功名が辻(三)
著者 司馬遼太郎
絢爛たる栄華を誇った豊臣秀吉の天下がかたむきはじめた。かれに老耄の翳がさし、跡継ぎの秀頼はなお幼年の域を出ない。諸大名を掌握し、じりじりと擡頭してくる徳川家康に対して、秀...
功名が辻(三)
商品説明
絢爛たる栄華を誇った豊臣秀吉の天下がかたむきはじめた。かれに老耄の翳がさし、跡継ぎの秀頼はなお幼年の域を出ない。諸大名を掌握し、じりじりと擡頭してくる徳川家康に対して、秀吉は防戦にまわった。かれが死をむかえれば大波瀾はまぬがれぬであろう……。伊右衛門・千代の夫婦は二人して将来への道を必死に探し求める。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
男と女夫と妻
2006/01/04 11:30
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る
秀吉亡き後、天下の行く末をきめる戦いである関ヶ原がおこったとき、千代は夫である一豊に知恵を託し、その知恵によって一豊は土佐一国の主になることができた。一豊はある意味で千代のつくった作品で、一豊もまた、その千代の言いつけをよく守り、よい作品であり続けた。千代の才ももちろんだが、お互いにお互いの長所をかみ合わせて戦国を生き抜いていったのだろうなという雰囲気が滲み出ている。
関ヶ原戦争を前にして
2015/08/25 13:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝鮮出兵の混乱の中、太閤秀吉は世を去った。次の天下人を巡って陰謀が渦巻く中、一豊と千代の夫妻は生き残る術を探る。
僅か6万石の小大名である山内家すら、時代の荒波は避け得なかった。しかし、このピンチは大きなチャンスでもある。事なかれ主義に徹する者も少なくなかった中、巧みに前途を切り開いた夫妻の姿からは見習うことも多いだろう。
これを内助の功と言うのでしょうか
2006/08/28 23:15
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
第3巻は、秀吉の朝鮮出兵の頃から晩年、そして死、家康の台頭と続きます。
こうやって読み進めてくると山内一豊という人は、安土桃山時代の主要人物とは言い難いところがあるのがわかってきます。
司馬遼太郎の語り口も、ついつい歴史の表舞台である秀吉や家康の言動を中心に進んでいきがちなところからもわかります。
しばしば出てくる「幸運な人」「律儀な人」という評価のみが自他共に認める山内一豊なのでしょう。
それでも歴史に名を残したのですから、大した人には違いない。それを支えて、と言うよりも作り上げていったのが千代である、ということも読んでいるうちにわかってきます。内助の功という言い方もできますが、それよりも結婚した時の誓いを忘れずに夫婦二人で各々の分限をわきまえて生きていくと、このような結果になるのだということを教えてくれているようです。
だからこそ、21世紀の大河ドラマの原作にもなったのでしょう。30年、40年前の大河ドラマでは考えられない女性の活躍が描かれているわけですから。
徳川家康
2025/02/26 21:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
豊臣秀吉は歳を取り、陰りが見え始めた。跡継ぎの我が子・秀頼はまだ幼い。そんな中徳川家康が台頭し始める。一豊と千代が乱世を生き抜くために取る道は。