紙の本
みんなどんなふうにくらしているんだろう。
2008/06/22 17:16
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オクヤマメグミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
27人のはたらく女の子たちの報告書、とある。
私も同じ働く女性として他の女の子の動向はとっても気になるのだ。
どんな仕事をして、どんな人と付き合って、どんな暮らしをしているのか?
本書は著者が27人の女の子に直接会ってインタビューし、その内容をまとめた『リアルな』リポートだ。
小説同様、独特な空気感が流れている。
まるでカフェで向かい合っているような肩の力を抜いたお喋り感がいい。
初対面でこんなに色々聞き出せたのは、著者の親しみやすさのせいだろうか?
女の子同士のお喋りが延々と続く…そんな感じ。
同時収録の『毎日、寄り道』も短いながら女の子の暮らしが濃縮されたショートストーリーの連作。
テレビのミニ番組みたいで楽しかった。
その後の追跡も嬉しいオマケ。
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27人の働く女性にインタビューをしたものです。色んな働き方、色んな考え方、色んな恋愛や趣味などなどなど、とーっても面白かったです。一つ、ギョッとするくらい衝撃的な言葉に遭遇。いつの間にか忘れてる気持ちでした。この本に出会えてよかった!後半はあるOLを主人公にした小説になってて、これも面白かったです。この本とは関係ないですが、映画にもなった『きょうのできごと』の作者もこの人だということが作者紹介で判明。前にも一冊読んでたのに知らなかった〜!
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27人の働きガールと柴崎さんの対談、4人のOLさんを軸にしたたわいもない日常を描いた8つくらいの短編が収められた1冊。対談の方は楽しく読めました。世の中、たくさんの働き方、生き方があるもので。読書の醍醐味は自分では知り得ない、体験できない事象に触れられること。この対談がまさにそうで、同じ働き女子として興味深いものがありました。この手のモノを読むといつも思うのですが、女性が働くことがなんだか特別視されてるかのような、働く20&30代の女性をクローズアップした類の書籍や雑誌が結構多くあることに疑問を覚えます。そういった意味ではやや新鮮味に欠けますがHanakoの連載を書籍化したものと考えればターゲットも明確な自然なものかとも思ったり。それを手にとる自分も、自分の知らない生き方や仕事する女性の生活に触れてみたくてたまらないのだなぁと気付かされたり。逆の発想で、20&30代男性の対談も読んでみたいです。
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この本には二通りの読み方があるように思う。
本の構成としてインタビューを元に綴ったものと、そこから膨らませた物語の部分があるのだが、そのことを言っているのではなく、インタビューを受けている「普通の」(但し、柴崎友香が言うように普通の中にこそ、それはそれは面白いエピソードが埋もれているのだけれど)人々の語る話に視線を向けるのか、あるいは、柴崎友香がインタビューの中で何を感じているのかに視線を向けるのか、という二通りである。
掲載された雑誌がハナコ・ウエストということもあってだろうけれど、柴崎さんは彼女自身の持つ素の普通面白パワー全開という訳にはいかなかったのかも知れないけれど、柴崎友香ファンの身としては、インタビューされている女性の話(それはそれでとても面白いのではあるけれど、どこか覗き見趣味的な諧謔性を感じずにはいられないのも事実)よりも、柴崎友香がその話を聞いて述べる少しとぼけた感じのする語り口の方が、やはり面白い。
後半に掲載されている物語たちは、柴崎友香色に染まってはいるものの、何とかエピソードを救ってあげたいという気持ちの方が勝っていて、彼女の、言葉を紡ぎ出す力を信じるモノとしては、もっと無の状態の彼女の内から浮かび上がってきた言葉を目にしたいという気にもさせられる。
ひょっとして前半のインタビューが無くて、一つ一つの話の間のリンクがもっと時間軸の中で繋がっていたら、また違う印象なのかも知れないとは思うけれど、雑誌を出版した方としては形に残すことに拘ったんだろうな、とも思う。でも、そもそもこの企画、柴崎友香に何か刺激を与えて出て来るものを見てやろうという意図があったのではないのかなあ。それを信じて本にすればよかったんじゃないのかな。
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なんかすごく好きな本なんだ
miccaの絵も素敵で
