紙の本
美貌格差って、興味本位の内容と思ったけど…
2015/07/24 17:27
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まさひろお父さん - この投稿者のレビュー一覧を見る
全編流し読みですが、「生まれつきの不平等」について論じてます。
最初は美醜の問題を扱ってますが、次第に人種や民族に関する差別
に論点が移行する。相当真面目な著作本だと思います。美醜の問題
が差別ならば、アフリカ系アメリカ人やヒスパニックなどの差別と
どう違って、どう解決するべきか…。なかなか答えが出にくい問題に
切り込んでます。
ただ、自分としては「美人は七難隠す」という昔の言葉を再確認した
レベルで読み終えました。
紙の本
ああ、やっぱりね。
2021/06/03 15:19
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
経済学者が経済学の観点と統計から、顔の美醜が個人の収入、雇用される企業の収益に関わってくるかを論じた一冊。
誰もが漠然と感じていること、面白く、しかし真面目に論じる。
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男性の方が容姿に影響される、って説が面白かった。
経営者側に美形は必要か?って章の、全員美形だとコストがかかるから対外的な役職には美形を置いて、見えない役職にはブサイクを置いておけって説が、そりゃそうだよなぁと思いつつもひどい。
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こういう題材を経済学で真面目に追及した本は初めて読んだけど、アンケートの結果を細かく分析して仮説を立てたり、なかなか細かい内容。容姿の差で生じる不利益からの生涯収入差が23万ドルってなかなかインパクトあるけど、実際は見た目以外の要因も多々あるので、直接的に体感する差では無いのかも。
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レビューはブログにて
http://ameblo.jp/w92-3/entry-12011235670.html
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ハマーメッシュ『美貌格差 生まれつき不平等の経済学』(2015.3)を読む。
労働経済を専門とする米国の経済学者による「美貌」の価値に関する研究。を一般向けに平たく語ったもの。
橘玲のような偽悪的な、身もフタもない、数字で美貌の価値を実証していくスタイルはまさに知識人の魂の現れといえましょう。
原題の"Beauty Pays"が示すとおりです。
【本文より】
◯経済学は希少性の学問であり、希少性が呼び起こすインセンティブを研究するのが経済学だ。経済学の問題として美貌を扱うには、美貌がめずらしい希少なものでないといけない。(中略)/美しい人が希少なのは、容姿を決める遺伝子は人それぞれ違っていて、私たちは社会全体に共通する何らかの基準に基づいて一部の人たちを他の人たちよりも美しいと感じるからだ。
◯醜い人の収入にはペナルティがつき、美しい人の収入にはプレミアムがつく。(中略)「全体として、アメリカでは容姿が収入にどれだけ影響しているんだろう?」と訊かれたら、一番いい答えは、容姿が下から15%に入る、つまり並みに満たない(2点か1点の)評価を受けた女性たちは、容姿が並みの女性たちより4%収入が低い、だ。
◯美しい人には働いて収入を得るインセンティブが与えられ、醜い人には労働市場を避けて家に引きこもるマイナスのインセンティブが与えられる。家で過ごす時間の価値も、美形とブサイクでは違っている。そしてどうやら、インセンティブの影響のほうが時間の価値の差より大きいようだ。だからこそ美しい女性は醜い女性よりも働いている可能性が高い。/なんにしても、これは実証的な問題だ。
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面白いテーマなのだろうけど、書籍にするほどのネタがないのだろう。大きめのフォントでページ数も少ないが、それでも同じような内容の繰り返しが目立つ。
経済学が希少性に関する学問である以上、美貌について論ずるのはよいが、やはり定量的な話は難しそう。5段階で評価(文化や個人の好みなどによる差もあるし、これ以上細かくしても意味がないとは思うけれど)したところ、4−5の美貌であれば女性は8%、男性は4%収入が多い。逆に1−2だと女性は−4%、男性は−13%の収入減になる。たとえば教育期間の場合はこれが一年延びるごとに収入が10%増えるので、容姿は通学1.5年分ぐらいに相当するということになる。
美貌効果はあちこちで認められており、アメフトのQBのように容姿は関係なさそうな職業であっても顔の対称性が高い方が収入が多かった。(きっとラインの選手などでは関係ないのだろうけど)
また、結婚の場合もブサイクは収入の少ない配偶者を得る傾向が強く、生涯の収入としても15万ドル程度少なくなる
このようにはっきりしたハンディキャップである以上、ブサイクを法的に保護すべきか。著者は、美醜というのは本人の努力によっていかんともしがたいハンディであるため、特に極端な群(5段階評価の1)は保護に値すべきだという。これはジョークなのか本気なのか、よく分からない書きぶりではあったが、国家認定のブサイクというのもちょっと辛いのでは
