日本精神分析
著者 柄谷行人
「日本精神分析」というエッセイは、日本の文化に関する考察である。私はいつも、日本人の経験を、自民族中心主義に陥ることなく、普遍的に意味をもつようなかたちで提示したいと思っ...
日本精神分析
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商品説明
「日本精神分析」というエッセイは、日本の文化に関する考察である。私はいつも、日本人の経験を、自民族中心主義に陥ることなく、普遍的に意味をもつようなかたちで提示したいと思っていた。しかし、ある意味で、本書のエッセイはすべて、そのような姿勢で書かれている、といえる。ゆえに、本のタイトルを「日本精神分析」としたのである。――〈「学術文庫版へのあとがき」より〉 (講談社学術文庫)
目次
- 第一章 言語と国家
- 第二章 日本精神分析──芥川龍之介「神神の微笑」
- 第三章 入れ札と籤引き──菊池寛「入れ札」
- 第四章 市民通貨の小さな王国──谷崎潤一郎「小さな王国」
- あとがき
- 学術文庫版へのあとがき
- 初出一覧
- 付 録
- 神神の微笑
- 入れ札
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日本文化、日本国家というものを近代小説をもとに再考した画期的な一冊です!
2020/03/01 11:45
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、日本文化、日本という国家について考察した貴重な一冊です。同書では、戦後、近代国家として再出発し、資本・国家・ネーションの三位一体が支えている日本という国を、再度、検証したもので、特に、我が国の代表的な小説家である芥川龍之介、菊池寛、谷崎潤一郎の短編に描かれた日本の姿をもとに、それを読み解いていきます。内容構成も、「第1章 言語と国家」、「第2章 日本精神分析――芥川龍之介『神神の微笑』」、「第3章 入れ札と籤引き――菊池寛『入れ札』」、「第4章 市民通貨の小さな王国――谷崎潤一郎『小さな王国』」ととても興味深いものとなっています。