楽毅(二)(新潮文庫)
著者 宮城谷昌光
祖国中山は自分にとって小さすぎるのか――。楽毅の憂色は濃く、深い。四度にわたる隣国・趙の侵略。宰相だった楽毅の父は自ら望んで死地へ赴き、祖国は国土の大半を失った。趙の侵略...
楽毅(二)(新潮文庫)
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商品説明
祖国中山は自分にとって小さすぎるのか――。楽毅の憂色は濃く、深い。四度にわたる隣国・趙の侵略。宰相だった楽毅の父は自ら望んで死地へ赴き、祖国は国土の大半を失った。趙の侵略はとどまるところを知らず、戦火が絶えない。が、祖国の君臣は方策を講じず、内外で声望の高まる楽毅を疎んじ続けた。苦難の戦いを強いられた楽毅はどこに活路を見出し、いかに理想の自己を貫いたか。
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苦しい状況の中から生まれる真実
2002/05/10 22:37
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投稿者:ばんばん - この投稿者のレビュー一覧を見る
第2巻では、楽毅が隣国趙の侵略に対し、その全力を尽くして戦う姿が描かれている。局地的な勝利を得ながらも、圧倒的な国力の差と、時の勢いにより、中山国は国土の大半を失い、滅亡寸前となる。その中で、真に信頼できるものたちと出会い、優れた敵将と戦い、楽毅は能力を成長させていく。優れた個人でありながら、周囲の力を発揮させることが出来るその懐の深さは、もし大国に生まれていればと感じさせる。しかし、小国ゆえに、敗戦の状況ゆえに、個人は磨かれ、光っていくのかもしれない。将来の楽毅のための雌伏の時だとすれば、天はあまりに過酷である。そして、将来かかわりを持つことになる燕との同盟を模索するところで、第3巻へと続いていくのだ。