商品説明
旧友からのメールをきっかけに、一介の学生に過ぎないムーディは謎めいた事件に巻き込まれる。友人は目前で射殺され、何者かに追われた彼は欧州議会で働く元恋人に助けを求めた。ブリュッセルからパリ、オランダから厳寒のスウェーデンへと続く必死の逃避行の果てに待つものは? 北欧発、国際スパイ小説の新風
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
異色のスパイ小説
2015/08/20 22:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は、スウェーデン人が主役で物語が進行する。
冷戦の傷跡、負の遺産、忘れ形見、言い方はなんでも良い。
冷戦を見事に泳ぎ切ったスパイが、その後の世界で自分の娘に何が出来るか。
彼は、娘に正体を明かさず、手ひどく罵られ、そして影のように消えてゆく。
舞台も冷戦期のレバノン、EU統合後のベルギー、ブリュッセル。そして、フランス、花の都パリ。
EU成立により、欧州州は移動しやすくなった。
それを実感すると共に、主人公を追跡する「英語圏の諜報機関」が新たな問題にぶち当たるのは、ある種の喜劇を感じました。