溺愛コンチェルト

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：Nonn　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

どちらも自分の基準で日々を見、広がってしまった心の距離。別れてお互いに相手を思い、偶然の再開に相手を手中に招き愛を告げる。
ロマンスです♪

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：ないし　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

年若い身寄りのない女の子が、セレブの年上男性に見初められて結婚。すれ違いの末に破天荒な夫の弟と心通わせて…と書くと、ありがちなハーレクインロマンスのようですが、そうではないです。
年上男性にありがちな「俺様」や「強引さ」は全くなく、年上と立場がある故の慎重さで、真綿で包むようにヒロインを想って行きます。
また、弟にしても、自由人な芸術家という体で、本当は家族思いで柔らかな人。

人々の想いが丁寧に繊細に描かれて、どうにもならない気持ちのこじれが、じれったくもなります。

決して派手ではなく、お互いの心の中で起こり、心の中で処理されてしまう流れも多いですが、エロで誤魔化す強引さではなく、しっかりした心理描写を読みたい方にはおすすめです。

エロ成分は少ないです。

また、表紙絵はかなりアンバランスで、文章の繊細な表現とは全く合っていません。
挿し絵はないので、存分に美男な兄弟を妄想できます。

個人的には、「三角関係」というキーワードでたどり着いたわりには、「ゆらぎ」の部分が少なすぎて、もう少しそういうところがあった方が楽しめたという感想です。