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友達にかりました!
面白かったです。
いつものっているわけではないですがタクシー好きなので興味があったのと、
いろいろ疑問が解決されました!
1つは、都心から自宅までタクシーをつかうと
おつりをおまけしてくれたり
なかには高速代までだしてくれたりする運転手さんがいるので
不思議だったんですが(こちらとしては遠いところごめんなさい、という気分なので)
1万円をこえるロング、は運転手さんにとってすごく嬉しいことのようです!
6割くらいが手元に残る運転手さんにとっては
15000円で9000・・うーんたしかに。
ほかにもタクシー運転手さんの裏側がわかってとてもおもしろいし、
この社長の奮闘振りに頭が下がります。
Aug,2008
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MBAホルダーで、マッキンゼーで経験を積んでから満を持して日本交通の社長業に就いたあと、2008年1月の1カ月間、現場で活躍する記録本。
単純に読んでも、川鍋氏が机上という意味での知識重視でなく、現場でもすぐに上位の活躍ができるポテンシャルの高さに驚かされました。
タクシー業界最大手の日本交通の宣伝が鬱陶しい宣伝になりすぎない程度に良いバランスになっているなぁと。
現場の事を知り、それを元として大きな戦略を立てられる。凄い。
社長業を1ヶ月間ほとんどストップしているということは、その間の本来の業務を支えている人がいるわけで。
ある程度の安心感があるからこそこういう勝負に出られて、今後の発展につながるのかなと。
というわけで、この本はたぶん起承転結で言うと起と承の間くらいの位置づけ。
今後の日本交通が面白そうだ、と思えました。
MBAな事については昨今の勉強本ブームの中で関連書籍があるわけで、ここではメインにはしていません。
一ドライバーの成長ものとしてだとか、経営者の現場の観察記録として読んだり。
ところで... わたしタクシーでチップを支払った記憶がないのですが。
交通網が発達している東京でタクシーを使う方というのは、もしかしてものすごく勝ち組、ということでしょうか。
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さてさて、気分転換に本を一冊読みました。
タクシー王子という事で
タクシーの会社の社長の何代目かが書いてる本かー
と思って、読んでいたら。
この人履歴がすごいですね。
大学まではずっと慶應で、MBAはケロッグ、その後は
マッキンゼーに入社とピカピカの経歴ですね。
そんな方が親から継いだタクシーの会社で
一月タクシードライバーになります。と
宣言をし、それを実際に実行するところが
書かれています。
・道に不案内
この方はタクシーの運転をする上で道に不案内なのですが
とか言っていたらしいのですが
それって言い方次第なのかなぁと思いました。
感じの悪いドライバーだったら、間違いなくその場で
降りちゃうだろうし、そうじゃなかったら
道を教えようかなって思うと思います。
・感じが良さそうな人
文章から感じただけなのですが
感じが良さそうな人ですね。
楽観的というか、すごく共感できる部分もあります。
・問題意識
この方は社長だから、現場を見てどのように変えるべきかと
見えていたと思います。
それを、個人でもできるようになると
素晴らしいですよね。
経営者視点。欲しいものです。
読み物として面白かったので
良かったですね。
日本交通のタクシーを選んで乗るようになってしまうかもしれないです。
その効果とかを考えたらこの本を出した事って
ものすごいPRになっているんじゃないかなーと思います。
カンブリア宮殿にも出ていたみたいですしね。
って本当はこれが意図だったりして。。。
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日本交通の社長でありながら、タクシー運転手実体験。
やれそうでやれない。
誠心誠意、現場にぶつかって経営に必要なものをつかみとろうとしている。
今度からタクシーの運転手にはあまりつっけんどんにしないようにしようと感じる。
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3か月前くらいに読了
p135
