大切に読んでいます
2015/09/18 11:12
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投稿者:あおい - この投稿者のレビュー一覧を見る
トレッキングにちゃらちゃら連れ立って出かけていた御岳山は信仰深き山だった!!反省と自戒を込め読みました。同作家の「あやしうらめしあらかなし」とも同じ題材ですので同じ世界が楽しめます。シリーズ化されるといいな
『あやしうらめし』の続編のようなもの
2018/01/02 11:56
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投稿者:なびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
奥多摩の御岳山を舞台にした恐ろしく、哀しい短編をまとめたもの。
『あやしうらめし あなかなし』の最後の物語の流れを引き継いでいる。
御岳山は最近トレッキングで人気の山で、何度か山登りをしたが
神域ということもあり、少し奥に入ると大きな蛇に遭遇したり、
天気の悪い日には不思議な雰囲気を持つ山だと常々感じていた。
この本を読むと、今までのような気軽にな気持ちでトレッキングに
行けなくなるかも知れませんが、行ったことのある人にはかなり
楽しめる内容になっています。
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昔よく読んだ(鉄道員・見知らぬ妻へ・ラブレター
・角筈にて など)浅田次郎氏の最新?の小説。
多分、自身の少年だったころに聞いた
奥多摩の御嶽山にある神社・山岳信仰関連の話・
日本の昔話・山岳信仰の話・神話などが
いろいろつまっている内容。
ただ、昔読んだ同氏とはすこし感覚がちがうような
気がします。
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御嶽山に暮らす神官の一族。その親族である主人公が体験、若しくは伯母から聞かされた話で綴られる短編集。
神官の家の独自のしきたり等が興味深いです。
ーー日本古来の神は超然としており、ひたすら畏怖すべき存在である・・。
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怪談めいたということだったけど
怖いことはなく、
胸の奥が深とするようなお話
深い山の匂いや空、草、木々の色が
文字を追うごとに漂うよう
明治の日本と、戦後の日本の空気感
人にとって一番こわいものはなんだろう
死んだ人の霊よりも、神々なのかも
懐かしいようで、切なく美しく悲しい
いい時間をもらいました
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2014/12/08-12/15
神坐す山における不可思議な出来事を幼い子の目を通して語る、なんとも物悲しい語り。
祖母の読み聞かせの声が今も耳に蘇る。
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神話がまだヒトの生活の中で実体を持ってるようなものものしくてちょっと不気味で清浄な時代の話
襖一枚隔てたような距離感で語られるひんやり澄んだ文体が一定の層には刺さりそう 雷についてのくだりに浅田節が効いてた
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代々神官を務める一族の男が少年時代に祖父の家に泊まったときにきいた不思議なお話をつづった物語
怖さの中に優しさがあり、切なくなります。
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「神上りましし伯父」連作の背景と雰囲気が良く伝わる。背筋が伸びる。「兵隊宿」怪談落ちのみに留まらず、とても悲しい。「天狗の嫁」父親も台風も実体験?「聖」一途さを表現させると右に出る人はいない。「見知らぬ少年」夏休みの子供たちの様子が、どこか懐かしい。「宵宮の客」男のどうしようもなさが、悲しい。「天井裏の春子」普通の狐憑きとは同じようにいかないあたりが、なんともリアル。作者の実体験がモデルになっているとは知らずに読みましたが、そう聞いて納得。御嶽山に行ってみたくなりました。
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不思議な、敬虔なお話の短編集でした。懐かしい気持ちにさせられました。忘れかけていたものを思い出させてもらったような気がします。ちとせ伯母さんが子ども達にお話しを語って聞かせるように、昔は語り継がれたお話を子どもたちに聞かせていましたよね。私も母からムジナの話、お狐様の話を聞かされました。そして、今よりもう少し神様(自然の不思議)を敬う生活が、暮らしに根付いていたように思います。静かで、凛とした読後感です。
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御嶽山に行って鈴木の御師の家を探してみたくなった。面白かった。著者の実体験なのか、取材の賜物なのか?
追記: 実際浅田次郎が幼少時に聞いた話で、舞台になる宿坊は御岳の山香荘だという事がわかった。母親の也子氏も実名で登場してる。神が渡る大広間、一度行ってみたい。
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一気に読んでしまった。
浅田氏は本当に文章がうまい。
神います山、御嶽山の御師様の流れをくむ家族『すずき』の主人公が叔母から聞く不思議な夜の物語。
霧がかかったような、、
御嶽山は現実世界と神の世界の境目みたいなものだったんだろうな、、と想像できる。
兵隊宿のはなしが最も切なかった
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あやしうらめし~を読んでから数年、浅田氏の御岳山モノを心待にしていました!今回は全編浅田氏のお母様の実家であり御岳山で神官をされているお家が舞台!本当に読みたかった!そしてやはり、面白かった!神道などに興味のある自分にとって、勉強になったこともいくつかありました。
怪談としては怖いものではありませんが、優しく温かったり、切なく悲しかったり、またどこか懐かしい雰囲気もあり、文章もさすが読みやすくあっという間に読み終えてしまいました。
いったいどこからどこまで本当の話なのか…!またこのような御岳山シリーズを書いていただきたいです。
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奥多摩の御嶽山で神社の神官をしていた叔父と暮らした、子供時代の体験を綴った七話からなる短編集。売れっ子作家らしく、冒頭の短編から読者をぐんぐんと物語の世界に引き込んでいく。まだ、狐憑きなどが当たり前に信じられていた時代に育った少年の奇妙な体験が語られていく。どことなく心にとどまる短編集。
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読み終わった後の余韻と言うのだろうか…なんとも言えず切なく胸のうちがざわざわと騒ぐ物語です
浅田さんの作品はこの余韻がとても強い気がします