国盗り物語（三）（新潮文庫）

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織田信長編。いろんな信長像があるなかで、この信長が一番ホンモノっぽいような気がする。口癖の「であるか」も「デアルカ」と、カタカナで表現され、ロボットのようなキャラクター設定。人間臭くなく、得体の知れない感じが、妙ににリアル。

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司馬遼太郎の作品はかなり讀んでゐるつもりだが、この「國盜り物語」は何故か讀む機會がなかつた。
たしか私が中學生になつた年にＮＨＫの大河ドラマで放送されてゐた。
平幹二朗が齋藤道三役だつたことを覺えてゐる。

「美濃の蝮」こと齋藤道三が主人公だと思つてゐたのだが、今囘讀んでみて、それは前篇だけであることを知つた。
ドラマでは道三の死で終はつてゐたやうな氣がしたのだが・・・
いづれにしても、この作品で強い印象を受けたのは、道三の生きざまである。
つねに自分の目標を追ひかけ、目標達成のために何をなすべきかを考へ、それを實行してゆく。
その結果、生涯に何度も名前が變はり、そのたびに伸し上がつてゆく。
まさに、變動する時代に於ける男の生きざまを目の當たりにさせられる。
齋藤道三の出發點が、一介の油賣りでなく大名家だつたとしたら、この男が天下を取つたかもしれないと思つた。

道三が殺されたあとの後篇では、主人公は明智光秀となつてゐる。
明智光秀が道三の正室の甥だとは知らなかつた。

道三の衣鉢を繼いだ弟子といへるのが、ひとりは信長で、もうひとりが光秀だといふ。
その二人が運命に引きずられるやうにして、つひに「本能寺の變」を迎へることになるのだから、歴史といふものは面白い。
光秀の生涯が信長の生涯と交はらなかつたとしたら、時代はどのやうに動いたことだらうか。

２００４年１１月２５日讀了

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信長の少年時代、明智光秀の少年時代から丁寧に描かれているので信長はこういった時にこういった態度をとる、といった事が自分で想像できる。
因縁の二人が魅力的で、どちらにも感情移入できる。

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道三が果てた後の
小田信長と明智光秀の話。
共に道三を師と仰ぎ
高みを目指していく。
目的は同じでも相成れない関係って
あるもので。

いろいろ、覚悟ができた一冊です。

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3・4巻は信長編。光秀の視点でかかれた部分も多く、二人を対比させて、本能寺の変までの二人の関係を描いているのがおもしろかった。でも道三編のほうがおもしろかったかな。

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まだ1、2巻は読んでません……。信長と光秀のどうあがいてもこういう結末にしかならなかったであろう関係がぐっとくる。

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斉藤道三が死んでしまった・・・。
で、信長が主役だからまぁ(良くないけど)良いか、と思っていたら主役は光秀の間違いではないかというほど光秀ばっかり・・・。
(図書館にて借りる)

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司馬さんの本ウン冊目か。斉藤道山の死から信長、光秀、秀吉までの流れで次巻へ続く。1〜2冊まで蝮の話だったので私の彼への愛着はいつの間にか深くなってしまい、死に際は心中定かではありませんでした…
でもかっこよすぎる。死に際までもかっこいい。自分でも豪語していたが、天がこの世に授けた英傑だと共感。
そして愛着は信長へ移行するという、司馬さんの思うがまま(?)。信長の豪快さ、直進さ、世間にとらわれない自己をもつという強さ、もしくは天分。馬鹿と天才は紙一重ともいうが、やっぱりその才を見抜いた道山にも感服!日本の偉人、奇人あっぱれー！な一冊。

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信長の幼少期とその成長、道三の死、そして道三の弟子とも言える光秀の牢人生活といったエピソードがあります。
一、二巻でずっと道三の物語を見てきたので、ようやく一国を手に入れた道三の死は悲しいものがあります。

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信長編です。
前巻の明智光秀、つまり桃丸殿がすごく可愛らしかったです。信長も光秀も道三の弟子、という設定にはただならぬ因縁を感じます。
でも…この光秀は…

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ついに自らの息子、斎藤竜興に裏切られ、悲運の死を遂げる道三。その悲愴感あふれる最期に、思わず読者は涙するだろう。しかし、道三には日本という「国盗り」を実現する、ふたりの若き跡目がいた―信長と明智光秀である。激動の第３巻。

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初めて読んだのは小学校高学年のとき、親父に借りて読んだ。
残念ながら第3巻・第4巻の内容についてはあまり覚えていない。何故だろう。飽きてしまってその後二度と読まなかったのだろうか。