項羽と劉邦(下)(新潮文庫)
著者 司馬遼太郎
楚漢の天下争いは勝負がつかない。圧倒的な項羽軍の前に、穀倉のある山にのぼってこれと対峙する劉邦軍。やがて和議成って故郷に帰る項羽軍を劉邦は追撃し垓下に囲む。ある夜、包囲軍...
項羽と劉邦(下)(新潮文庫)
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商品説明
楚漢の天下争いは勝負がつかない。圧倒的な項羽軍の前に、穀倉のある山にのぼってこれと対峙する劉邦軍。やがて和議成って故郷に帰る項羽軍を劉邦は追撃し垓下に囲む。ある夜、包囲軍の中から楚の国の歌が湧き上がるのを聞いた項羽は、楚人はことごとく漢に降伏したかと嘆き、天が我を滅ぼしたことを知る。あらゆる人物の典型を描出しながら、絢爛たる史記の世界を甦らせた歴史大作。
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良い本です
2024/03/29 15:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
私が項羽と劉邦の物語を好きなのは、対決する2人とも魅力を持った人物だからです。劉邦はだらしないが勝者であり、項羽は人を愛する心を持つが、天に見放され敗者になる。ここが辛いところです。
感動のフィナーレ
2021/12/04 22:53
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投稿者:某歴男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
上中に続いて買いました!
劉邦と項羽のそれぞれの葛藤がこの回に凝縮されているような雰囲気でとても楽しく学ばせていただきました!
前編を見ていなくても分かるかもしれません!それくらい面白くてわかりやすいです!
オススメです!
ストーリーの密度の濃さのみならず、司馬先生の蘊蓄語りの密度も大変濃かった
2021/01/23 19:41
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投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
巻の冒頭から韓信の活躍が描かれる。単なる兵力の大小ではなく頭脳を用いた韓信の戦いぶりは大変面白く、読んでいても膝を叩いて「天晴れ韓信!」と叫びたくなった程だ。また戦いに弱くて逃げまくる劉邦の姿も大変人間味豊かに描かれており、司馬先生の筆力にはいつもながら圧倒された。
後半から大詰めにかけて弁士侯公が登場し、常人とはかなり違った自身の生き方の哲学を語り、それのみではなく項羽との和平交渉にも登場し、そしてそれを成功に導く。普段の人付き合いの巧拙と、確固たる信念に基づいた弁士の透徹した将来眼とは全くリンクしないことをこの侯公の生き方から学び、考えさせられた。司馬先生に感謝する思いである。
本巻には桑原隲藏博士による「中国の食人風習研究」について紹介した一節がある。私も同博士の論文「志那人の食人肉風習(大正8年)」を読んでみた。それによると中国人の食人の動機は
1.凶作
2.戦時下の兵糧不足
3.嗜好
4.憎悪・怨敵
5.疾病治療
の5つがあったとのこと。この一つの例として本巻の一シーンが挙げられていたのには驚いた。また吉岡郁夫教授の日本における食人についての論文も拝読した。この巻を入り口として学べたことは多く、また司馬先生の蘊蓄に大いに興味を惹き込まれた一冊であった。
項羽と劉邦
2017/03/04 20:43
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投稿者:shirai8128 - この投稿者のレビュー一覧を見る
王とはいかにあるべきかを考えさせられる小説で、現代にも通じる所があると思う。司馬さんの作品の中でも、私にとって一二を争う好きな作品である。
楚漢戦争もクライマックス
2024/01/26 10:30
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
楚漢戦争もクライマックス。上昇無敵の覇王・項羽の前で連戦連敗の劉邦率いる漢軍だが、劉邦のもとには多数の将兵が集まり、擦り減る一方の楚軍とで風向きが変わってくる。項羽と劉邦の「徳と器」の差なのでしょうし、項羽にとって戦術での勝利が全てで、軍を統率するに必要な兵站その他、そして為政者としての視点を欠くのは致命的。四面楚歌から垓下の歌へと至る場面は哀しく自らの首を刎ねる最期は壮絶。一方で人を受け入れることで勝者となった劉邦も、やがて猜疑心から粛清に至るのは何とも。騒乱の世を生き抜いた生き様を透察した物語。
劉邦
2025/03/09 16:09
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投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
項羽と劉邦、最終巻です。ついに劉邦が天下をおさめます!
個人で見ると、劉邦に比べて項羽の方がはるかに強いのに、天下をとるのが劉邦であったのがおもしろい。
逆転
2017/12/02 10:57
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投稿者:井沢ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
項羽に歯が立たない劉邦が、力をつけてなかなか動いてくれない将軍、韓信と彭越(ほうえつ)の協力をようやく仰いで項羽を攻め落とすまでを描いている。項羽と劉邦の関係を詳しく書いているが、やや冗長すぎ飽きがくる。晩年の年になって読んだのでそのように感じるが、若年の時に読んだら、また違った感想だったかもしれない。高校時代に読んだ歴史小説、井上靖の蒼き狼や敦煌などを思い出させる。これでほとんど著者の主要な作品はここ1、2年前に初めて読んでから読破したように思う。ただ大河ドラマに出ていた本は除外したが100冊はくだらない。