マッキンゼー時代に習った一番重要な教えの一つに「ファクトベース」ということがある。「ファクト」とは「事実」のこと。経験からくる思い込みや机上の空論でなく、現場で日々起こっている事実を直視せよ、それを基に戦略を立てろ、という教えである。
しかし、いかんせん、私はいきなり取締役として入社しているので、うちにいる6000人の社員のうち、5500人くらいが身をもって知っている「タクシー運転手の毎日」という重要な「ファクト」を知らないできた。いた、正確にいえば、実際に乗らないでわかる範囲では一生懸命勉強してきたつもりだ。4年前には体験乗務もした。しかしもっと奥深い、日常の感情の動き…朝どんな気持ちで出発し、昼どんな気持ちでハンドルを握り、夜どんな気持ちで眠い目をこすっているのか。そうした「ファクト」こそ、タクシーの次の30年を考えるための礎になる。
p155
決められたタイミングと急に眠気が襲ってきたりという緊急時以外は、休まないこと。路上で仮眠するタクシー運転手の姿はよく目にするが、前日しっかり休まなかった証拠だ。「ま、いっか、あした路上仮眠すれば」という怠けグセがついたら、這い上がるのは難しい。
p188
マッキンゼーに勤めていた3年間は、正直なところ、私が人生で一番、自分が通用しないと感じた時期である。アメリカのMBA時代も、世界中から頭のいい人たちが集まってきていたが、その中でも一生懸命頑張れば、そこそこまではできるとわかって自身がついた。ところが、帰国してマッキンゼーに入ってみると、さらに上澄みの、ピラミッドの頂点にいるような人たちばっかりだったのである。
いずれ日本交通に入ったら自然と昇進ができる、だからこそ、マッキンゼーでなんとか昇進したい、認められたいと必死で、毎日18〜19時間は働いていた。合コンにも1回も行かなかった。でも、どれだけがんばっても、プロジェクトを任されるレベルには到達しなかった。はっきり言えば、みんあ頭良すぎ。業界知識もない会社へ出向き、社内の「経験則」に対し、事実(ファクト)と論理(ロジック)で新しい明日を描き出す。その切れ味は、車で言えば、フェラーリ。一万回転までファーン!とエンジンが回転するのだ。それに比べて、自分はせいぜいクラウンか。回転数は上がらないが、その代わり地道に、故障なく走り続けるしかない。
「がんばって努力を続ければ道は開ける」と思ってきた自分の信念、生き方が否定されているようで、通用しない自分にストレスばかりが溜まっていった。何度も会議室の机の上で寝た。タバコも増え、睡眠は不足し、最後は意識朦朧、プロジェクトから外してもらい、1カ月の長期休養。自分は向いていないのかも…たぶん最初からそれはわかっていた。でも、認めたくない一心で身体が壊れるところまで突き進んでしまったのだ。
p214
その甲斐かって、インカレ本番では3部で優勝し、無事に2部返り咲きを果たした。結果だけ見ればめでたし、だったのだが…私はショックを受けた。我々の半分の人数と予算しか持たない東大と、なんと同ポイント。クロカンのリレーで勝っていたことから、かろうじて我々の勝利となったのである。
つまり東大はリソース配分が優れていた。ポイントを取りやすいジャンプに人数を集め、我々の半分の人数と予算で、同じポイントを稼いだのだ。一方の私は、やれるだけやろう、と絨毯爆撃を繰り返した。部員も疲れきって限界の状態であり、私自身、過労で最後のインカレには出場できなかった。このときの衝撃は忘れられない。
後にビジネススクールでROIC(return on invested capital=資本利益率)という考え方に触れたときも、東大のことを思い出した。絨毯爆撃も辞さない熱意は重要。だけど、その心意気を結果に結び付けるためには、リーダーは、冷静に効率を追求しなくてはならない。
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ジャンル選択に迷う。
タクシーは本当に稀にしか使わないので
本来読むこともなかった本だと思う。
現在の勤務先の代表取締役がセリフ付きで
出演しているということで、
職場内で廻し廻され私のところにも来た。
経営者の著書なんて読んでも私にはわからないし
関係のない世界だと思っていたが
これは面白かった。
机上の論理ばかりの社長が
現場で新人ヒラとして働き、
今後30年の会社の展開を見据えてみるという
意気込みと試みに尊敬の念を抱くし、
その働きっぷりに感心させられた。
・・・うちの代表が現場で働く姿は
怖くて想像できませんが
タクシーという業界ならアリ!?
