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エウレカ2冊目。シリーズ物だけどパートナー役が毎回(と言ってもまだ2冊めだけど)変わるのがちょっと珍しい。
ネタバレかどうかわからないけど一応。
今回は製薬会社に届いた怪文書と、研究員の死。怪文書の調査を任命されたコンプライアンス課の玉木が今回の付き添い役。
「ちょっと珍しい」と書いたけれど、これがこのシリーズのポイントとなるべきところであって、通常探偵役のパートナーといえばワトソン役。物語の主人公というよりは見届ける役のような感じになる。このシリーズの中でも確かに見届け役ではあるけれど、本当の主人公はこの人たちである。最初はどうにも疲弊し、うだつの上がらない様子で登場するけれど、最終的にはこの人達自身が一皮剥けて一歩を踏み出すというオチにつながる。伏線がここにつながったりもするところが面白い。
派手ではないけど面白いシリーズだと思います。
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エウレカの確率、の2巻目になります。
2巻目ですが、この巻から読んでも問題無いと思います。
伏見さんの一挙手一投足が何だか可愛くて可愛くて…!
お兄さんから頂いた車とか、甘いもの好きに拍車がかかってるところとか、自分の論を語り出す時に嬉しそうにしているところとか。
前の巻から比べるとかなりキャラ立ちしていて読んでいて楽しかったです。
ミステリ部分は、どうなのでしょう。
私はあまりミステリを読んだことがないのですが、犯人の予想はなんとなくついていたので、解説部分に入ると「ああ、ああ、なるほど」と納得する形で終わりました。あやしげな探偵が突飛な解説を持ち出してくるものより、事実を積み重ねて着実な解説をされる方が私は好みなのかもしれません。
それより残りのページ数でこれ解説間に合う?間に合う?と心配しながら読みました。
残りわずかなところでさらに事件が起こって「え、解説間に合う!?足りる!?」と心配をしたり。
しっかり間に合いましたしきっちり解決しました。
最後までパーフェクト伏見さんでした。
1巻が人気があったからこその2巻なのでしょうけど、3巻、4巻と続いて欲しいシリーズです。
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シリーズ化するのかな?2冊目となる本作では
どのように伏見さんが論じてくれるのか。
もしかしたら難しいことを言っているのかもしれない。
でも、不思議とスラスラ読めて楽しめてしまうのが
このシリーズの素敵なところだと思います。
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経済学と製薬会社のダブルヒットで購入。ウィキや数冊の本で得たゲーム理論の知識を具体例に無理やり押し込めた感じ。人に何かを語るためにはその100倍の知識がないと。とりあえずゲーム理論のいくつかの単語を覚えられた。。
内容も、医療系機関に勤めているならもうちょっと面白い内部事情を書けそうなのに、、。あと、犯人の豹変っぷりに違和感、ちょっと幻滅。
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プロファイリングとは異をなす、
「行動経済学」を犯罪捜査に取り込んだ、
新しぃ着想の頭脳派ライトミステリーの、
シリーズ2作目です。
本作品で展開している理論は、有名な、
「ゲーム理論」のナッシュ均衡ですが…、
犯罪分析とのマッチング性は高ぃので、
無理のなぃ展開のお話だったと思います。
前作では、
プロファイラーとの一騎打ちの展開は、
面白かったのですが…、行動経済学で、
真犯人を特定できてはいなかった点が、
マイナス要素でした…。
本作では、
その点が、うまくまとめられており、
さらに、パレート最適を用いて分析し、
真犯人を明らかにしていく進展からは、
本作品の目指した醍醐味が出ていました!
また、前作では、
キャラ立ちが弱ぃ印象もありましたが…、
本作では、捜査対象の企業の民間人を、
ゲスト相棒に据えた点は、ちょっと…。
(さすがに、リアリティがなぃかと…)
全体的には、
前作を上回る仕上がりだったと思います。
今後も、期待したぃシリーズなので、
引き続き、頑張って欲しぃな~と…。
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私でも理解しやすいようにに書かれているからなのかな、経済学はちょっと薄口だったように思う。
前回の相棒だった麻耶さん、今回はお役ご免になっているようです。伏見さんに引きずられるように歩く様子は、たぶん渋々だったみたいなので、まぁ仕方がない。プロファイラーの盛崎さんも今回はその手腕を発揮できなかったので、私としてはちょっと残念でした。口が悪く、伏見さんのことはいけ好かない奴と思いながらも、伏見さんの問い合わせに協力したりして、実のところ、お人好しな盛崎さん。
後半、流れが急展開。え〜、いつの間にそんなこと調べていたんですか?そんなことを自分一人で調べていていいんですか?と思うような所もあるけれど、「そこを楽しむ小説」だと思い込むことで、私の中ではクリア。
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★★★☆☆
アンフェアな証拠
【内容】
とある製薬会社で、「人体実験をしている」という怪文書が提示された。会社ではその調査を行っていたが
そんななか関係者の一人が殺された。
事件は事故として処理されたが、1か月後「経済学捜査員」がやってきた。
【感想】
前作『経済学捜査員 伏見真守』には劣ります。
今作の難点は、読者に対してアンフェアな点だ。
最後の種明かしの部分で、それまで記述のなかった証拠をキーに話を展開しちゃだめだろ。
「誰が利益を得たのか?」って点を読者に対してアンカリングしている点は巧みだ!