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美人、美形はどのくらい得をするのか、の答えの様に見せかけた格差についての本
美貌(特に顔の見た目)に関する要素がどのくらい収入に対する影響を与えるのかのレポート。
正直、テーマよりも訳者で選びました。
望月さんファンなんで…
内容としては、美人美形は学歴、仕事選び、収入の面でプラスの影響があり、そうで無い人はマイナスの影響があるという身もふたもない話し。
ただ、面白いなと思ったのが、「本人の努力によらない要素で、社会的に統計的差別をされるのは、民族差別と同一」だから、不細工(美形の対称としての)を保護する社会政策が必要だという結論。
途中まであんまり面白くなかったのですが、最後の章だけは、なるほど、と思いました。
アメリカで見た目が不自由な人を保護する政策とかできるのでしょうか。
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本屋で見て読みたかった作品。図書館でも3ヶ月待ち。やっと読めた、が、結構タイトル負けしちゃってる感じ。
「美しさ」を人々がどのように捉えてて、それが社会的に経済的にどの程度(割合%, アマウントUSD)得するのかを検証した内容。
元々、美人は得だよなぁっていうのは古今東西我々の共通認識。そこを定数的に分析した点は面白いが、何故そうなのか?、動物ではどうなのか?起源は?など、もうちょっと突っ込んで欲しかった。
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なんでも経済学になってしまうのね。
でも、わかりやすくまとまっていると思う。
何が驚いたって、男性の方が容姿で給料が変わってしまう確率が高いこと。女性の方が高そうだけど。
ブサイクな人が取るべき道を、目下歩いている最中な私は、このまま信じてもいいんだな(笑)
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目の付け所はいいと思います。
が、まだまだデータ不足な印象を受けました。
その一方で、「見た目の美」という曖昧かつ主観的な価値(観)とも言えるものを基にした割には、かなり科学的なアプローチではあると思います。
もし、この本の言う通り、見た目の美しさが、平均的には有利に働くものだとしても、何事にも個体差があるので、見た目で劣っているとしても、逆転の余地はあります。
そういう逆転できる部分を探し、身に付けていくことこそ、本当は大切なのかもしれません。
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なんとなく思っていることを経済学として解き明かしたもの。正確なデータがないことが多いため、「類推」で終わっていることが多いように思えた。
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話のネタとして優秀なトピックを数多く面白く扱っているので、そういう意味で話題になる本。
気になった点は、顔は生まれる前に決められないので、この差別は十分保護対象ではないのか?でも、他の格差と比べて大声出して保護を求める人が少ないのは、まだ認識されていないから?否、常識的な理解では美人とブスはどっちが得か?なんて答えは出ているはずだ。じゃあ、なぜこの格差は是正されていないのか?
整形は技術が未熟。で話にならない。
金じゃない、名誉の問題だから。けれど、その名誉も傷ついているのでは?是正されることを要求する差別としない差別。
ブスの定義はなんだろう?
役所にブス申請を出して保護を受ける際に誰がブスと判別するか?となったら問題が起きなくて正確なのは顔認識の機械しか無いとか
これはそんな事を考えながら読めるラフで軽い本。
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何か語っているようで、あんまり何も語ってないかなあ。
美貌によって得/損があるのでは?というのは凡人の誰もが薄々、でも確信を持って思っていることで、それを立証しようとするのは面白いのだが。
まずサンプルとして「美しい人」「普通の人」「醜い」を分ける時、一体何の基準で分けてるのかが曖昧だし疑問。美は顔の対称だけではないはず。
そしてアンケートの対象の層や、何をもって「得」とするのかも、なんかバイアスがいろいろかかり過ぎて、ズレズレのような気がする。
話の種としては面白いけど、としか言いようがない。
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顔の良し悪しがどの程度収入に影響するか、をベテラン経済学者がまとめた本。
以外とこの類の論文は書かれてはいるらしいが、本流とは認められてはいないと入っている。訳文的には「ブサイクが〜」というのが連発されるためあまり読んでいて心地よくはない。
仕草や体つきまで入れてしまうと適正かつ安定的な評価は難しいためこの本では顔の良し悪しに絞っている。また見た目の評価はあまり母集団によってばらついたりはしない。
顔が良いことのプレミアムよりも悪いことのペナルティの方が大きい。また男性の方が格差は大きくなる。女性は職に付かないというオプションが男性よりも現状は多く、「ブサイク」は職を持っていない可能性が高い。またそのペナルティはアフリカ系アメリカ人が直面する程度のものがあり、アファーマティブアクションや差別訴訟でこういった見た目のハンディが今後より認められることが平等化につながるため多くなるのではないかと著者は予測している。