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投稿者:一匹狼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
探偵が犯人を見たら分かる特殊能力を持っているということで、フーダニット、ではなく、ホワイダニット、なぜ殺したのかに自然と主眼が置かれるミステリーとなっていました。
タイトルにもなっていますが共感覚がテーマの小説でした。正直自分のような普通の人間には本当にこんな不思議な話が現実にあるのだろうかと信じられませんが、ぼんやりと知っていた共感覚について少し詳しくなれた気もします。
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07/23/2013 読了。
メフィスト賞受賞作の文庫版。
文庫化にあたり、前面改稿されたらしいですが、
ノベルズ版は、未読なので。
「共感覚」の方の本を以前に読んだことがあり、
また一時期興味を持っていて、
その延長線上で気にはなってて、文庫で出るというので購入!
探偵がある種の能力を持っている設定はいろいろありますが、
共感覚がそうなるとは・・・。と、
どんな風に謎解きに関わってくるのか、気になってはいましたが、
証拠とかを集めるのには、なかなか適用されない感じですね。
とっかかりみたいな。
本人も、鑑識さんに、とか言いますし。
でも、
主観的なものだから、という決して分かってもらえないことが
分かってて、自身でもきちんと調べていくとこには、好感もちました。
犯人やそこに至るまで、動機とか、
自分は納得できるので満足でした。
そうくるのかーみたいな。
調べるより、その後の方が
「キョウカンカク」として要していますし。
人に対して、の発動がおおきいですね。
探偵じゃなくなったら、壊れてしまうのかなぁ・・・と不安もありますが、
人間になっていく話なのかとも思うので、
続きも早く文庫にして発売してくれないかなぁ・・・。
美夜の過去とか伏線拾ってないし、
なにより、矢萩さんが気になりすぎるので!
助手は変わっていくんですかね。
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主人公の風貌といい、諸々のギミックといい、外連味たっぷりな話ではありますが、ミステリーとしては良くできた作品です。伏線の張り方はお見事です。
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殺した人間を燃やす猟奇殺人者 通称 フレイム。
共感覚により音の形や色が"見える"探偵 音宮美夜はその能力によりフレイムを特定するが物証が出ない、動機が分からない。
ホワイダニットな事件を解決する為に奮闘する彼女を待っていたのは想定外過ぎる真相だった。
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個人的な感覚だが「メフィスト賞にハズレなし」は、本作でも健在だった。
十万人に一人とも言われる「共感覚」の持ち主の探偵が、連続焼殺事件の謎に挑む。
続編も匂わせるラストであり、今後も楽しみ。
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共感覚をテーマということで面白そうで読んでみたが、正直期待はずれ。まず、この感想を書いている僕が共感覚者なのだけれども、別に何の損も得もしない能力。共感覚が超能力か魔法かのように描かれているけど実際はそんな大した能力ではないのに・・・。本書では10万人に1人と書かれているけれど、200人に1人とも言われる平凡な能力のはず。
文体がライトノベルのようで、読み進めてすぐ狼狽えた。キャラクターも無理に個性を出して印象付けられているし、主観の描き方がどうにも苦手。「あの事件」とか「あれ」とか。オチも、「そうやってしまったか・・・。」と閉口。遊びも多いけれど蛇足も多い気がする。共感覚者から言わせるならば「薄いクリーム色の砂場」のような、あまり印象に残らない作品。
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共感覚者の探偵音宮美夜が連続殺人鬼フレイムを追っていくという話。語り手は被害者の兄、山紫郎。
なんか設定や文体がライトノベルっぽいし異能バトルに発展しそうだけどそんなことはなかった。
ミステリ全般的に、犯人はお前だ!みたいな流れになるのは後半、最終章とかが普通なのに、この作品では中盤で犯人はお前だ!共感覚的に!といった展開になる。もちろん探偵役が犯人はお前だと言っている以上読み手はよくわからないけどそうなんだろうな…とはなるんだが、証拠もないし動機もわからない。故に登場人物は誰も同意しない。語り手である山紫郎も別の推理を立てて行動していく。そして読み手も読んでいるうちに真相がよくわからなくなっていく……という話の作り方は面白かった。
ただ、探偵に共感覚者がいるという前提だと、別の共感覚者が出てくることは予想できるが、共感覚者にどんなタイプがあるか明確にわからない以上、読者側の犯人当ては難しそうなシリーズになりそうな予感…
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連続殺人事件の犯人・通称「フレイム」を追うのは、特殊な「共感覚」の持ち主、音宮美夜。
被害者の兄を助手に、共感覚を駆使して捜査します。
主人公の音宮美夜が容姿端麗、銀髪、特殊能力保持と強烈なキャラクターで、エンターテイメント色が強い内容です。
共感覚によって早々に犯人の目星がつくわけですが、そこからどう犯人と証明するかが問題になってくるのがおもしろい。
鉄壁のアリバイがある容疑者に対して、音宮の共感覚の能力自体の信頼性が揺らぎ捜査は迷走。
読者としても提示された情報を軸に読むか、音宮の能力を信じるか悩むところです。
それにしても真相にはびっくり。
ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
共感覚が探偵だけでなく犯人にもあるという真相には驚き。特殊な能力を持つ主人公が事件を解決していくという典型的な展開だと思っていたので、共感覚が犯人を指し示す手掛かりにもなっていたというのはすごいです。
ただ、神崎の無実を支えているのが綾小路の事件時のアリバイだけですが、これが自殺という真相は拍子抜けでした。
「食人」というキーワードが早々に出ており、またすぐにそれを否定しているところも上手いです。
動機を考えた時にこれをさらっとおもいついた音宮は凄いな、と読んでいる時に思いましたが、まさかこれが真相でしかも味付けしていたというのは恐ろしい。
ホワイダニットの衝撃こそあるものの、やはりこれはシリーズとして登場人物たちの謎の方にこそ魅力があるのではないでしょうか。
犯罪者を抹殺しようとしながらも寸前で遂行しなかった音宮と、犯人を憎みながらも妹の為に抑えた山紫郎。二人は似ているようにも思いますが、山紫郎のような色は出せないという音宮には、自身の声は今どんな色に見えているのでしょうか。
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単純にミステリ部分だけで評価するならば、ふつう…?