今度タクシーを使う必要が生じたときは
日本交通(それも黒色)を探してみたいと思った。
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34歳で王手タクシー会社の社長に就任した川鍋氏が、一ヶ月実際にタクシーに乗務して現場を知る、という企画。実体験で現場を知ろうという姿勢は好感が持てる。この社長は会社を立て直しただけあって優秀で、乗務でも一ヶ月とはいえ良い成績を上げたようだ。バイタリティーのある人は何をやってもうまくやれる。それにしても、タクシー乗務員としてこれほどの頑張りを何十年も続けたら絶対体を壊すな、と思った。
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お天道様は見ている。
量的インプットを重ねればいいものではない。
ロング乗車ばかりをありがたがるのではなく、乗客一人ひとりを重んじる真摯な姿勢。
結局は血に足がついた姿勢が実りを結ぶのだ、と考えさせてくれる。
それにしてもエリート若社長も現場ではアタフタ。
やっかいながらも人情溢れるお客様とのやりとり、行き先を言われて一喜一憂する様子、不慣れなエリアに手に汗を握る姿に噴出すことしばしば。
ドライバーの一日という未知の世界を垣間見れて面白かった。
まっすぐで純粋な社長率いる日本交通、応援してます。
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ちょこちょことでてくるタクシーのためになる(?)内部事情や、小話、失敗談、お客さんとのやりとりが面白い、タクシー日本交通3代目社長川鍋さんの1か月間ドライバー日誌。これを読めばタクシーの運転手さんに粋なお客だと思われるコツがわかります笑
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若いながらに社長さんで、若いからこその特性を活かしてフットワーク軽く頑張っているなぁ。
適材適所。わたしも日本交通応援したくなりました。
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タクシー会社の三代目社長が現場を知るために、自らタクシーに乗った時のお話。
お話としては面白く読めたが、そこから何かというのが無かった気もする。
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「頑張って努力を続ければ道は開ける」
彼の実直な人間性がにじみ出ている。
中曽根さんは良い人と結婚したね。
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著者の川鍋一朗氏は、6000人の社員をかかえるタクシー会社の日本交通の3代目社長です。
日本交通は、著者の祖父が作った会社なので、この方は、創業家出身の社長なわけですが、
2代目(つまり著者の父親)の時代に作った1900億円もの負債を完済し、会社を立て直した実績のある方です。
その3代目、生まれ育った港区と会社のある品川区以外は道を知らないと言う地理音痴。
その彼が、規制緩和で5万8千台ものタクシーがひしめく、東京で1ヶ月間、一タクシー運転手として働いたときの経験を日記形式で綴ったのがこの本です。
著者は自社のタクシーにGPSやカーナビなどを搭載し、IT化を進めているのですが、まずその使い方に戸惑うと言う状態からタクシー運転手の仕事を始めます。
本の形は、基本は日記形式なので、読みやすく、また、その日の売り上げ、走行距離、お客さんをのせた回数などが、その日ごとに書かれています。
自社のタクシー運転手が、どのAMラジオ番組が良いなどと話していても、ラジオを普段聴く習慣のない、著者。いまいちピンとこなかったのが、実際に一運転手として仕事をしてみると、その楽しさが良くわかると実感。などなど、様々な気づきを与えてくれたとか。
また、社内では、社長が自ら運転手になることに対して、心配や単なるパフォーマンスだと言う批判の声なども包み隠さず書かれており、「まじめで誠実な人間なのかな、川鍋さんは」と思いました。
著者が1ヶ月タクシー業務に取り組んだ理由は、現場を知り、後30年は会社を存続させるために、どうしても必要な経験だと思ったからだとか。
また、会社を立て直すときに、祖父の代からすんでいた住み慣れた自宅や、ゴルフ会員権など売れるものは、何でも売ったのですが、その時の母親とのやり取り、自分が会社の再建に取り組むより、投資会社に任せたほうが良いのではないかとの悩み。
しかし、母親の生い立ちを考えると、その彼女から「日本交通の奥様」と言う社会的立場を失わせるのは忍びない、だから母を守るのが俺の正義だと心に決め、会社再建に取り組んだと書かれていました。
2代目、3代目などと、創業家の同族経営は、それだけで批判を浴びやすい、このご時世。
2代目で傾いた会社を建て直し、生き残るために黒タクなど新サービスの導入をはじめとする様々な改革を行っている著者を見ると、同族であろうが、そうでなかろうが、結局、その人自身の人間としての誠実さ、堅実さ、真面目さなどの人格が一番大切なのだなと感じました。
一読の価値ありです。
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タクシー運転手の仕事の流れや日々の様子が理解できると共に、終始前向きな語り口で、読後感がいい!
社長の仕事観や人柄にも好感が持てる。
あくまで社長という恵まれた立場の人の体験記なので、日々実際に運転手として生活している人とは視線や待遇も違うのは承知のうえだが、
それでも、会社を良くしていこうという著者の取り組みや真摯な態度は心に響く。
これくらい一生懸命取り組めば、自然と売り上げもついてくるというのにな納得。いかに他の運転手が、気持ちの時点で負けているかということだと思う。
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日経朝刊で読んだコラム記事から、図書館で予約するとその日にきた。現場を知ることの大切さ、そこから得られた社訓には重さがある。it経営者物とはひと味違う。力の配分のはなしには膝をうった!!
著者はマッキンゼーでバリバリのコンサルタント経験がある。ファクトからロジックを組んで提案をすることを基礎力とする仕事。家業を継いで社長として現場のファクトを知らないということで現場経験をすることに。ファクトが点すなわち、出発点、目的点とすると、経路はそれを結ぶもの。道に不慣れな著者が点と点が道で結ばれて体にしみいるように感じる過程はじつは、マッキンゼーで培った基礎力と同じだ。でも3回まがって客を見つけるtipsや、客が客を呼ぶという洞察はおもしろいなあ。点を仕事に置き換えるとなんやら意味深い。