なお続編ですが、違うストーリーなので今作だけ読んでも意味が分かります。
【引用】
損失回避性・・・人は利得よりも損失を重大に考え、損失を回避したいと思う傾向にある。
アンカリング・・人は物事を判断する前に、判断に影響する可能性のある情報が入ると、その情報に引っ張られて結論を下す。
フレーミング・・判断基準の枠のこと。二割貯金しなさいはしぶるが、八割で生活しなさいなら納得する。
データの一貫性外相・・1つの答えを念頭に入れてしまうと、それに沿ったデータばかりに目がいってしまい、不都合なデータを除外すること。
ナッシュ均衡・・全員が互いに最適な選択をして、コレ以上選択を変更する動機がないという安定した状態の組み合わせ。
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「エウレカの確率」の続編。
経済学の視点から、殺人事件かそうでないかを検証するのが経済学捜査員の仕事である模様。実際、前作よりも上手く事件の捜査に活用されているので理解しやすかったし、面白かった。前作で相棒として出ていた超ネガティブ女子が今回は全く登場しないところも私的にはGood。今回の相棒も正直微妙な立ち位置だけれど、前作のヒロインを再登壇されるよりかは断然マシ。ただ、他の方のレビューでも指摘されておられるが、伏見さん、いつの間にそんな捜査してたの?的な証拠が後から出るわ、出るわ。読み手としてはちょっと興醒めしてしまうかもしれない、、、。
経済学と刑事捜査の絡みは他であんまり読んだことが無いので、やはり興味深い。今後もシリーズ化されて続くことを期待。
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表紙の槇さんの美しいイラストに釣られて読了
経済学から犯罪を読み解くという切り口の変ったミステリー
面白かった
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今回も前作の登場人物がそのまま出て来るのかと思ったら、別な人々だったので新鮮な感じで読みました。行動経済学が事件解決にどう関与していたのか、前作より分かりやすかったです。
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経済学捜査員シリーズの第二弾。伏見は今回警視庁に雇われ、製薬会社社員の事故死を洗い直すため、製薬会社の課長とコンビを組みます。
捜査が進むにつれ、課長の態度が変化し、最後には清々しい気持ちになってしまうのは、このシリーズの特徴といえるかもしれません。
ナッシュ均衡と囚人のジレンマが出てきて、それについてはよく分かったのですが(囚人のジレンマは刑事ドラマにも出てきます)、そのあとの展開が、説明不足に思えて仕方ありません。
全容解明が伏見一人に託されているせいもあるでしょうか。読者の入りこむ余地がないように感じました。でも次はどんな理論が出てくるのだろう、と期待してしまいます。次もまた読みたいです!
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経済学者が警視庁の特別捜査官として事件解決を図る推理小説。経済学という視点から事件を俯瞰すると、複雑と思える関係性も解りやすく見えてくる。私たちは様々なバイアスにかかっていることで、物事を複雑化させているのだろうか。難しいと感じられる、「ナッシュ均衡」「囚人のジレンマ」「パレート効率的」といった経済学の基本ワードがストーリーを通して理解できる。
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エウレカの確率二作目。現実的に考えるとかなり無理があるけど、まあ読み物としてはありかな。少し変わった刑事物を読みたい時にはいいかな。
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シリーズ第2弾。
主人公は経済学の観点から犯人を追っていく。
前作は全くやる気のない女性刑事が同行していたが、本作は出世は順調だが尊敬できない男が同行する。
創薬研究所から告発文が見つかり、それに関わっているとされる人物が亡くなる。
事故か事件か・・・・なお話。
主人公の独特な捜査力で解決はするものの、読了後はとくにスカっとする印象なし。
主人公が特にそれを目的としていないキャラクターの為そのような仕上がりとなっている様子。
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シリーズ第2弾。
特別捜査官の行動経済学者の伏見が、製薬会社のコンプライアンス課課長とコンビ(付き添い)を組んで、事故死とされた事件に挑んでいく話です。
前回は女刑事がペアだったので、また同じバディものかと思ったら新しいペアでした。
前回ほど経済学的観点が少ないような感じでしたが、楽しめました。地道に証拠固めしていく様子は通常の捜査のように思えます。
登場人物もあまり多くないためわかりやすかったです。