内容も共感できたり参考になったり
とりあえずあたしのツボな本なんです。
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へこんでた時に読んだから、
少し元気になったかな。
そういうときに読むといいかも。
小説的にいいとは、あんまり思えなかった。
絵が素敵です。
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2009.04.03. これおもしろいです、興味深いです、ふつうの女の子たち。ふつうの働く女の子(23〜35歳くらい?)柴崎さんがインタビューして、うまいことまとめてあります。こういう子が、世の中にはたくさんいて、ふつうの女の子の話が、物語よりおもしろかったりすんだよなー。後半は、やっぱり大阪で働く女の子の小説です。行ったことあるような地名が出てくるのもうれし。
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働く女子は、働いて働いて働いて働いて働いて、恋して、働いて働いて働いて働いて働いて、そして、恋をしているんだな。
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「女の子」という生き物をここまで掘り下げてる作家は他にいないんじゃなかろうか。出てくる人たちみんなキュートで、女の子っていいなぁとしみじみ思った。女子って複雑で不可解。でも優しくて愛がある。
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☆十人十色の生き方☆
著者が27人のはたらく女の子に、仕事や恋愛事情、今までの人生、その人の考え方などを中心にインタビューをして、まとめたもの。
もうすぐ社会人となる私にとって、どの人の生き方もカッコいいなと思ったし、自分もこれから大変なことも沢山あるだろうけどそれも面白いかもと感じた。
また、みんな、今までと全然違う道に行くことになるキッカケはほんのふとしたことで、そう考えると、なんだか毎日がドラマチックだなぁと思った^^
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2,30代の女性のインタビュー&OLの日常短編集。
短編よりもインタビューに出てきた人達の方が現実離れしてる気がする。
とってもフツーで、でもちょっとした出来事もある短編に好感が持てた。
もしかして自分にもありうるかもと思いながら読むと
ルーティンなOL生活も悪くないかも、と思える…?
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20代〜30代前半の働く女性のリアルライフ・インタビュー。
本当にいろんな働くカタチ、恋愛のカタチがあるんだなぁ、と…。
人生経験のサンプルを少しストックできた。
こういうもの、もっと読みたい。
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「働くとは何か」とまとめるのではなく、働いている女の人複数に話を聞いて、そのまま載せているので、それほど著者の価値観が感じられず読みやすかった。共感する人もいればそうでない人もいて、色々な人の風景を垣間見れるのが面白い。
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作家の柴崎さんが働く女子27人に色々な話を聞いて
その話が各人ごとにまとめられているインタビュー集。
さまざまな分野の20代の女性たちの仕事や恋愛の話が
まとめてある。平凡な人もいれば、積極的で人生前向きって
感じの人もいて面白い。今30代だけど、20代の頃の自由で
なんだって出来るって感じの気持ちを思い出して懐かしかった。
もちろん今からだってなんだって出来るだろうけど、
やっぱり20代っていうのは特別だったなぁって思う。
今20代の人が読んでも、もう30代の人が読んでも色々な意味で
楽しめるかな。
後半に毎日、寄り道っていう普通のOLの何気ない日常の
お話がのっていて、それがまた良かった。仕事帰りに大学の
友達と飲んだり食べたり、仕事仲間とランチしたり
そんなささやかな楽しみが凝縮されて書いてあって読み心地が
とても良かった。何か美味しいものを食べに行きたくなる。
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巷の働く女子は…仕事、恋愛、将来のこと、みんなどう考えて日々過ごしてるのだろう。作家の著者が、いろんな職業の女のコにインタビューした内容をまとめたエッセイ。
4年くらい前に出版されたものだけど、同世代のリアルな声を知ることができる。ほんとに世の中にはひとりひとり、全然違う人生がある。そんなことを再認識した本でした。