電子書籍
言葉と体験
2021/07/01 01:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Cogwheel - この投稿者のレビュー一覧を見る
「魔女」1巻・2巻共に購入したが、2巻の「PETRA GENITALIX」が特に気に入った。
言葉だけでは捉えきれない世界との繋がりを描いた物語。山での暮らしの描写、アリシアとミラの関係性がとても良い。
情報の溢れる現代、ついつい言葉だけで知った気になってしまいがちな私達に、その身体でもって体験していくことの大切さを思い出させてくれる話だった。
体験や行いを大切にしているミラだが、家に大きな本棚があることからも決して言葉を軽んじているわけではないことも好ましい。
ふとした時に読み返したくなる作品だ。
ところで「PETRA GENITALIX」登場人物の一人のハンナおばあさんが絵本作家ターシャ・テューダーさんそっくりなのだが、モデルにしたのだろうか?気付いたときあまりに似ていてちょっと笑ってしまった。
電子書籍
魔女の物語
2018/08/11 21:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かんけつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙から来た石にカンブリア大爆発に、世界を構成するうた。なんとも魅力的な絵で語られる不思議な魔女と世界。
紙の本
言葉ではないと言いながら
2017/12/12 17:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M77 - この投稿者のレビュー一覧を見る
絵は物凄いイメージの奔流で、こちらの感覚まで開いていくようなのに、オチの言葉でガッカリさせられる。無理して言葉で締めなくてもいいのにな。
投稿元:
レビューを見る
・「ねえ、ミラ。どうして本を読んではいけないの?」アリシア ・「あんたには経験が足りないからよ。“体験”と“言葉”は同じ量づつないと、心のバランスがとれないのよ。」ミラ
投稿元:
レビューを見る
全身の細胞に語りかけられているようなお話です。「じぶん自身のからだで、世界を確かめること」...私にはできるでしょうか。目が曇っている私に。
投稿元:
レビューを見る
五十嵐さんの画力がメキメキと上がりまくって、テーマも、ついに日本から飛び越えた「魔女」。
脳みそを拝見したくなる漫画家ですね。
投稿元:
レビューを見る
一巻に画像が付いてなかったので(なんでだ!)二巻にした。
魔女に纏わるお話ばかりを、いくつかまとめた短編集。すさまじく面白い。これ以前の作品、『はなしっぱなし』などでも、作者の切れるような感性は発揮されていたのだが、加えて今回はストーリーテリングに力が注がれているため、読みごたえも増し、なにより万人にお勧めしやすくなった。てことで、まあ読め!
投稿元:
レビューを見る
今の時代のカウンターとして成立するものは何か。ニュートン力学以降の科学合理主義の先端たる現代社会に対するカウンターとして対置するものは何か。五十嵐大介は科学合理主義を光と喩える。キリスト教の神を光と、言語を光と、ロケットを光と、欺瞞を光と、社会を光と喩える。そして闇を対置させる。有限より無限を、キリスト教より異教を、真実より秘密を、男より女を。
東洋と西洋が交わるところ、数千年の歴史の中で都市の地下に封じ込められた異教の神が、象徴の中に生き続け、捨てられた女の恨みを通じて現代の覚醒しようとする力。ジャングルの精霊のビジョンはパブロ・アマリンゴのドローイングの如くアヤワスカのビジョンが用いられる。世界の多重な細部まで描写しようとすることで伝えようとする、世界の持つ超自然的な力。自然の持つ本来の姿に気づけたものだけが持ちえる生命力。人間の本来性に光りを当てれば、こちらの方が本来の姿だと、このこの作品は主張する。しかしこれは現代ではすでにオカルティズムの領域に属するのだろう。人間の闇に光を当てる事で、ギリギリの真理に辿り着こうという試み。かつて魔女の弟子であった神父が、転向した理由について説明して言う科白、「神は・・・確かに存在するからです。」。
光は無限に生成され、文明は世界中を覆い尽くし、果てしない未来へ向か行く中で、闇の中から未だ生まれ得ぬものを待ちわびながら、光の中へ踊り出たいと思っている魂。そしてその先に世界と一体となる事で超克するまでをこの作品では伝えようとする。
インターネットによって巨大な闇が文明にも生まれたこの現代で、この漫画は科学主義とオカルティズムの天秤を、オカルティズム側に傾けようとしているのだ。
投稿元:
レビューを見る
私が尊敬している五十嵐さんの短編集です。(1.2巻完結)
作者独特のタッチが空気をも表現していて、とにかく圧倒されます。
・・・でも好き嫌いはあると思います。あはは。
投稿元:
レビューを見る
2巻目は、1巻目に比べるとちょっと長い話が入っています。
ながくなると、わけわからなくなるかなぁと思っていましたが、雰囲気そのまま、きれいにまとまっていました。
現実とあちら側が、境界線なくまじりあった不思議な感じは、おもしろいです。
これから、追いかけてみたいマンガ家です。
これって、「COMIC IS DEAD」の収穫です。
投稿元:
レビューを見る
第1集と同じくとても怖い展開ながら、とっても納得のいくストーリー。
第2集は主人公の年齢が低めで少女達がかわいい。
そして、見開き絵などはイメージの渦です!きもちいい。
投稿元:
レビューを見る
世界観がすごすぎる作品集第2巻。壮大な世界観と荘厳な情景描写が美しい。自分の語彙では「ものすごい」としか表現できない…。続刊を期待せざるを得ない、素晴らしい作品。
投稿元:
レビューを見る
世界観 メッセージともによかった
「PETRA GENITALIX」 「うたぬすびと」
どちらも好きだったけど
うたぬすびとの孤独感は
共感するところもあり 心に残っている
投稿元:
レビューを見る
こんな風に画がかけたらどんなにいいだろう。
羊の脳みそを食べているコマがすき。
アニミズムとニューエイジ思想と女と人間のいやらしさが
つまった作品。
投稿元:
レビューを見る
こちら、第2集なんですが、私は1よりこちらが好き。
「PETRA GENITALIX」が特によかった。
自然に絡んでいる話の方がおもしろいなーと思っていましたが、
更に、生活に関係のある自然が好きなんやと気づきました。
きれいで聡明な女性とかわいい女の子という組み合わせ。
私の中で、まさに「魔女修行」なシチュエーションでした。
全部の話の中で、一番分かりやすい話だったかなと思います。
「成長譚」にしてあるので、とても読みやすかった。
もう一作「うたぬすびと」も良かったです。
主人公のひなたは、ずっと「閉じている」状態だったのですが、
(恐らく、世界に対しての感覚が。)
あるきっかけで、「開いていく」描写があって。
その数ページがとてもきれいで気持ちがよかった。好きです。
今書いていて気づいたけれど、素敵な言葉も2の方が多い気がする。
どちらの話もよく会話しているから。