典型的な展開。
フーダニットは半分程度で明らかになるし、最後の事件のハウダニットはそれ以外ありえないので、明確。
そうなると必然的にメインにくるのはホワイダニットなわけだけど、これは、細部はよくわからないものの、大雑把な予想は本編を読まずとも、あらすじを読んだ時点で思いついてもおかしくない。
なので、何もびっくりはしなかったけど、デビュー作ということを考えると完成度は高い方なのかもなー、という感じ。
ただ、共感覚の扱いについては、あたしはまったく門外漢なのだけど、やっぱり疑問が残る。
主人公は音が色や形として視覚化されるタイプの共感覚の持ち主で、あたしはこれまでそういう感覚は、コミュニケーションにおいては瞬間瞬間でクルクル変わる、動態的なイメージをもっていたのだけれど、何を話しても、どのように感情が動いても、どんな言葉を発しても、ずっと同じ色なんてことがあるのかどうかがわからない。
もしそういう共感覚があるのだとすれば、それはすでに音に付随しているのではないんじゃないだろうか。
それこそ、心…というか、人間の本質を読み通す超能力みたいで信憑性はない感じがする。
で、この本がエンターテイメント小説なのであればそれでも全然構わないけど、ミステリーである限りは、やっぱりその能力で何が可能で何が可能でないのか、事前にルールを定め、読者とのあいだで共有すべきだろうと思う。
あと、これは単純に好みの問題なのかもしれないけれど…。
犯人を追い詰める段階で初めて発揮される異能とかwww
そういう心の準備がないことをいきなりやらかすのはやめてほしいw
厨二すぎな上にチートすぎだしw
最後はたぶん「イイ話だなー」って感じで終わらせたかったんだろうけど、なんかもう全部が台無しだよ…。
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共感覚者が謎を解くミステリー小説。「共感覚」というコンセプトが新鮮で展開が読めない面白さがありました。ストーリ的に多少の粗さはあったけど、最後まで一気に読めました。シリーズ作品らしいので続編も読んでみたいと思います。
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色聴…音が見えるってどんな感じなのかな。
しんどいかもしれないけど美夜のイメージにはぴったり。もっといろんな事件を解決してほしい。
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いかにもメフィスト賞な、新しい切り口と本格ミステリ文法の融合。京極シリーズを思い出す衝撃的なホワイダニット。「新しい新本格(きっと的を射た名前が付けられるのだろうが)」の波の旗手の一人と言えるだろう。他の作品も読む。7.75
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共感覚がこんなにミステリに映えるとは。ある意味特殊能力のような力を持つ探偵を、万能にさせ過ぎないように気を使っているのが窺える。ホワイダニットは衝撃的だけど、伏線はしっかり張られているし、それだけの作品ではなく、序盤から引き込まれて終始面白く読めました。
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超自然的な能力によって、推理以前に犯人が判ってしまうという仕掛けのミステリは、最近良く見かけるようになったけれど、その走り的作品だろうか。そんなわけで中盤あたりで犯人は判ってしまうから、あとは動機当てとアリバイ崩しになる。真相が明らかになっても、そこまでの感動はないけれど、細かく張り巡らされた伏線とか、完成度は高いように思う。ヒロインが魅力的なのが、なんと言っても美質。
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猟奇殺人鬼フレイムを捜査する被害者友人甘袮と共感覚探偵音宮。3章,共感覚で犯人特定後も犯人逮捕はできない。犯行動機に1番驚く。特殊な知覚現象は探偵だけじゃない。探偵の裏能力と使命は秘密。