっと昔に出会いたかったなぁなんて…。
#蔓草
父親が外に女性を作ったことで、母に連れられ家を出た梓。
祖母が暮す思い出の家で、腹違いの弟・圭吾とはちあわせしてしまう。
そこには祖父母の願いがあった。
”アイミタガイ”の意味がじんわりとしみてきます。
きっとこの先、何度も読みたくなる、
大切な一冊になりました。
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お友達のレビューを見て、手にした一冊。
色々考えさせられたり…
心にしみて…
素敵な本と出合えました。
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長い春になりそうだったカップルが決断するまでの物語・・・って、違う!
現代を舞台に人情話を書くのは、かなり難しいと思うのだが、中條ていさんは、こういうのうまいなぁ。
それと、略奪愛がテーマの小説は数あれど、自分の息子が略奪愛の当事者になった祖母の孫への思いというのは、これまで考えたこともなく、胸をつかれた。略奪愛の後にも、毎日の生活がやってくる。
「人生の中で当たり前のように拾い集めている一粒一粒の幸せが、こんなふうに偶然をよそおい、人を介してもたらされていたことを深く考えもしなかったが、今の自分には、はっきりとそれが感じられる。人は、無関係だと思っている見知らぬ多くの人とのつながりの中に行き、生かされているのだと。(150頁より)」
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5つの短編の中に、それぞれ色んな立場の登場人物がいて、たとえその人たちが自分とは懸け離れた立場や考え方であっても、不思議とそれぞれの想いは理解できて共感してしまう。普段、自分が見過ごしている〝想い”がそこにあった。『ハートブレイク・ライダー』で、中学受験に失敗した男の子にかける「ここで転げ方覚えやなあかん」という言葉が男の子にとって何よりだったと思う。5話とも全部良いお話だった。
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何度も泣かされた短編集。
各短編の隠された繋がりを見つけて温かい気持ちになる。
様々な理由で一歩を踏み出せず立ち止まる主人公達。
周りの人達との繋がりや奇跡により最後はみんなが笑顔になる!
アイミタガイ…初めて知ったこの言葉は日本らしい素敵な意味を持ち、物語を明るく照らす。
特に「幸福の実」の90歳のピアニストこみちさん!
品があってしゃんとしていて、でもお茶目な面もある素敵な女性。
こみちさんの物語が一番泣けた。
幸せは日々の果実…日々の苦労や努力が養分となり、こぼした涙で実は熟す。
背中を優しく押してくれる物語だった。
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初作家さん。
どの話もじんわりと胸にくる。
ほっこりとはまた違う、少し切ない、胸を少し締め付けるような「じんわり」だった。
娘を亡くしたご夫婦の話とヘルパーさんの話がとても良かった。
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2018.2.7
初めての作家さんやったけど、この感じ好きやなあ。さくさく一気読み。短編のようで実はつながってて。
『定刻の王』
毎日電車通勤してると、なんとなく覚える人が出てくるの分かる!おんなじ時間にみんな働きに出てるんやなあって。どこで何の仕事をしてるか勝手に想像してみたりして。
『ハートブレイク・ライダー』
中学受験って、それまで必死にやってきた小学生からするととても大きなことなんやろうな。朝早くとか遅くにでも、塾の鞄を背負った子供たちをよく見かける。ああ、なんて熾烈な闘いなんやろう。親も一緒に成長する機会なんやろうな。ここで転け方覚えなあかん、っていうおばさんのセリフが 耳に残った。
全体的にハートウォーミング。登場人物たちの名前が印象的。
アイミタガイ=相身互い、が、じわじわくる。
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心温まる短編集。
読んでいて優しい気持ちになれる。
それぞれのお話が少しずつリンクしているのも嬉しい。
人と人との繋がりと、日常の描写。
90歳のピアニストのこみちさんの話が一番心に残った。
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2018/4/9
相身互い。
短編集かとおもいきや、長編小説。
心洗われた。
毎日の通勤電車で会う人との妙な空気。分かるなぁ。
定刻の王/幸福の実/夏の終わり/ハートブレイク•ライダー/蔓草
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何か気を抜いたら、
知らずに泣いちゃいそうな良い話が、
ずーっと繋がっていた。
どれがいいとかじゃなく、皆いい。
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黒木華さん主演で映画化されるとのことで、偶々その予告編を目にしたご縁で、原作の本書を手に取りました。
こちらは五話の短編が収録されておりまして、一見それぞれ独立した話かと思いきや、二話目、三話目と読み進めていくと、実はそれぞれがちょっとずつリンクし合っていることに気付きます。
正直、ちょっと展開が地味だなー・・と思って読んだ第一話「定刻の王」が、第三話「夏の終わり」で思わぬ繋がりを見せてきて、これには心震えちゃいました。
なので、もし一話目だけ読んで“なんかイマイチかも・・・?”と、思いそうになったあなた!(←誰?)“とりま、三話目まで読んでみて!”と、言いたいですw。
個人的に好きだったのは、娘さんを亡くしてしまった夫婦と生前に彼女が関わっていた児童施設との縁を描いた前出の第三話「夏の終わり」と、塾の仲間の中で自分だけ中学受験に失敗してしまった男の子を描いた第四話「ハートブレイク・ライダー」ですね。
各話に登場するキャラが、別の話で思わぬ関わり方を見せてくるのも面白くて、それを見つける楽しさも味わえます。
で、タイトルにもなっている「相見互い」というのが、本書の根底にあるテーマともいえる訳でして。
それは、第五話「蔓草」に登場するおばあちゃんの
「・・知らないだけで、いろんな助け合いや思いが巡って、きっと自分のところにも届いている・・」
という台詞にもあるように、人と人とのちょっとした出会いが知らず知らず誰かに影響を与えているかもしれない・・そんな素敵な繋がりが描かれた、読んだ後は優しい気持ちになれる一冊でございます。
何となくですが、小野寺史宜さんの『奇跡集』を彷彿とさせるかも・・と思いました(私見)。
因みに、映画は11月に公開予定とのこと。
内容は映画版にアレンジされている印象ですが、黒木華さんが主題歌も歌われていることもあって、こちらはこちらで素敵な仕上がりになっていそうですね~。
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感想
思いやりはどこかで繋がっている。自分の知らないところで助けてくれる人がいる。そんな人に目を向けられない。だから心の中でありがとう。